お客様の想いを形に――ワンストップ対応でイベントを支えるメディアサウンド株式会社の挑戦
メディアサウンド株式会社 代表取締役 山口 知一氏
滋賀県栗東市を拠点に、音響・照明・映像を中心としたイベント運営を手がけるメディアサウンド株式会社。コンベンションや学会、フォーラムの運営支援に加え、ホテル、ライブハウスの管理業務など幅広い事業を展開しています。創業以来培ってきた技術と経験を生かしながら、近年はWeb配信事業にも注力。時代の変化に柔軟に対応しながら、お客様の想いを実現するためのサービス提供を続けています。今回は、代表取締役の山口知一氏に、事業の特徴や経営に対する考え方、今後の展望について伺いました。
お客様の想いを実現するワンストップ体制
――現在の事業内容について教えてください。
当社は音響、照明、映像を中心に、イベント運営に関わるさまざまな業務を行っています。街の夏祭りからコンベンションや学会、フォーラムの運営支援のほか、契約しているホテルの管理業務なども手がけています。企画から制作、運営までを一貫して対応していることが特徴です。
――他社にはない強みはどのような点にありますか。
当社の強みは、準備段階から本番運営までをワンストップで対応できることです。イベントに関わる企画から設営~運営まで、さまざまな工程を一括してお任せいただけるため、お客様にとっても安心してご依頼いただける体制を整えています。
――会社の理念やビジョンについて教えてください。
お客様の要望は年々多様化しています。その中で私たちが大切にしているのは、「お客様の思いを形にする」という考え方です。ご依頼いただいた以上は、その想いをできる限り実現することを第一に考えています。お客様に寄り添いながら、期待に応える仕事を続けていきたいと思っています。
コロナ禍を乗り越えたWeb配信事業への挑戦
――経営者として印象に残っている出来事を教えてください。
イベント業界にとって大きな転機となったのはコロナ禍でした。当時は業界全体が厳しい状況に置かれましたが、当社ではこれまで培ってきたPCや映像に関する知識を生かし、いち早くWeb配信業務を立ち上げました。
この取り組みによって事業を継続することができ、現在も配信業務やセミナー配信、eラーニング関連業務などにつながっています。既存の設備や技術を活用できたことも大きな要因でした。創業時以上に大変な局面でしたが、結果として会社にとって大きな転機になった出来事だったと感じています。
――経営判断の軸となっている価値観はありますか。
業界全体で高齢化が進む中、若い世代にとって魅力のある仕事にしていきたいという想いがあります。単に技術を磨くだけではなく、コミュニケーション能力も非常に重要だと考えています。若い人たちが将来性や魅力を感じられる環境づくりを意識しています。
人との信頼を大切にする組織づくり
――コミュニケーションで大切にしていることを教えてください。
約束を守ることや誠実に対応することは当然ですが、特に気を付けているのは、自分たちのキャパシティを超えた約束をしないことです。イベントの仕事は話が大きくなりやすい面もありますが、無理な受注をしてしまうと結果的にお客様にも迷惑をかけてしまいます。自社の限界を理解し、その範囲で確実に成果を出すことを大切にしています。
――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。
私たちの仕事は裏方の仕事です。しかし、裏方であっても主役になれる職場にしていきたいと思っています。音響や照明、映像といった仕事はイベントに欠かせない存在です。その価値を実感しながら活躍できる人材を育てていきたいと考えています。
若手育成と技術革新への取り組み
――今後の展望について教えてください。
この業界には長年培われた技術や考え方がありますが、今後は若い世代に向けて新しい技術や新しい働き方を伝えていきたいと考えています。また、新たに登場する技術についても柔軟に取り入れながら事業を進化させていきたいと思っています。
――現在向き合っている課題はありますか。
人材不足への対応は大きな課題です。そのため、技術で解決できる部分は積極的に技術を活用し、機材によって効率化できるところは機材を導入する方針です。機材の小型化も進んでいるため、時代に合わせて設備を更新しながら、より効率的な運営を目指しています。小規模な会社だからこそ柔軟に変化へ対応できると考えています。
柔軟な発想と魅力ある業界づくりを目指して
――経営の中で譲れない考えはありますか。
何か一つの考え方に固執するのではなく、柔軟であり続けたいと思っています。昔のやり方にこだわるのではなく、その時代や状況に応じて良いものを取り入れていくことを大切にしています。
――休日のリフレッシュ方法を教えてください。
映画鑑賞や音楽鑑賞が好きです。また最近では、AIを活用した音楽制作にも取り組んでいます。仕事と趣味の境界を越えながら、新しい技術に触れることも楽しみの一つになっています。
――最後に読者へメッセージをお願いします。
常に「魅力のある仕事」をテーマに取り組んでいます。まだまだ業界の魅力を十分に伝え切れていない部分もありますが、これからも発信を続けていきたいと思っています。特に若い世代にこの仕事の面白さや価値を知ってもらい、一緒に業界を盛り上げていければうれしいです。昨年、創業30周年を迎えることができました。出会った方々への感謝を忘れず、人と人とのコミュニケーションを大切にしながら、今後も挑戦を続けていきます。