BEENOS HR Link株式会社 代表取締役 岡﨑 陽介 氏
特定技能という在留資格を取得して日本ではたらく外国籍人材と、その受け入れ企業・支援事業者をつなぐHRテックSaaS「Linkus」。コロナ禍という逆風のなかで生まれ、市場の成長とともに歩んできたこのサービスを手がけるのがBEENOS HR Link株式会社です。今回は、岡﨑 陽介代表に、事業への思いや組織づくり、そしてこれからの展望について伺いました。
外国籍人材雇用の課題を全て解決する「ハブ」を目指して
──まず、御社の事業内容について教えてください。
当社は、特定技能という在留資格で日本に在留・就労している外国籍の方を雇用する企業様や、支援事業者様向けに、労務・在留資格管理を効率化する特定技能の支援業務管理システム「Linkus」を提供しています。特定技能人材の受け入れ現場では、行政手続きや書類管理など煩雑な業務が多く、現場の負担になっていました。
そこをテクノロジーで軽減し、企業様は本来の事業に、外国籍の方は安心して就労・生活できる環境に集中できるようにしたいと考えています。今後は、特定技能にとどまらず、日本で働きながら暮らすすべての外国籍の方にリーチできるよう、お仕事探しや住まい、保険・医療といった生活インフラも含めてつなぐ「ハブ」となるプラットフォームをめざしています。
ゼロからサービスをつくり、コロナ禍で法人化へ
──岡﨑さんご自身のキャリアや、経営者になられたきっかけを教えてください。
もともと「経営者になりたい」と強く思っていたというより、新規サービス開発が大きなきっかけでした。グループ内の新規事業として自分で市場を調べ、サービスを企画・開発し、リリースして広げていく。その一連の流れのなかで、法人化が必要だと感じ、2020年12月にBEENOS HR Link株式会社を設立し代表に就任しました。
ちょうど事業スタートのタイミングがコロナ禍で、海外から人が入ってこられず、人の流れが止まってしまったのは正直やりにくさしかなかったです。ただ振り返ると、競合が動きにくい環境のなかで地道にサービスを磨き、市場をつくる準備ができた期間でもありました。楽しく仕事をしたいという思いが強いので、社内外の関わる人たちにとって「おもしろい」と感じられる要素をどこかに組み込みながら、常にベンチャーマインドを持って事業に向き合ってきました。
──組織運営や社員との関わりで、意識していることはどのような点でしょうか。
自分自身を「社長だから」と特別視しないようにしていて、経営者と従業員のあいだに強い線を引きすぎないことを大事にしています。肩書きはあくまで役割のひとつであって、社内外問わずパートナーとしてフラットに関わる感覚を持ちたいからです。
また、外国籍の従業員だからといって、必要以上に手取り足取りサポートするのではなく、日本人・外国人をフラットにとらえながらも、行政上外国籍の方にだけ求められる手続きやケアはきちんと行う。その線引きができる知識とノウハウを企業側が持つことが、結果として全ての従業員にとって働きやすい環境につながると考えています。
そのためにも、ツール提供だけでなく、コンサルティングや情報発信を通じて市場全体の成熟を促すことも、事業の重要な役割だと位置づけています。
家族との時間を大切にしながら、市場の成長とともに歩む
──プライベートの過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
オフの時間は家族と過ごすことが多いです。家の中での何気ないコミュニケーションも含め、旅行や食事に出かける時間を大切にしています。犬を飼っているので一緒に過ごす時間も良いリフレッシュになりますし、ジムで体を動かすことも気分転換になっています。
──最後に、読者へのメッセージをお願いします。
特定技能を中心とした外国籍人材の市場は、今後も日本の人手不足を補う存在として確実に拡大していくと見ています。その成長をただ待つのではなく、サービスと情報発信を通じて市場の成長を自ら促していくことが、私たちの使命です。
その上で、外国籍人材を雇用する企業にとって最も便利で選ばれるプラットフォームめざし、引き続きチャレンジを続けていきます。

