「現状維持は後退である」――地域に根ざす不動産プロフェッショナルの挑戦

株式会社ハートランド 代表取締役 米倉 大策

三重県津市を拠点に、40年以上にわたり地域に密着した不動産事業を展開してきた株式会社ハートランド。

分譲地開発から仲介業務まで幅広い事業を手掛け、安定した収益基盤を背景に、地域社会やお客様に寄り添った経営を続けています。

先代の想いを受け継いだ米倉代表は、異色のキャリアを経て経営のバトンを引き継ぎ、「現状維持は後退である」という信念を胸に会社を牽引してきました。

今回は、代表の米倉氏に事業への想いと経営哲学、そして今後の展望についてお話を伺いました。

地域に根ざした不動産事業と安定基盤

――御社の現在の事業内容と特徴について教えてください。

弊社は三重県津市および周辺エリアを拠点とする不動産会社です。事業の柱は3つあります。1つ目は分譲地開発。農地や山林を仕入れて造成し、新たな住宅団地を生み出す事業です。2つ目は中古住宅の買取再販。リフォームを施し、新しい買い手様へ提供します。3つ目は不動産仲介で、土地や住宅、事業用物件まで幅広く扱っています。

また、自社で太陽光発電所を21カ所運営し、家賃収入も含めて年間約2億円の安定収益を確保しています。市況に左右されにくい基盤があるからこそ、地域のお客様に腰を据えて寄り添う経営が可能になっています。

――御社の理念について教えてください。

「現状維持は後退である」という考え方を大切にしています。市場やお客様のニーズは常に変化します。小さくても前に進むことが重要であり、着実な成長を積み重ねることが地域貢献につながると考えています。

鉄道会社から経営者へ――突然のバトン

――もともと鉄道会社に勤務されていたそうですね。

はい。大学卒業後は鉄道会社に就職しましたが、母の体調悪化をきっかけに父の会社を手伝うことになり、退職して入社しました。ところが2年足らずで父が急逝し、突然経営を引き継ぐことになりました。当時は理念を考える余裕もなく、ただ目の前の仕事に必死でした。

――印象に残っている出来事はありますか。

自己破産をされるお客様から相談を受け、物件を買取り、引越しまで支援したことがありました。その方から「あなたたちに出会えて本当によかった」と涙ながらに言われた時、この仕事が人の人生に深く関わる責任ある仕事だと強く実感しました。お客様の「ありがとう」の一言が、私の原動力になっています。

少数精鋭を支える「One for all」の精神

――社員の皆様との関係で大切にされていることは何でしょうか。

「One for all, all for one」の精神です。社員は正社員5名、パート3名と少数精鋭ですが、互いに支え合う文化を大切にしています。誰かが困っていれば自然に助け合う組織でありたいと思っています。

――18年間継続されているブログも印象的です。

ブログは会社のPRに加え、旅行や家族の記録、そして自分の思考整理のために続けています。文章化することで考えを整理でき、社内外での発信力にもつながっています。発信する文化は、組織の風通しを良くする効果もあると感じています。

地方市場で挑む未来戦略

――今後の事業展開についてお聞かせください。

今後も不動産業を軸に、地に足をつけた経営を続けます。3年後には売上高8億5,000万円を目標としています。過去にはM&Aも行った経験があり、シナジーのある取り組みは積極的に検討していきたいです。

――地方市場の課題についてはどのように考えていますか。

人口減少で市場が縮小するのは避けられません。だからこそ「現状維持」では衰退につながります。他社にはない価値を提供し続け、お客様から選ばれ続ける存在でありたいと考えています。最大の課題は人材採用です。価値観を共有できる仲間を慎重に探しながら、着実な成長を目指します。

旅がもたらす学びと経営哲学

――リフレッシュ方法について教えてください。

旅行が一番の楽しみです。家族や友人、息子と訪れる旅先で、日本や地方の立ち位置を客観的に見直すことができます。特にアジアの都市の発展には刺激を受け、日本が直面する課題を改めて実感します。旅行で得た視点を、経営にも活かしていきたいと考えています。

――最後に、読者の皆様へメッセージをお願いします。

常に学び、考え、発信し続けること。そしてお客様の人生に誠実に向き合うことが、経営の基本だと思います。変化の激しい時代ですが、地に足をつけて一歩ずつ進めば必ず道は拓けます。不動産を通じて一人でも多くの方の人生を豊かにできれば、これ以上の喜びはありません。

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