命綱は「人との繋がり」。コロナ禍を乗り越え、体操の未来を担う指導者の信念

STEP株式会社 代表取締役 録澤矩敬氏

コロナ禍による練習場所の閉鎖という危機的状況の中、子どもたちと指導者の「居場所」を守るために開業を決意したSTEP株式会社。指導者全員が元競技者という異色のチームは、今、日本の体操界の未来を見据え、大きな目標に挑戦しています。創業から現在に至るまでの経緯、指導にかける熱い想い、そして今後の展望について、代表の録澤矩敬氏に伺いました。

「全員が元競技者」の指導力

――御社の事業内容と、他社にはない強みについて教えていただけますか。

弊社の事業内容は、近隣のお子様を中心とした体操教室の運営です。近隣の保育園などの法人様にも指導を提供させていただいています。

他社と圧倒的に違うのは、指導者が全員、もともと体操競技の選手だったという点です。体操を競技として真剣にやってきた指導者は、第一線で活躍するために技を細かく細分化していく感覚を持っています。これは競技経験のない人にはわからない、絶対的な感覚です。

――「質の高い指導」が、お客様に選ばれている理由ということですね。

先生たちがその感覚を細かくわかっているからこそ、お子様一人ひとりに合わせた質の良い指導を提供できています。小学校のさか上がりができるようになりたい、側転がやりたいといった目標から、チアなどで必要になるバク転の習得まで、お子様のニーズに応えることができています。体操教室に「遊園地に行くような感覚」で通ってほしいという思いを大切にしており、その楽しさが広がることで、体操を好きになるお子様が増えることを願っています。

コロナ禍に決意した「指導者と子どもを守る」開業

――経営者になられたきっかけや、開業された経緯についてお聞かせください。

このクラブが始まったのは、ちょうどコロナ禍のときでした。元々練習していた場所が学校施設だったため、コロナ禍で閉鎖されてしまったんです。子どもたちの練習場所がない、先生たちも仕事をする場所がない、という状況に追いやられました。このままでは指導者の生活が立ち行かなくなり、コロナが明けたときに、体操を再開しようにも指導者がいなくなってしまう。それをどうしても避けたかったんです。

体操の指導者を守る、そして子どもたちの運動する場所を守るというところからスタートしました。銀行に融資を申し込んでも、「コロナ禍で成功するわけがない」と断られてしまったほど大変な時期でした。

――その中で、特に印象的だった出来事は何でしょうか。

やはりオープンのときです。銀行融資が受けられない状況で、オルソ株式会社の社長である日熊社長が、資金面だけでなく、器具の発注やホームページ、看板作成など、ありとあらゆる手伝いをしてくださいました。本当にいろんな方が助けてくれたんです。また、閉鎖から1年ほど経っていたにも関わらず、元々通っていたお客様が戻ってきてくれたことにも心から感謝しました。これで何とかなる、何とかなりそうだ、と実感できたのが一番印象的な出来事です。

目標は「その先」へ。見据える5年後の姿と組織の課題

――今後の展望や、挑戦していきたいことについてお聞かせください。

今すぐ事業を大きく拡大することは考えていません。今はスタッフも集まり、会社としてようやく形になってきたところです。現状、弊社には体操の選手コースがあり、日本の強化選手クラスの子どもたちもいます。まずはここをしっかりやらせていただき、ロサンゼルスやその次のオリンピックといった舞台に選手を輩出することに注力したいと思っています。

その目標が落ち着くまではだいぶ時間がかかると思っています。当面の目標としては、次の次のオリンピックぐらいまで、全力で選手たちのサポートをしたいです。それが落ち着いたら、もう1店舗、店舗拡大したいという目標があります。現状、すでにキャパシティがいっぱいでお客様にはキャンセル待ちをしていただいている状況ですので、5年後には売上を今の1.5倍くらいにはしたいと考えています。

――従業員の方々との関係性や、現在直面している課題はありますか。

おかげさまで、この5年間で退職した従業員はいません。これは本当にありがたいことです。ただ、現在の課題は「従業員の育成」と「給与水準の向上」です。

体操への情熱が原動力

――経営者として大切にされている信条は何でしょうか。

これは創業当初からずっと変わらないのですが、「遊園地に行くような感覚で体操教室に来てほしい」ということです。ディズニーランドに行くとき、一週間前から楽しみで仕方がないじゃないですか。早く行きたい、早く来ないかな、という感覚で、体操教室に通ってほしいと強く思っています。

――お仕事以外で、何か趣味やリフレッシュ方法があれば教えてください。

私の趣味は体操そのものなんです。いつも体操のことを考えていますし、本当に好きなことが仕事になっているので、それが一番のリフレッシュかもしれません。あえて他を挙げるなら、サウナやお風呂に入ることですね。

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