日本と中国の“いいとこ取り”でものづくりを支える――エヌプラスが形にする顧客の想い

株式会社エヌプラス 代表取締役 西田三朗氏

株式会社エヌプラスは、プレミアム品、販売品、ノベルティなどを中心に、顧客の商品や企画に合わせたものづくりを手がけています。海外、とくに中国のパートナー工場との長年のつながりと、日本国内の加工技術を組み合わせながら、幅広い要望に対応していることが特徴です。本記事では、代表取締役の西田三朗氏に、事業の強みやものづくりへの想い、今後の展望について伺いました。

日本と中国の強みを活かすものづくり

――現在の事業内容について教えてください。
当社は、ものづくりを軸に事業を展開しています。プレミアム品や販売品、ノベルティ、記念品など、お客様の商品や企画に合わせて、一緒に形にしていくことが中心です。

ものづくり以外でも、お客様が悩まれている課題、たとえばマーケティングや販促企画の部分にも対応できる体制はあります。ただし、基本的には最終的に「もの」につながっていく領域を大切にしています。

――御社の強みはどのような点にありますか。
当社の特徴は、中国を中心とした海外工場との直接的なつながりです。25年以上この業界に携わる中で、成形品、縫製品、ぬいぐるみ、電子関連、金属品など、さまざまなものづくりに対応できる工場とのパイプを築いてきました。

一方で、日本国内の職人や印刷、加工技術を持つ加工場とのつながりもあります。つまり、日本と中国の“いいとこ取り”を、当社の経験に基づいて提案できることが一番の強みです。単に「何でも作れます」ということではなく、お客様が本当に作りたいものに対して、どうすれば実現できるかを一緒に考えていきます。

「できない」を形にするパートナーとして

――ものづくりに込めている想いを教えてください。
私はもともとキャラクター業界の出身で、ものづくりそのものが好きなんです。時代のニーズは常に変わっていきます。その変化を捉えながら、当社が持つ情報や経験をもとに、お客様とつながっていけることに喜びを感じています。

既に出来上がったものよりも、これから流行っていくもの、新しく作っていくものに関心があります。最初に入った会社で、未上場から一部上場まで成長させた社長のもとで、その過程に立ち上げから関わる経験ができたことは、今の自分にとっても大きな財産になっています。

――どのような相談に応えていきたいですか。
よくある名入れ品や、既存品に少し手を加えるだけのものを得意としているわけではありません。むしろ「こういうものを作りたかったけれど、任せられるところがなかった」「この加工を断られたが、何か方法はないか」「他社と差別化したい」といった相談に応えていきたいと考えています。

新しいものを作るときには失敗もつきものです。素材や加工の経験が必要ですし、信頼して管理を任せられる相手も必要になります。そうした場面で、一緒に付き合っていけるパートナーでありたいと思っています。

現場感覚と情報収集を大切にする組織づくり

――社内で大切にしているコミュニケーションはありますか。
新しいものを試すことを大切にしています。ものづくりでは、実際に触ってみないとわからないことが多いんです。たとえば、昨年人気が出たぷっくりシールのように流行したものでも、シールの種類や生産背景、特許絡みの情報、どこで作れるのか、加工を変えれば対応できるのかなどを調べる必要があります。

やったことがないものでも、ある程度すぐにセミプロのレベルまで情報を整理して回答できることが求められます。そのため、流行りものや新しい加工について、リサーチしながら社内で共有していくことを意識しています。

――採用や一緒に働く上で重視することは何でしょうか。
一番は、ものづくりが好きであることです。そして、逃げない精神力も大切です。ものづくりでは、うまくいかないこともありますし、トラブルが起きることもあります。

海外とのやり取りでは、日本の常識がそのまま通用しないこともあります。ただし、海外経験そのものを求めているわけではありません。大事なのは、課題に対してどう向き合い、解決していけるかという開拓力です。当社のような小さな会社では、そうした力を持つ人とパートナーとして一緒に進んでいきたいですね。

見えない経験を、見えるサービスへ

――今後取り組んでいきたいことを教えてください。
現在は、お客様のニーズを形にすることをテーマに事業を行っています。それで成り立ってはいますが、これからは「当社にしかできないこと」を、もっと見える形にしていく必要があると感じています。

今は経験や技術といった見えにくいものが強みになっていますが、お客様によりわかりやすく伝えるためには、たとえば専用の機械を導入する、当社ならではの加工を形にする、独自の型を持つといったことも必要です。技術は伝わりにくいものだからこそ、サービスや形として一つひとつ準備していくことが、これからの課題だと考えています。

――具体的にはどのような案件に対応されていますか。
販売グッズでは、キャラクター関連のグッズや、スポーツ会場・イベントで販売される物販グッズなどがあります。販促グッズでは、商品の購入者特典、キャンペーン景品、総付景品、商品購買につながる資材なども手がけています。

また、記念品や周年記念品、営業ツールとしてのデジタルブックなどにも対応しています。案件ごとに目的は異なりますが、お客様が何を実現したいのかを理解し、その目的に合う形を提案することを大切にしています。

日常の観察が、提案力につながる

――休日やリフレッシュの方法を教えてください。
食べることが好きですし、新しいものを見に行くことも好きです。ただ、完全に仕事と切り離しているというより、お客様に関わるものを自然と見に行っています。

スポーツ関連のお客様であれば試合を見に行って、販売グッズだけでなくどうしたら盛り上がるのか?を考えますし、薬品会社さんとのお付き合いがあればドラッグストアでの陳列の見せ方やディスプレイを見ながら売り上げ向上に繋がる方法を考えます。ゲーム会社であれば実際に、ゲームを体験することもあります。お客様のことを学ぶこと自体が、新しいものを取り入れる感覚に近いですね。

電車の広告や街中で見かけるもの、若い世代がバッグにつけているぬいぐるみのパーツなど、日常の観察から見えてくるものがあります。見たものを自分の中に吸収し、お客様と同じ目線、あるいは少し前の目線で話ができるようにしておく。その積み重ねが、ものづくりの提案につながっていると思います。

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