金融の悩みを“ワンストップ×伴走”で解く。中川氏が目指す「人として」の金融コンサル

compassion consulting 代表取締役 中川 氏

金融コンサルタントとして「相談の入口を一本化し、長期で伴走する」支援を掲げる中川達也氏。利益追求よりも「人として」を柱に据え、日本の金融リテラシー向上が国益につながると語ります。個人の家計を支える“顧問サービス”から、教育事業のスクール化まで。中川氏の原点と現在地、そしてこれからを伺いました。

「お金の相談先が分散する」課題を、一本化する

——事業内容と、強みを教えてください。

金融のコンサル全般を行っています。私はファイナンシャルプランナーとして、保険、証券、税務、相続など「お金に関わる相談・悩み」をワンストップで受け、全体最適の視点で解決していく形です。

実際、節税、資産形成、相続や事業承継などは、それぞれ税理士、保険担当、証券担当、弁護士と相談先が分かれがちで、「結局どこに頼めばいいのか」が分かりにくい。そこを、私が窓口になって整理します。

必要に応じて税理士、社労士、行政書士、弁護士、会計士などの事業パートナーと連携し、課題ごとにチームで対応できるのが強みです。

——経営者としてどのようなことを大切にしていますか。

「伴走型」であることです。運用や保険は長期が前提で、20年~30年、場合によっては40年という期間になります。ただ、保険を選ぶとき、多くの方はネットで完結させず、身近な人から話を聞いて決めています。

ところが担当者は退職や異動で変わることが多く、長期商品なのに関係性が続かない。私は特定の会社に属さず、最初から最後まで伴走することにこだわっています。

また、保険会社は日本に数多くありますが、所属先があると提案の幅が狭くなります。私は横並びで比較し、その方に合うものを絞って提案できる点も強みだと考えています。

人生の目的を決めたら、サラリーマンでは届かなかった

——経営の道に進まれたきっかけを教えてください。

大きな転機は、5年ほど前に「人生の目的」を無理やりでも設定したことです。ゴールがないと道筋が立たないと思ったんです。そこで、「人のために動いた人でしたね」と言われることを目的にしました。

目標を設定してみたところ、サラリーマンという枠組みでは難しいと感じたんです。会社は社会貢献を掲げますが、現場の人間がそこを軸に働けているかというと、現実は昇格や安定が中心になりやすい。私自身もそうでした。

さらに、単身赴任で一人の時間が増えたとき、「そもそもこの仕事をやりたくてやっていたのか」を考えるようになりました。学生時代は社長になりたい気持ちがあったのに、就職氷河期の空気に押されて就職した経緯もありました。

自分の本心を問い直していくうちに、人生の目的に向かうなら独立しかない、という結論になりました。

——金融という領域を選んだ理由は何ですか。

「与える」ためには、自分が豊かである必要があると思ったからです。お金だけでなく、物資と知恵の豊かさが必要で、心の余裕がないと提供する姿勢になれない。では、その三つを満たし続けられる市場はどこかと考えたとき、金融だと思いました。

日本だけでも大きな資産の市場があり、縮小するより拡大する可能性が高いと思っています。一方で、日本人の金融リテラシーは高くないと感じています。そこへ、NISAなどで投資が身近になるほど、詐欺の見極めや不要な高リスク投資に巻き込まれる危険も増えるでしょう。

だからこそ金融の教育を行い、リテラシーを上げることが国益につながる、と考えています。年金や将来不安が語られる中でも、自分で資産形成できる人が増えれば選択肢は広がるはずです。

「利益よりも人として」──組織づくりの前に、思いを揃える

——経営で譲れないことは何ですか。

利益は大切ですが、「利益追求よりも人として」を柱に置いています。ここがひっくり返ると、自分の想定しなかった方向へ進んでしまうと思っています。

私はバスケットボールの審判を15年ほど続けているのですが、その中立性や公正さを厳しく求められる立場で培った感覚も、信頼の土台になっていると思います。

——組織運営について教えてください。

現状、社員はいません。事業パートナーはいますが、業務委託で契約している人が1人いる形です。今後はスクール事業などで人が増え、次にコンサル部門でも増えていくイメージがあります。

ただ、誰でもいいわけではありません。事業を拡大するには一人では限界があるので、AIやシステム化できるところは先に整えつつ、仲間を迎える準備をしています。

そのうえで大事なのは「思い」です。利害関係が合っていて優秀でも、仕事をする理由や軸がずれていると組めないと思っています。

教育のスクール化へ。伴走を“当たり前”にする挑戦

——今後の展望・挑戦したいことを教えてください。

直近は、個人の相談が9割なので、法人向けにも広げたいです。企業の財務体質や会計、収支改善を一緒に進める支援に取り組んでいきます。法人も人格を持つ存在で、社長が変われば長く続く可能性がある。そこでも伴走型で力になりたいです。

さらに、来年度を目処に教育事業をスクール化したいと考えています。今はスポットで依頼を受けて講義をする形ですが、レギュラー化して、いつでも受講できる仕組みやオンラインコンテンツを整え、気軽に学べる環境をつくりたいです。

大人こそ学ぶ機会が必要で、現役世代が生活に活かせる形で金融を理解できるようにしたい。個人向けには、家計の顧問サービスのように「頼れる人を一家に一人」置ける状態を広げていきたいです。

学び続けることが、仕事にも人生にも効いてくる

——仕事以外で情熱を注いでいること、リフレッシュ方法はありますか。

勉強、学習ですね。世の中は知らないことばかりで、すべてをプロにするのは難しいですが、知識は人生を豊かにすると思っています。

勉強・学習によって考え方の幅が広がり、同じものを見ても感じ方が増える。今は、金融の知識を深めることが、実生活にどの程度活かせるのかにも興味があります。企業会計を学ぶことが家計にどう影響するのか、といった視点でも学びを広げています。

休みの日は、バスケットボールの審判が運動不足解消の一環になっています。土日のどちらか、場合によっては土日両方対応することもあります。仕事と完全に切り分けた休みは多くないですが、おいしいものを食べに行くこともありますし、むしろお客様と接して、力になれた実感が活力になっています。

今後、金融の悩みを抱える人が「相談できる」「学べる」選択肢が当たり前になる未来を、形にしていきたいです。

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