AIと専門性で企業成長を支援する――Luare Consultingが描く「みんながハッピー」な未来
株式会社Luare Consulting 代表取締役 陸 沿青氏
少子高齢化や人材不足が進む中、多くの企業が採用やバックオフィス業務の課題に直面しています。株式会社Luare Consultingは、AI技術と専門人材の知見を組み合わせることで、企業の業務効率化や海外企業の日本進出支援に取り組んでいます。国内企業の生産性向上と、日本市場への参入を目指す海外企業のサポートという二つの軸で事業を展開する同社。本記事では、代表取締役の陸沿青氏に、事業への想いや経営哲学、今後の展望について伺いました。
目次
AIと人の力を融合したバックオフィス支援
――現在の事業内容について教えてください。
当社は大きく二つの事業を展開しています。一つは日本国内の中小企業向けのバックオフィス支援、もう一つは海外企業の日本進出支援です。
国内企業向けでは、採用難や人材流動化が進む中で、経理をはじめとしたバックオフィス業務の負担を軽減するサービスを提供しています。中小企業では担当者が一人退職しただけでも業務が回らなくなるケースがあります。一方で外部人材サービスを利用するとコストが高くなりがちです。そこでAIを活用しながら、より適正な価格で高品質な支援を提供できる仕組みづくりに取り組んでいます。
――他社にはない強みはどのような点でしょうか。
単純作業をAIに任せるだけではなく、導入前の設計やヒアリングを経験豊富な専門家が行う点です。お客様ごとに業務フローや規定は異なりますので、まずは現状を丁寧に整理し、その企業に合わせてAIを最適化します。
入口となる設計を人がしっかり行うからこそ、AIの力を最大限に引き出せると考えています。また、多言語対応が可能な人材ネットワークを活用しながら、品質とコストのバランスを両立していることも特徴です。
海外企業の日本進出を支える理由
――海外企業向けの支援について教えてください。
海外企業が日本で事業を始める際には、言語だけでなく文化や法律、税務、労務などさまざまな壁があります。日本では税務は税理士、労務は社会保険労務士といった専門家との連携も必要になります。
私は複数の言語でコミュニケーションが取れるため、海外企業と日本側の専門家をつなぐ役割を果たすことができます。海外企業がよりスムーズに日本市場へ参入できる環境を整え、日本への投資が増えるきっかけをつくりたいと考えています。
――経営者になられたきっかけを教えてください。
会計分野で10年以上の経験を積む中で、もっと自由な働き方を実現したいと思ったことがきっかけです。同時に、同じ業界で働く方々が長時間にわたって作業中心の業務を続けている姿を見てきました。
本来であれば、もっと価値の高い仕事や自分のやりたいことに時間を使えるはずです。そのための仕組みをつくりたいという思いから会社を立ち上げました。
また、日本で暮らす中で、この国の経済インフラや法制度、物流などが非常に整っていることを実感しています。海外企業が日本へ投資しやすくなり、国内企業も効率化によって競争力を高められれば、多くの人にとって良い環境になると考えています。
「みんながハッピー」を軸にした経営
――経営判断の軸になっている価値観を教えてください。
利益を第一に考えることではないと思っています。
もちろん利益は大切ですが、それ以上に大切なのは関わる人たちがハッピーになることです。ビジネスや組織運営では、自分だけが正しいという考え方では成り立ちません。時には自分が譲ることで相手が納得し、その結果として組織全体の力が高まることもあります。
みんながハッピーになれる意思決定を積み重ねることが、結果的に組織力の向上につながると考えています。
――会社の理念やビジョンにはどのような想いが込められていますか。
人には本来の価値を発揮しながら働いてほしいと思っています。
例えば経理担当者が単純な事務作業ばかりに追われていると、自己研鑽や新しい知識を学ぶ余裕がなくなってしまいます。AIによってそうした作業負担を減らし、人が本来やるべき仕事に集中できる環境をつくりたいと考えています。
人がより自由に、より価値を発揮できる働き方を実現することが、当社の目指す方向性です。
仲間として支え合う組織づくり
――社内コミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか。
オープンな関係性です。
肩書きや役職によって距離が生まれることがありますが、当社ではできるだけ仲間として接することを意識しています。メンバーの多くが専門性を持っているため、一方的に指示を出すのではなく、みんなで相談しながら決めていくことを大切にしています。
また、何かを決める際には自分の意見を先に伝えるのではなく、まず相手の考えを聞くようにしています。先に自分の考えを示してしまうと、相手が合わせてしまうこともあるからです。できるだけ率直な意見を引き出し、多様な視点を取り入れたいと考えています。
――どのような人と一緒に働きたいですか。
まずは当社の事業やビジョンに共感してくれる方です。
そのうえで、自分なりの価値観や信念を持っている人に魅力を感じます。信念は突然生まれるものではなく、日々自分自身と向き合いながら形成されるものだと思っています。
そうした方はお客様の課題に対しても自分なりの意見や提案を持つことができます。AIによって知識や情報が手に入りやすくなった時代だからこそ、考える力や価値観といったソフト面を重視しています。
時代に遅れないことが最大の挑戦
――今後の展望について教えてください。
大きな目標を掲げるというよりも、まずは時代に遅れないことが重要だと考えています。
AI技術の進歩は非常に速く、今後も大きな変化が続くでしょう。その変化を常に取り込みながら、自社のサービスへ反映していくことが最優先です。
そのため、社内では週に一度、AIや自動化に関する新しい情報を共有する時間を設けています。最新技術について自由に議論することで、新しいサービスのアイデアが生まれることもあります。
また、将来的には経営基盤をさらに強化し、社員がより自由に働ける環境づくりにも挑戦したいと考えています。週4日勤務のような制度も視野に入れながら、一人だけが得をするのではなく、みんなが幸せになれる会社を目指していきたいと思っています。
家族との時間が何よりのリフレッシュ
――休日の過ごし方を教えてください。
子どもと過ごす時間が一番のリフレッシュです。家族で旅行に行くことも多く、まとまった休みが取れれば平日に出かけることもあります。
独立してからは、平日に旅行できることの良さも実感しました。だからこそ、自分だけでなく社員にも柔軟に休暇を取れる環境を提供したいと思っています。
私自身、お金は大切なものだと思っていますが、ただ蓄えることが目的ではありません。お金は資源であり、エネルギーだと考えています。人への投資や新しい挑戦への投資として活用することで、より良い価値を生み出していけるのではないでしょうか。
これからも、人が本来持つ価値を発揮できる環境づくりと、関わるすべての人がハッピーになれる仕組みづくりに挑戦していきます。