多様な課題をつなぐ“エコシステム”――外国人支援から広がるFreedom Onlineの挑戦
Freedom Online株式会社 代表取締役 アザド モハメドアブルカラム氏
Freedom Online株式会社は、コロナ禍という社会の大きな転換点の中で誕生しました。外国人向けの支援を軸に、ITコンサルティングやIT資産処分、車関連サービス、さらには教育分野まで、多角的な事業を展開しています。それぞれのサービスを単体で提供するのではなく、相互に補完し合う「エコシステム」として構築している点が特徴です。本記事では、代表のアザド モハメドアブルカラム氏に、事業の背景や経営の考え方、今後の展望について伺いました。
目次
多様なニーズに応える4つの事業とエコシステムの構築
――現在の事業内容と特徴について教えてください。
同社は令和3年12月に設立され、コロナ禍を背景に事業をスタートしました。もともとは外国人向けに、企業におけるITの課題解決を支援することを目的として始まりました。企業内で発生するITトラブルやインフラ整備の課題に対し、どのように対応し、どのように支援できるかという視点から事業が生まれました。
現在は大きく4つのサービスを展開しています。1つ目はITコンサルティングを中心としたソリューション事業、2つ目はITAD(IT資産の処分)サービス、3つ目は日本車の売買やサポートを行う車関連事業、そして4つ目が外国人の子どもたち向けの語学教育やコミュニティ型の小規模スクールです。これらは一見すると異なる分野に見えますが、それぞれが連携し合うことで、外国人の生活やビジネスを包括的に支援する仕組みとして機能しています。
単なるサービス提供にとどまらず、「エコシステム」として全体最適を目指している点が同社の特徴です。個々のニーズに応えるだけでなく、複数の課題を横断的に解決できる体制を構築しています。
小さな企業の可能性を広げるビジョン
――理念やビジョンについて教えてください。
ビジョンとして掲げているのは、小さな企業が抱える課題に寄り添い、その成長を支援することです。現時点で困難に直面している企業に対し、コストパフォーマンスの高いサービスを提供することで、将来的に大きく成長する可能性を後押ししたいと考えています。
AIやクラウドといった技術が急速に進化する中で、どのサービスやプラットフォームが企業にとって最適なのかを見極めることは容易ではありません。そのため、各企業の状況に応じて最適な選択肢を提示し、導入を支援することを重視しています。
また、将来的には海外に向けたサービス展開も視野に入れており、グローバルな視点で価値提供を行う企業を目指しています。ビジネス・資金・マネジメントの3つの要素をバランスよく捉えながら、変化する時代に適応し続けることが重要だと考えています。
経験とスキルを起点にした経営の道
――経営者になられたきっかけを教えてください。
自身のスキルや経験を見つめ直し、それをどのように価値として提供できるかを考えたことが原点です。自分が持っている強みを分析し、それをソリューションとして形にすることで、事業として成立させたいという思いがありました。
その結果として現在のサービスが生まれ、CEOとして経営を担う道を選択しました。単にビジネスを行うのではなく、自身の知識や経験を社会に還元するという意識が根底にあります。
――経営判断の軸となる考え方について教えてください。
経営の軸にあるのは「エコシステム」という考え方です。複数のサービスを単独で提供するのではなく、相互に連携させることで、より効率的かつ負担の少ない形で価値を提供することを目指しています。
特に小規模な企業にとっては、個別にサービスを導入することがコスト面で大きな負担になるケースもあります。そのため、必要な要素を組み合わせた形で提供することで、より現実的で持続可能な支援を実現しています。
少人数体制だからこそ重視する柔軟なコミュニケーション
――社内コミュニケーションで大切にしていることは何ですか。
現在は2名体制で事業を運営しており、日常的なコミュニケーションにはオンラインツールを活用しています。TeamsやZoomなどを使いながら、情報共有や意思決定を行っています。
――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。
課題意識を持ち、それを解決しようとする姿勢を持った人材に魅力を感じています。例えば車関連の事業であれば、実務の中で課題を経験している人、ソフトウェア分野であればDXの必要性を理解し、改善に取り組んできた人などです。
問題を自分ごととして捉え、その解決策を考えられる人と協働することで、より価値の高いサービスを提供できると考えています。
コミュニティ形成による新たな価値創出
――今後の展望について教えてください。
今後特に注力したいのが「コミュニティの構築」です。現在提供しているサービスを軸に、企業同士がつながる場を作り、小さな課題でも共有し、解決できる環境を整えたいと考えています。
単なるサービス提供者としてではなく、企業同士をつなぐハブとしての役割を担うことで、新たな価値を生み出していくことを目指しています。
――今後の課題と取り組みについて教えてください。
外国人が日本でビジネスを行う中で、マーケティングやプラットフォーム選定など、多くの課題が存在しています。こうした課題に対して、最適なツールや仕組みを提案し、導入まで支援することが重要です。
例えばEコマースの構築においても、さまざまな選択肢の中から最も適したモデルを選び、実際にビジネスが機能する形まで導くことが求められます。こうした支援を通じて、より実践的な価値提供を行っていきます。
明確なゴール設定が信頼を生む
――経営において譲れない価値観を教えてください。
ビジネスにおけるゴールを明確にすることを重視しています。提供するサービスの範囲や到達点をはっきりさせることで、顧客に安心感を与えることができると考えています。
そのためには経験の蓄積が不可欠であり、今後もさまざまな課題に取り組みながら、より精度の高いソリューションを提供できるよう努めていきます。
創ることを楽しむリフレッシュの時間
――リフレッシュ方法について教えてください。
ものづくりが好きで、子ども向けの本棚のようなスペースを自作したり、古い家を購入してリフォームやデザインを行ったりしています。自分の手で形にしていくプロセスが楽しみの一つです。
また、日本各地への旅行も大切なリフレッシュの時間です。奈良や大阪などを訪れ、今後は北海道にも行ってみたいと考えています。
さらに、ビジネスに関する書籍を読むことで、新たな視点や知識を得ることも日常の一部となっています。