ほぐしんON&OFF 代表 丸山 天士氏
心身の疲れを癒やすリラクゼーションサロンが乱立する現代において、徹底したカウンセリングとオーダーメイドの施術で一線を画すのが「ほぐしんON&OFF」です。代表の丸山天士氏は、長年のサラリーマン生活を経て、自身が体験した「身体の変化」をきっかけにこの道を選びました。単に筋肉をほぐすだけでなく、身体に「良い刺激」を与え続けることで、人生そのものを楽に、豊かにしていく。そんな情熱を持つ丸山氏に、起業の背景や独自の経営哲学、そして今後の展望について詳しく伺いました。
目次
「あなただけのケア」でQOLを底上げする。身体の制限を解き放つ独自のビジョン
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
業種としてはリラクゼーションサロンですが、ほぐしや整体を組み合わせて提供しています。一番の特徴は、徹底したカウンセリングに基づき、その方に最適な内容をご提案する「オーダーメイド」である点です。
例えば、単純にリラックスしたいというご要望には丁寧なほぐしを、身体の不調の原因がわからないという方には、私の知識から原因を紐解き、ストレッチや運動(NSCA-CPTパーソナルトレーナーとしての経験)、オイルトリートメントなどを組み合わせて提案します。1人ひとりの身体の状態は千差万別ですから、画一的なメニューではなく「その瞬間のその人に合うもの」を追求しています。
――サロン運営において掲げている理念やビジョンには、どのような思いが込められているのでしょうか。
かつては「心地よい疲れしか知らない体へ」という言葉を掲げていました。疲れには、仕事の達成感に伴う「良い疲れ」と、身体を蝕む「悪い疲れ」があります。私たちの施術を通じて、身体を常に「心地よい疲れ」で済むような健康な状態に整えていきたい。現在は、よりダイレクトに「あなたのカラダに あなただけのケアを〜。」という言葉でその想いを表現しています。
究極的な目標は、身体の痛みや不調が原因で、その人の行動範囲が狭まってしまうのを防ぐことです。「足が痛いから旅行に行けない」「座り続けられないから映画に行けない」といった制限をなくし、クオリティ・オブ・ライフを最大限に高めるお手伝いをしたい。身体の自由が利くことで、心もフットワークも軽くなる。そんな人を一人でも増やしたいと考えています。
制限のない理想の追求を求めて
――自ら起業されたきっかけは何だったのでしょうか。
実は私、サラリーマン時代の方が長かったんです。働いている時、周りに疲れ果てている人が非常に多いと感じていました。一方で、自分はそれほど疲れない。その違いは何だろうと考えた時、身体へのアプローチ次第でもっと楽に生きられるはずだという確信がありました。
また、幼少期に喘息を患っていたのですが、病院に通うだけでなく自分で工夫して身体を動かすうちに、いつの間にか治り、むしろスポーツが得意な身体に変わっていった経験も大きいです。「良い刺激を与え続ければ、人は変われる」という実体験が、今の原点になっています。
――起業を決意された決定的な「ターニングポイント」はございますか。
テニスの錦織圭選手の活躍です。彼がプロデビューしてわずか数年で世界のトップ10に入っていく姿を見た時、大きな衝撃を受けました。当時の私は、この業界でやりたいという想いはあっても頭の中で考えているだけで、具体的な行動に移せていませんでした。「彼がこれほど劇的に変わった2年間、自分は何一つ変えられていない」と痛感し、そこから一気に計画を立てて、自分の店を持つための行動を開始しました。
組織に属していると、手法や考え方にどうしても制限が出てしまいます。自分の理想とする「お客様ファースト」を貫き、納得のいく技術を提供し続けるには、自分で起業するのが一番の近道だと思ったのです。
「一対一」の空間を極め、今後は後進の育成へも情熱を注ぐ
――今後の組織展開や新しい挑戦についてはどのようにお考えですか。
現在は、私一人でお客様と向き合う空間を大切にしています。複数人がいる場と一対一の場では、提供できるものの質が変わると考えているからです。ですから、単純に人を雇って店舗を広げるという形は今のところ考えていません。
ただ、新しい展開として「現役の整体師やセラピスト向けのスキルアップコンサルティング」には非常に興味があります。実際にポータルサイトなどを通じて、個別の技術指導を行うこともありますが、人の良いところを引き出し、伸ばすのは得意だと自負しています。高い志を持つセラピストが活躍できるような、教育といった形での協力は、今後拡大していきたい挑戦の一つです。
好奇心のままに動ける身体でいてほしい。自身も挑み続ける姿勢
――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。
趣味はサーフィンです。それと、この仕事を始めてから「今までやったことがないものに挑戦しよう」と思い、ピアノを始めました。ずっと運動ばかりしてきた人生だったので、新しいことを始めるのは、リフレッシュにもなりますし、何より「好奇心の向くままに動く」ことの楽しさを再確認させてくれます。

