占いと芸能を融合し、夢のある空間をつくる――晃桜花プロダクションが描く次の展開
晃桜花プロダクション株式会社 代表 晃 桜花氏
晃桜花プロダクション株式会社は、2022年11月20日に創業しました。占いを事業の柱としながら、芸能プロダクションとしてタレントや役者との活動、ショートドラマ制作、イベントなどにも取り組んでいます。代表の晃氏が目指すのは、占いと芸能を別々のものとして扱うのではなく、1つの世界観として融合させることです。小さな遊園地のように夢を感じられる場所にこだわる晃氏に、事業内容や仕事への向き合い方、構想などについて伺いました。
目次
占いと芸能を融合し、夢を感じられる場所へ
――現在の事業内容について教えてください。
現在は、収入の8割ほどが占い師としての仕事によるものです。一方、芸能プロダクションとして、イベントやショートドラマでタレントや役者に出演してもらう活動も行っています。
私にとって、占いも芸能のなかにある1つの要素です。今は占い師としての自分が事業を支え、その力を使いながら芸能の活動も動かしています。
――事業を通じて、どのような場所を目指していますか。
小さな遊園地のような、夢のある場所にしていきたいと思っています。お客様から「ディズニーランドみたいですね」と言っていただくこともあり、そうした独自の世界観を大切にしたいです。
バーでは神様やスピリチュアルに関する話をすることもあります。一般的なお説教とは少し違う話を好んでくださる方が集まるので、目に見えない世界にも触れながら、最後にはすっきりした気持ちで帰っていただける場所にしたいです。
人に頼る経験を経て、自分でできることを増やした
――創業後、特に苦労したことは何ですか。
芸能プロダクションの仕事では、私自身にまだ技術が足りない部分があり、人に頼り過ぎてしまった時期がありました。頼り過ぎると、「どちらが経営者なのだろう」と感じるような場面もあったのです。
その経験から、自分自身が力をつけなければならないと考えるようになりました。誰かに甘えるのではなく、自分でできることを増やすことが大切だと学びました。
――その経験によって、仕事への向き合い方はどのように変わりましたか。
以前は、動画や作品の制作にかなりお金を使っていました。ただ、十分な予算を出せない状況では、制作の面で苦労することもありました。
最終的に、対応してくれる人がいなくなり、自分でやるしかない状態となりました。そこで脚本を書き、撮影と監督を行い、自分でも出演したところ、それまでで1番良いと思える作品ができたのです。
必死になったときには、人は自分でも気づかなかった力を発揮できるのだと感じました。現在は、自分で対応できる範囲が大きく広がっています。
小さな組織だからこそ、言葉と信頼を積み重ねる
――お客様や一緒に働く方とのコミュニケーションで大切にしていることは何ですか。
私は、話す内容の品格を大切にしています。例えば、お客様の愚痴を別のお客様の前で話してしまえば、「自分のこともどこかで言われているのではないか」と感じさせてしまうものです。
人の悪口や下世話な話をすると、その場の雰囲気まで下がってしまうと考えています。そのため、「嫌い」と断定するような表現を避けるなど、言葉の選び方には気をつけてきました。
――現在はどのような方々と一緒に仕事をしていますか。
基本的には私が中心となって運営していますが、業務委託で関わっている方が複数います。役者、AD、アシスタント、タレント、バイオリニストなど、それぞれ異なる領域の方です。
接客をお願いすることもあれば、食事をつくってもらったり、演奏や伴奏を担当してもらったりすることもあります。それぞれができることを活かしながら、一緒に活動しています。
――組織を運営する上で意識していることを教えてください。
まだ小さな組織なので、大きなことよりも小さな積み重ねを大切にしています。些細なことでも自分のなかで振り返り、反省し、問題があれば向き合うことが重要です。
料金についても、周囲の意見にあわせて頻繁に変えるのではなく、わかりやすい形に決めました。安売りはせず、かといって高過ぎる価格にもせず、クオリティや高級感とのバランスを考えています。
いったん決めた料金をむやみに動かさないことも、経営では大切だと感じました。自分のなかに基準を持ち、それを守ることを意識しています。
ライブと占いが共存する2号店を目指す
――今後、どのような事業展開を考えていますか。
事業がうまくいけば、2号店を出したいと考えています。単なる占い店ではなく、ライブができるような場所が理想です。
占いは私自身と切り離せないものなので、芸能と占いが一緒に楽しめる空間にしたいと思っています。女優さんや俳優さんと飲めるようなお店にすることも構想の1つです。
現在も、YouTubeなどを見た方から「あの女性はいますか」と問い合わせをいただくことがあります。スケジュールがあえば、指名料をいただいて接客してもらう形です。
――その実現に向けて、現在力を入れていることは何ですか。
お店のPVにあたる動画やショートドラマ、トークショーなど、動画制作に力を入れています。私自身が脚本を書き、撮影し、監督も務め、自ら出演することもあります。
売り上げとしては、まず月100万円ほどは必要です。月200万円ほどまで伸ばせれば、2号店もより具体的に検討したいです。
今の事業を安定させながら、次の展開に向けて力をつけていきたいと思っています。
ダンスや演技で磨かれた感性を、文章や映像表現へ
――現在の表現活動につながった経験について教えてください。
10代の頃から、不思議な感覚を経験することがありました。20代ではダンスを習い、演技のレッスンやオーディションを受けるなかで、先生や周囲の人の気持ちを強く感じるようになったのです。
その頃から、頭のなかに浮かんだことを文章にできるようになりました。そこからコラムやエッセーの仕事をいただくようになり、さらに脚本を書き、映画をつくるところまでつながっています。
――読者に伝えたいことはありますか。
今はインターネットに情報があふれ、人が人を信用しにくい社会になっていると感じます。私自身、対談や仕事のオファーをいただいた際に相手を調べると、「詐欺だ」といった情報が出てくることもありました。
もちろん、本当に危険なものについては自分で判断する必要があります。ただ、最初から疑ってすべてを閉ざしてしまうと、人とのご縁やチャンスまでなくなってしまうと思うんです。
まず勇気を出して向き合ってみて、そのなかで違うと思えば断ることもできます。そうした考えがあるので、これからも情報だけに惑わされず、自分自身の感覚を信じることも大切にしていきたいです。