理容の常識を壊し、価値で選ばれる店へ――男性特化のデキる男のための株式会社が挑む新たな一歩

デキる男のための株式会社 オーナー 杉山 由充氏

デキる男のための株式会社は、男性向けの理容事業を中心に展開する企業です。ビジネスマンに特化した店舗づくりと高い技術力を強みに、独自のポジションを築いてきました。現在は男性専門の理容店の運営に加え、理容と美容を融合した新たなサロンの展開にも取り組んでいます。本記事では、オーナーの杉山 由充氏に、現在の取り組みや経営の考え方、今後の展望について伺いました。

男性に特化した理容事業の強み

――現在の事業内容について教えてください。

男性向けの理容・美容事業を中心に展開しています。これまでは男性専門の理容店として運営してきましたが、今後は理容と美容の両方を提供できる理美容サロンの出店を予定しています。もともと結婚相談所も手がけていましたが、事業としての方向性を見直し、現在は一旦休止する判断をしています。既存事業である理容を軸にしながら、より価値を高める形へとシフトしている段階です。

――御社ならではの強みはどこにありますか。

ビジネスマンに特化した店舗づくりです。「できる男のためのBARBER」というコンセプトのもと、30代から50代の働く男性を明確なターゲットとして設定しています。幅広い層に向けるのではなく、あえて絞り込むことで、空間づくりやサービス内容にも一貫性を持たせてきました。

さらに、自身がメンズカット部門で日本一になった経験があるため、技術面でも差別化できています。コンセプトだけでなく、実際の技術力に裏付けられた価値を提供できる点が強みです。

独立の背景とコロナ禍でのスタート

――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。

自分の思いどおりに仕事をしたいと考えたことが大きな理由です。組織に属していると、どうしても自分の意思だけでは決められない場面が多くなります。その中で、自分のやりたい形を実現するには独立するしかないと考え、経営の道を選びました。

――独立された時期と当時の状況について教えてください。

2020年5月に独立しました。準備自体は1年前から進めており、物件探しや内装設計などを経て開業に至りました。ただ、内装工事が始まった翌日に緊急事態宣言が出るというタイミングで、非常に厳しい状況からのスタートでした。

それでも理容業は「髪を切る」という需要が必ず発生するため、完全にゼロになることはありません。他業種と比較すると、その点では支えられた部分もあります。一方で、結婚相談所の事業も経験したことで、ゼロから需要を生み出す難しさも実感しました。

理美容サロンへの挑戦と狙い

――新たなサロンを展開する理由を教えてください。

理容業界は慢性的な人材不足があり、店舗数を増やして成長していくモデルには限界があると感じています。人を増やす前提の経営ではなく、一人ひとりの価値を高めて単価を上げていく方向にシフトする必要があると考えました。

その中で、理容と美容の両方を提供できる形であれば、新たな価値を生み出せるのではないかと考えています。

――理美容サロンの特徴は何ですか。

私と妻は、ダブルライセンス(理容と美容の免許)を保有しています。そのため、男女どちらにも対応できる点が大きな特徴です。男性は朝や夕方に来店が集中しやすい一方、女性は日中に利用するケースが多いため、時間帯の偏りを解消できます。

また、女性の顔剃り需要にも着目しています。現状では美容室と理容店を使い分けるケースが多い中で、それを1ヵ所で完結できる環境を整えることで利便性を高めていきます。完全個室の空間にすることで、プライベート性も重視したサービスを提供していく予定です。

人材不足への対応と業態転換

――現在の課題について教えてください。

最大の課題は人材不足です。需要自体はあるものの、それに対応できる人が不足している状況が続いています。これは業界全体の課題でもあります。

――その課題にどのように取り組んでいますか。

これまでフリーランスの受け入れなども試してきましたが、理容業界ではまだ一般的な働き方ではなく、十分に機能しませんでした。そのため、美容分野も取り入れた理美容サロンへと業態を広げることで、人材確保の選択肢を増やそうとしています。業界の構造に合わせて柔軟に形を変えていくことが必要だと考えています。

付加価値で勝つ経営へ

――今後の目標を教えてください。

新店舗では現状の1.5倍の売上を見込んでおり、全体としては3年後に約3倍の規模を目指しています。ただし、単純に店舗を増やすのではなく、付加価値を高めて単価を上げることに重きを置いています。

――将来的に目指す姿を教えてください。

理容業界の常識を変えたいと考えています。これまで主流だった「店舗数と人員を増やして利益を出す」というモデルではなく、小規模でも価値を高めて成長できる形を示したい。その先に、中小の店舗が自己実現できる道を提示できる存在になりたいと考えています。

失敗を糧に前へ進む

――経営者やこれから起業する方に伝えたいことは何でしょうか。

失敗を恐れないことが大事だと思います。何かを始める前は不安になるものですが、実際にやってみると、失敗から学べることのほうが圧倒的に多いです。自分自身もさまざまな挑戦と失敗を経験してきましたが、それが次に活きていると感じています。

まずは恐れる前に一歩踏み出すこと。ただし、自分の強みを見極めることも同じくらい重要だと思っています。自分の場合も、「メンズカット部門で日本一」という実績を当初は強みと認識していませんでしたが、第三者の助言によって前面に出すようになりました。

――強みを見つける上で意識すべきことは何でしょうか。

自分では当たり前だと思っていることが、実は価値になることも多いと思います。だからこそ、自分の強みを正しく捉え、それを活かしながら挑戦を重ねていくことが大切です。その積み重ねが、新たな可能性につながっていくのだと思います。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。