気持ちを花で伝える――「男前の花屋さん」が届ける想いと挑戦
有限会社hanamatsuri 代表取締役 今野 文恵氏
有限会社hanamatsuriは、生花販売を手掛けるフラワーショップです。「男前の花屋さん」をコンセプトに掲げ、普段使いの一輪の花から特別な日の花束まで、お客様一人ひとりの想いに寄り添った花づくりを行っています。女性だけでなく男性も気軽に足を運べる店舗づくりを目指し、地域に根差した花屋として親しまれています。今回は代表取締役の今野文恵氏に、事業への想いや経営の考え方、今後の展望について伺いました。
目次
「男前の花屋さん」が提案する、暮らしに寄り添う花
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
当社は生花販売を行っています。「あなたの想いを形に、かっこいい花束をお作りしています」をコンセプトに、「男前の花屋さん」というキャッチフレーズを掲げています。
普段使いのお花から特別な日の花束まで、お客様の暮らしやライフスタイルに合わせた花や植物を提案しています。花屋というと女性向けのイメージを持たれることが多いですが、当店は男性のお客様にも入りやすい雰囲気づくりを意識しており、多くのお客様にご利用いただいています。
――会社の理念やビジョンに込められた想いを教えてください。
花を贈る場面には、お祝いもあればお悔やみもあります。どのような場面であっても、贈る方と受け取る方、それぞれの気持ちがあります。
そのため、お客様のニーズに合わせた花づくりを心掛け、花を通じて気持ちがしっかり伝わることを大切にしています。花そのものを届けるだけではなく、そこに込められた想いまで届けることが私たちの役割、そして “美しく凛々しい花” で人と人との心を繋ぐことが使命だと考えています。
雑貨店から花専門店へ――事業承継から始まった挑戦
――お花屋さんを始められた経緯について教えてください。
もともとこの場所では、叔父夫婦が長年商売を営んでいました。雑貨や日用品などを扱う、地域に根差した店舗でしたが、大型スーパーやコンビニエンスストアの進出など時代の変化により、個人商店としての経営が厳しくなっていきました。
そのような中で後継者もおらず、今後を考えるタイミングが訪れました。もともと店舗の中には花の部門があったため、「花に特化した店として続けていこう」と考えたのが始まりです。
その後、有限会社を引き継ぎ、屋号も変更し、「hanamatsuri」として新たにスタートしました。現在はその形になってから約8年になります。
――経営判断の軸となっている価値観を教えてください。
当店では「男前の花屋さん」というコンセプトを掲げています。そのため、自分自身も男前であること、つまり決断力を持ち、覚悟を持って判断することを意識しています。
花屋はどうしても「かわいい」「女性向け」というイメージが強い業界です。その中で他店との差別化を図るため、男性でも利用しやすい花屋という独自の方向性を打ち出しました。
男性が花を購入する機会は多くありますが、入りづらさを感じる方も少なくありません。そうした方々にも気軽に利用していただける店づくりを目指し、コンセプトを大切にしながら経営しています。
コミュニケーションを大切にする組織づくり
――社内のコミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか。
何よりもコミュニケーションを大切にしています。日頃から積極的に会話をすることはもちろん、月に1〜2回は食事を共にする機会を設けています。
食事の場では雑談だけでなく仕事の話も行い、お互いの考えや想いを共有しています。そうした時間を重ねることで信頼関係を築き、より良い職場環境につなげています。
――一緒に働きたいと思う人物像について教えてください。
笑顔が素敵で、芯の強い明るく元気な方です。
現在は正社員1名、アルバイト1名の計3名体制で店舗を運営しています。母の日やお盆、お彼岸などの繁忙期には臨時スタッフにも協力していただいています。
お客様に親しみやすい雰囲気を感じていただくためにも、明るく前向きな姿勢を持った方と一緒に働きたいと考えています。
新店舗展開と法人顧客の開拓を目指して
――今後取り組みたい挑戦や展望について教えてください。
今後の目標として、10年以内にもう1店舗花屋を出店したいと考えています。
現在、出店についてお声掛けをいただいている場所もありますが、まだ開発段階のため、状況を見ながら検討を進めているところです。将来的には店舗展開を通じて、より多くのお客様に花の魅力を届けていきたいと思っています。
――現在向き合っている課題について教えてください。
今後の経営を考えると、新たな販路開拓が重要だと感じています。
特に不動産会社や建築関係の企業とのつながりを強化したいと考えています。例えば開店祝いの花や、リフォーム後の贈答用の花など、企業活動の中で花を必要とする場面は多くあります。
そうした企業との取引を増やし、法人向けの需要を広げていくことが今後の課題であり、挑戦したい取り組みの一つです。また、法人企業様向けにアーティフィシャルでの内装ディスプレイも考えています。
ゴルフと温泉で心身をリフレッシュ
――休日のリフレッシュ方法を教えてください。
ゴルフや温泉旅行を楽しんでいます。また、スポーツジムで汗を流すことも大切なリフレッシュ方法の一つです。
仕事では花づくりや店舗運営に集中する一方で、休日には身体を動かしたり、ゆっくりと温泉で過ごしたりすることで気持ちを切り替えています。そうした時間が、日々の仕事への活力につながっています。
花は単なる贈り物ではなく、人の想いを伝える大切な存在です。今野氏は「男前の花屋さん」という独自のコンセプトを通じて、男性も女性も気軽に利用できる花屋づくりに取り組んでいます。これからも花を通じて人と人との想いをつなぎながら、新たな挑戦を続けていきます。