地域格差を越えて、音楽の学びを届ける。オンライン音楽教室に込めた想い

株式会社オール・コネクション 代表取締役 諸藤一平氏

株式会社オール・コネクションは、オンライン音楽教室を通じて、全国どこにいても質の高い音楽教育を受けられる環境づくりに取り組んでいます。対面レッスンが主流だった音楽の世界において、地域による学びの差をなくしたいという思いから、オンラインという形で事業を立ち上げました。今回は、会社の理念や事業の強み、組織運営の考え方、そして今後の展望についてお話を伺いました。

地域格差をなくすために立ち上げたオンライン音楽教室

――現在の事業内容と、会社としての考えを教えてください。

音楽教室は、これまで対面レッスンが当たり前でした。都市部には多くの講師がいる一方で、地方では「この楽器を習いたいのに先生がいない」という状況が多く見られます。そうした地域ごとの格差をなくしたいと考えたのが、オンライン音楽教室を始めたきっかけです。

ちょうどコロナ禍の終盤というタイミングも重なり、オンラインで音楽教室をやってみようと考えました。全国どこにいても、質の高い音楽レッスンを受けられる環境をつくることを目指しています。

また、ホームページにも掲げていますが、「人と人、音と音をつなぐ」という言葉を大切にしています。どこに住んでいても、質の高い音楽教育を受けられる環境を広げていくことが、会社の理念です。自分自身、ツアーなどで地方を回る中で、「この先生に習いたいけれど近くにいない」という声を何度も聞いてきました。そうした実体験が、この事業につながっています。

――事業の強みについて教えてください。

一番の強みは、講師の質です。在籍している講師は、第一線で活動しているプロミュージシャンが中心で、有名アーティストのサポートで演奏したり、大きなミュージカルで伴奏を務めたりしている方もいます。

また、昨年から高校と提携し、弊社のオンラインレッスンを正式な授業として取り入れていただいています。講師の質と、オンラインで全国どこからでも受講できる点が評価され、教育の現場と合致した形です。

プロの視点から生まれた、教育へのこだわり

――起業されたときの思いや、経営者として大切にしている軸を教えてください。

経営は初めての経験でした。これまで会社に勤めていたわけでも、起業経験があったわけでもなく、すべてが初めての状態からのスタートでした。

それでも、音楽が好きで学びたい人に対して、正しい情報と、きちんとした基礎や知識を届けたいという思いは強くありました。プロとして活動してきた立場から見ると、地方ではレベルにばらつきがある現場も多く、もったいないと感じる場面がありました。

音楽は生き物だと思っています。音を通して感情を伝えることが、音楽の本質です。趣味であっても、大きな舞台での演奏であっても、その点は変わりません。だからこそ、講師には一人ひとりに寄り添い、教え方を柔軟に変えられる姿勢を大切にしてもらっています。

――これまでのキャリアの中で、転機となった出来事はありますか。

高校との提携は、大きな転機でした。全日制の高校でオンライン音楽レッスンを正式な授業として導入するためには、認可などに時間がかかりました。

ただ、その過程を経て、事業の認知や反響が大きく広がりました。2023年に開校してから、提携をきっかけに事業の広がりを実感しています。

来年度2026年からは通信制(全通併修)でも同じ音楽教育プログラムを開講予定です。

助け合いを軸にした、講師との関係づくり

――組織の運営や、講師との関係で意識していることを教えてください。

現在は少人数で運営しており、予約や管理はほぼ自動化しています。そのため、いわゆる社員管理のような形は取っていません。

講師については、私自身がプロミュージシャンとして活動してきた中でつながった仲間が中心です。音楽業界は、病気や環境の変化で活動が難しくなることもあります。コロナ禍では、仕事が一気になくなった人も多くいました。

この事業は、単にレッスンを提供する場ではなく、助け合えるプラットフォームでありたいと考えています。講師の多くも、その考えに共感して参加してくれています。

オンライン音楽教育の未来を見据えて

――今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

オンラインレッスンには、音の遅延など課題もありますが、通信環境や技術は今後さらに改善されていくと思います。 AIなどの技術も含め、オンライン音楽レッスンの支援として取り入れていきたいと考えています。

例えば、練習相手としてAIが機能することで、練習の質が高まる可能性もあります。 感情を伝える部分は人が担い、基礎的な練習をAIが支える。そうした役割分担も考えられると思います。

対面かオンラインかではなく、選択肢の一つとしてオンラインが当たり前になる環境をつくることが、今後の目標です。

音楽とともにある日常

――最後に、プライベートでのリフレッシュ方法を教えてください。

子どもと公園に行く時間が、いちばんのリフレッシュです。ぼーっと考える時間でもあり、その中で仕事のことを整理することもあります。音楽は好きなことなので、自然と生活の中にあります。仕事としてではなく、自分のために曲を作ったり、好きな音楽を聴いたりする時間も大切にしています。

関連サイト

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容
    プライバシーポリシー

    株式会社アイドマ・ホールディングス(以下「当社」といいます)は、次世代型営業支援サービスを提供しております。当社に対するご信頼とご期待に応えるためには、お客様から取得した又は業務委託元等の取引先からお預かりした個人情報の取扱いの重要性を、全ての従業員が強く認識し、適正に取り扱うことが不可欠と考えております。そこで、当社は、個人情報に関する法令等及び以下に定める個人情報保護方針を、従業員一同がこれを遵守することを宣言します。 1. 個人情報の取得・利用・提供について 業務を通じて取り扱う個人情報、また従事する従業者の個人情報について適切に取得するとともに、事業活動を通じて定めた個人情報の利用目的の範囲で適切に個人情報を取り扱い、利用目的を超えた利用をいたしません。 またその行動を遵守するための措置として従業者教育や内部監査等を行います。 2. 法令等の遵守について 個人情報を取り扱う上で、個人情報保護法をはじめとする法令や、関連ガイドライン等の国が定める指針、条例、その他の規範を確認し、遵守します。 3. 個人情報保護のための安全対策の実施について 個人情報を安全且つ適切に取り扱うことを確実にするため、個人情報保護管理者を中心とした「個人情報保護マネジメントシステム」としての管理体制を組織し、また従業者一人ひとりへの教育を通じて、個人情報の滅失、破壊、改ざん、毀損、漏洩等の予防に努めます。 また、日々の確認、内部監査等を通じて、不適切な取扱いについては早期に検出し、原因を精査して是正、再発防止に努めます。 4. 個人情報の取り扱いに関する苦情及び相談 個人情報の取扱いに関する苦情、相談等に対して、受付窓口として「個人情報相談対応窓口」を設置し、本人の意思の尊重のもと遅滞なく、速やかに対応を行います。 5. 個人情報保護マネジメントシステムの継続的改善 当社の経営環境、社会情勢の変化や情報技術の進歩等に対応した個人情報保護を実現するため、柔軟に「個人情報保護マネジメントシステム」を見直し、継続的な取組みのレベルアップ、改善に努めます。 制定日 2014年2月1日 改定日 2022年4月1日 株式会社アイドマ・ホールディングス 代表取締役 三浦 陽平 〒141-0021 東京都 品川区上大崎 2-13-30 oak meguro 5・10F 個人情報に関するお問い合わせ窓口 株式会社アイドマ・ホールディングス 個人情報相談対応窓口 〒141-0021 東京都 品川区上大崎 2-13-30 oak meguro 5・10F 電話/03‐6455‐7935 メール/privacy@aidma-hd.jp 受付時間/10:00~18:00(土日祝日、年末年始の休業日を除く) 担当責任者/経営管理本部 担当役員

    プライバシーポリシー に同意して内容を送信してください。