車載ECU開発を軸に、エンジニアの「やりたい」を形にする。株式会社UNCORDが描く技術者集団の未来

株式会社UNCORD 代表取締役 横井 裕也 氏

株式会社UNCORDは、ソフトウェア開発を軸に事業を展開する技術者集団です。なかでも強みとしているのが、車の“脳”ともいえる車載ECUの開発領域。愛知という土地柄も背景に持ちながら、高度な技術を要する分野で実績を重ねています。一方で、同社が大切にしているのは、単に技術を提供することだけではありません。社員一人ひとりの「やりたい姿」「なりたい姿」に向き合い、その実現を後押しすることを経営の軸に据えています。今回は、会社の現在地、横井氏がこの道に進まれた背景、組織づくりへの思い、そして今後の展望について伺いました。

手掛けるのは車載ECU。自動車の「脳」を開発するUNCORDの強み

——現在の事業内容について教えてください。

主な事業としては、一般的にはSESと呼ばれる領域になります。ただ、私自身はあまり「SESをやっています」とは言っていません。というのも、SESという言葉が、最近は人を出して売上を立てるような印象で捉えられることも多く、そこには違和感があるからです。

私たちは、あくまでソフトウェア開発をメインとする会社として事業を行っています。その中でも特に強みとしているのが、車載ECUの開発です。車の脳みその部分にあたる領域で、ここに特化した技術者が多く在籍していることが特徴です。

愛知県は自動車関連の市場規模が大きく、車載メーカーやサプライヤーも多い地域です。そうした環境に加え、私自身がもともと車載ECU開発のエンジニアだったこともあり、その延長線上でこの領域に強みを持つ会社になりました。

——会社として大切にしている理念や軸は何でしょうか。

会社のミッションやバリューはかなり考えてつくりましたが、根底にある軸はとてもシンプルです。関わる人それぞれに、やりたい姿やなりたい姿が必ずあると思っています。その姿を必ず達成させようとすることが、一番大きな軸です。

私自身、昔からずっと順調だったわけではありません。ただ、やりたい姿やなりたい姿が明確になって、それを本気で追いかけるようになってから、人生がかなり良い方向に進んだ実感がありました。

その経験があるからこそ、会社としてもそこを軸にしています。関わる人が自分の目指す姿に向かって進んでいけば、それが一番幸せな形になるのではないかと思っています。

エンジニアから経営者へ。横井氏の原点とは

——この道に進まれたきっかけを教えてください。

大学時代、就職を考えたときに「これからの時代は英語とITがあればいい」と考えたのが最初のきっかけでした。当時はIT系の勉強をしていたわけではなかったので、まず国家資格を取得しました。その後、英語を学ぶためにシアトルへ留学しました。

シアトルでは、日本人とほとんど話さず、現地の人たちのコミュニティに入っていきました。そこで、元マイクロソフト勤務で独立して成功している人や、ブレイクダンスのスタジオを経営している人など、さまざまな生き方をしている人たちに出会いました。

その中で、このまま会社員として働くだけでは自分の限界が見えてしまう、限界はつくりたくない、という思いが強くなり、起業を決意しました。

——起業までには、どのような経験を積まれたのでしょうか。

留学中には、マイクロソフト本社に行ったり、シアトルで仕事の可能性を探ったりもしましたが、ゼロから起業することの難しさも感じました。そのうえで、自分がIT業界で会社を立ち上げるなら、まず自分自身が物をつくれて、物を売って、管理もできるようにならなければいけないと考えました。

帰国後はエンジニアになり、前職で数年エンジニアとして経験を積み、その後はマネージャーとして50人規模の組織を見ていました。そうした経験を経て、会社を立ち上げるタイミングだと判断し、2023年5月にUNCORDを設立しました。

——経営をするうえで大切にしていることは何ですか。

仲間を大切にすること、そして腹を割って話すことは一貫して大切にしています。私は、嘘をついたり、変に気を遣ったりすることで、本当の意味での折衷案やWin Winが見えなくなるのが嫌なんです。だからこそ、仲間と思っている人たちとは、全部腹を割って話そうという姿勢を曲げないようにしています。

社員一人ひとりの「やりたい」を起点にした組織運営

——社員の方が自分の考えで動けるようにするために、どのような工夫をされていますか。

入社のタイミングで、全社員と私が直接話をして、「どうしていきたいのか」「どうなりたいのか」を明確にしています。そもそも、やりたいことやなりたい姿がないと成長できないと思っています。そして、成長してできることが増えることで、お客様や社会への貢献も大きくなるというのが私の考えです。

ですので、入社時点で何もやりたいことがないという人は基本的に採用していません。入社後は、目指す姿に向かうために何が必要かを一緒に考えます。

私自身が営業で案件を取ってくる中で、よりレイヤーの高い仕事や新しい仕事があれば共有し、「やりたい」と言った社員に任せることもあります。新規開拓のような形で、丸ごと仕事を一度やってみるように任せることもあります。

——キャリアの考え方について、特徴的な点はありますか。

一般的な会社だと、技術のスペシャリストになるか、マネージャーになるかの二択になりやすいと思います。ただ私は、そこがゴールではないと思っています。本当になりたいものは何なのかを、社員とよく話します。

実際に「経営をやってみたい」「起業してみたい」と話すエンジニアもいます。そういう人には、だったらそこも一緒にやっていこう、という話をしています。将来的にはホールディングス化も見据えており、グループとしてみんなでやっていく形も考えています。限界を決めずに進んでいこうというのが、会社としてのスタンスです。

車載の強みを土台に、その先の展開を見据える

—―今後の展望について教えてください。

まずは会社規模として、直近で10億規模の会社にしていきたいと考えています。現在はSESが事業の軸ですが、これはあくまで基盤です。私が目指しているのは、最強のエンジニア集団、技術者集団のような会社です。

その先には、受託開発をしっかり伸ばしていきたい思いがありますし、それだけではなく、自社サービスもつくっていきたいと考えています。立派なエンジニアが在籍している以上、自社として世の中に革新的な何かを出せるようなサービスをつくっていきたいという思いがあります。

仕事以外で大切にしている時間について教えてください

——リフレッシュ方法や趣味について教えてください。

趣味はかなり多いです。ブレイクダンス、ゴルフ、筋トレ、そしてバイクです。旧車にも乗っています。いろいろな趣味を回している感じですが、その中でも筋トレが一番のストレス発散になっています。

ブレイクダンスに関しては、2016年に日本代表になったこともあります。最近は以前ほど練習できていませんが、大会があれば出ることもあります。仕事と向き合いながらも、そうした時間が自分にとって大切なリフレッシュになっています。

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