「親切」と「面白さ」で磨く価値――“キレイ”の先にある幸せを創り出す衣笠社中の経営とは

株式会社衣笠社中 代表取締役 竹本 信一氏

株式会社衣笠社中は、清潔や快適といった“キレイ”に関わるサービスを軸に、レンタル商品から清掃、衛生対策まで幅広く手がける企業です。もともとは先代が築いた事業を継承する形でスタートし、厳しい財務状況からの再建を経て、現在の事業基盤を築いてきました。本記事では、代表の竹本信一氏に、事業の特徴や経営に対する考え方、そしてこれまで経緯や今後の展望などについて伺いました。

“キレイ”を通じて価値を届ける事業

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

当社は、“キレイ”に関するサービス全般を提供している会社です。清潔さや快適さといった価値をお届けすることを軸に、リースキンブランドのレンタルマットやモップの取り扱いを行うなど、衛生商品を通じて環境改善に貢献する事業を展開しています。

加えて、清掃業全般にも取り組んでおり、そこから派生する形でハト除け対策や自動害虫駆除機の販売・リースといったサービスもご提供しています。お客様の環境をより快適にするために、関連する領域であれば柔軟に対応している点が特徴です。

――どういった理念を掲げていますか。

「親切にして、面白く、人に尽くして綺麗の先にある幸せづくり」という理念です。親切であることは当然ですが、どれだけ良いサービスでも、気持ちが伴わなければ意味がありません。そういった点を強く意識しています。

「面白く」という言葉には、楽しいという意味だけでなく、「白い=キレイ」という意味も込めています。環境が綺麗になることで、気持ちも前向きになり、行動も変わる――そうした循環を生み出したいと考えています。

手探りから始まった、経営者としての道

――経営の道に進まれたきっかけについて教えてください。

会社自体は父が創業したものです。私自身は当初経営に関わっていたわけではなく、大学時代を東京で過ごし、服飾業界に興味があり就職活動もしていました。

実際に就職も決まっていたのですが、父の体調や会社の状況を受けて、家業に入ることを決断したんです。「帰ってきてくれなければ会社が潰れる」と言われたことが大きかったですね。入社後は一緒に働いたのち、28歳の時に代表を引き継ぐことになりました。

正直なところ、社会人としての経験もないまま経営に関わることになり、手探りの状態でした。その場その場で学びながら進んできたというのが実情です。

引き継いだ時点で財務状況も非常に厳しいものでした。そこから立て直しを進めるなかで、従来の清掃レンタル事業に加え、清掃業自体にも力を入れていくようになりました。現在では、「キレイ」に関わることであれば幅広く対応する形へと広がっています。

――これまでのキャリアでのターニングポイントをお聞かせください。

やはり、代表を引き継いだ直後の再建の時期です。財務状況が非常に厳しく、債務整理なども行いました。資金繰りについてもどうすればよいのか悩んでいた時に、リースキン本部の方との出会いがありました。

その方に相談したことで、借入の整理を支援していただけることとなり、何とか会社を立て直すことにつながりました。あの出会いがなければ、当社の今はなかったかもしれません。人との縁や環境の大切さを強く実感した出来事でした。

また、当時は本当に資金がなく、弁護士費用も足りないような状況でしたが、偶然にも必要な金額に近い宝くじが当たるという出来事もありました。そうした巡り合わせも含めて、あの時期が大きな転機だったと感じています。

任せる経営と人を活かす組織づくり

――組織運営で意識されていることは何でしょうか。

現在は5名の体制ですが、基本的にはそれぞれに責任を持たせ、裁量を与えるようにしています。スケジュールの組み方や働き方についても個人に任せており、自分で考えて動くことを重視しています。

また、利益の配分についても一定のルールを設け、社員が主体的に動ける環境を整えています。結果だけでなくプロセスも含めて、自分で考えることが成長につながると考えています。

――社内コミュニケーションで大切にしていることを教えてください。

「相手のよいところを見て、自分のよいところを出す」ということです。そして、これはお客様に対しても同じように考えています。

また、業務的なやり取りだけでなく、プラスワンのコミュニケーションも意識しています。例えば、相手の体調や様子に気を配るなど、小さな気遣いを積み重ねることが関係性を良好にすると思っているためです。

さらに、仕事以外の場にも社員を連れていくことで、人脈や経験を共有することも意識しています。組織として閉じるのではなく、外とのつながりを持つことが大切です。

「面白く生きる」ことを軸にした価値観

――リフレッシュ方法について教えてください。

休日は子どもと過ごす時間が中心です。まだ小さいので、一緒に遊ぶことが何よりのリフレッシュになっています。ほかには、ゴルフなども楽しんでいます。

――大切にしている価値観や影響を受けた言葉はありますか。

高杉晋作の辞世の句である「おもしろきこともなき世をおもしろく」という言葉に影響を受けています。どんな状況でも、自分次第で楽しくすることができるという考え方です。

経営においても、「自分自身が仕事を楽しめるかどうか」は非常に重要だと思っています。もちろん努力は必要ですが、そのなかでも楽しむ姿勢を持つことが、自分にも周囲にもよい影響を与えられる秘訣だと考えています。

事業拡大と今後の展望

――現在直面している課題は何ですか。

直近の課題は、事業を拡大しながら人材を受け入れる体制を整えることです。身内が働きたいと言ってくれている状況もあり、受け入れるためにも、さらに事業の余力を高めていく必要があります。

――最後に、今後の取り組みや展望についてお聞かせください。

現在は法人向けの取引が中心ですが、今後は一般家庭向けのハウスクリーニングにも力を入れていきたいと考えています。そのために、現在はランディングページの作成や動画制作など、集客の仕組みづくりにも取り組んでいます。

また、自動害虫駆除機のレンタルなど、継続的な収益につながるサービスの強化も進めています。いわゆるサブスクリプション型のモデルを構築できれば、安定した事業基盤につながると考えています。

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