経営者の孤独に寄り添い、道を切り開く伴走型行政書士事務所の挑戦

行政書士法人ふらっと法務事務所 代表 塩澤康幸氏

行政書士法人ふらっと法務事務所は、補助金申請から入札参加資格取得まで、事業者に寄り添いながら長期で伴走する独自の支援を強みとしています。経営者の悩みを共に乗り越える“右手”でありたいという想いを貫いてきた代表・塩澤氏に、事務所の理念、これまでの歩み、組織づくりのこだわり、そして今後の展望についてうかがいました。

事業者の「右手」でありたい──会社の現状と理念

――現在の事業内容と理念を教えてください。

当事務所は「事業者の伴走者でありたい」という理念のもと、補助金、建設業許可、融資、入札参加資格取得など、事業者が次の一歩を踏み出すために必要な手続きを幅広く支援しています。

法人としては現在5期目になりますが、立ち上げ当初から「経営者は孤独である」という思いを強く持っていました。従業員と価値観を共有していても、やはり経営者にしか見えない視点というのは常にあります。その孤独に寄り添い、できる限り右手として共に道を切り開く存在になりたいという想いで事務所を運営しています。

キャリアの原点と“伴走型”を選んだ理由

――伴走型の支援スタイルに至ったきっかけを教えてください。

開業当初は補助金支援を中心にしていましたが、「補助金が採択された=会社が儲かる」ではありません。ただ、設備工事ができたというだけに過ぎないのです。結局、事業の成長や未来をつくるのは補助金以外の取り組みがほとんどです。

その中で、ある個人事業主の方と出会いました。建設業許可取得、ドローン導入、補助金活用、そして国の仕事を請け負える入札参加資格を取得し、その後のサポートまでやりたいというお話をしました。

しかし、一般的な行政書士事務所に依頼すると作業量も多いため、150〜200万円かかってしまいます。個人事業主には到底払えません。

そこで「毎月4万円の顧問契約で全部一緒にやりましょう」と提案しました。これが当事務所の“伴走型”の原型になりました。

――手続きの領域を大きく越えていますね。

はい。事業者が悩んでいることを解決したいという思いはみなさんありますが、現実にはサポートするのは難しい。もっと道を開くための方法があるはずだけど、方法論もわからないというのが現実です。

当事務所は行政書士が一般的に扱わないような領域でも、事業者が必要としていることであれば前向きに挑戦します。

「それはうちの業務外だからできません」ではなく、得意なことだけやらずに「必要なら道を開こう」と果敢にチャレンジする姿勢が大切だと思っています。

組織づくりと社員との関係

――事務所内のコミュニケーションや雰囲気について教えてください。

当事務所は非常に特殊なやり方をしています。勤務時間は自由です。まず、一応コアタイムはありますが、出勤自体が何時から何時まで働いてもOKという形にしています。もう一つは、ある程度社員に決済権限を与えています。

私は基本的に職場では、ほとんど指示をしません。人というのは自由を与えられると、自由な発想を持つものです。

相互コミュニケーションを常に取りながら業務を行いますが、社員も待ちの姿勢ではなく、どんどんお互いに発信しあっています。

また、皆さんに約束してることがあって、法人設立から10年経ったときに私は代表を辞めますと宣言してます。次の世代に渡しますということを、すでに明言しています。

これからの展望──入札支援の拡大と新しい挑戦

――今後挑戦したいことを教えてください。

課題が2つあると思っています。1つは業務が増えたときに人を増やして対応するのではなく、社内の業務フローをどれだけ正確に素早くできるようにするかをAIを使って構築したいと思っています。

もう1つは、ある検索会社を買収したのですが、その会社で中小企業向けの不動産業やシステム開発チェックができるツールを作り始めています。行政組織の枠にはまらず、全部流し込める、全体的にワンストップで相談できる体系作りをしていきたいと思っています。

事業者が本来の仕事に集中できる環境をつくり、地域の企業がより成長できるよう、引き続き挑戦していきます。

代表個人としてのこだわりとリフレッシュ方法

――プライベート以外での趣味や、リフレッシュ方法はありますか?

囲碁が大好きなんです。休みの日はだいたい囲碁をします。あと、温泉に入るのも好きなので、近くの健康ランドに行って温泉に浸かってマッサージ受けたりするのがリフレッシュ法です。

また、お酒は普段はあまり飲まないですが、みんなで飲みに行くともう楽しくてかなり飲んでしまいます。

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