人と人をつなぐ、その先に価値を生み出す──M Agencyが大切にする「信頼」のかたち
株式会社M Agency 代表取締役 田中 元士氏
海外でサッカー選手として活動しながら、人と人、日本と海外をつなぐ紹介事業を展開している株式会社M Agency。会社設立の背景には、「人の役に立つことがしたい」という率直な想いがありました。現在は海外で培った人脈やサッカーを通じたネットワークを生かし、留学や不動産など幅広い分野で人と企業を結び付けています。本記事では、会社設立の経緯や経営に対する考え方、そして今後の展望について伺いました。
信頼できるご縁をつなぐ、それがM Agencyの仕事
――現在の事業内容について教えてください。
現在は紹介業を中心に活動しています。海外で培ってきた人脈や、サッカーを通じて築いたネットワークを生かし、人と人、会社と会社、日本と海外をつなぐ仕事に取り組んでいます。
仕事をするうえで大切にしているのは、自分自身が「この人なら安心して紹介できる」と思える相手であることです。ただ人をつなぐのではなく、自分が信頼できる人や会社をご紹介する。その先で、新しいご縁が生まれ、良い関係が広がっていくことが何よりうれしいですね。
海外での経験やサッカーを通じて築いてきたネットワークは、自分にとって大きな財産です。そのつながりを生かしながら、一人ひとりに合ったご縁をつくっていきたいです。
――会社の理念やビジョンについて教えてください。
会社の理念として掲げているのは、「いい人の役に立つ」ということです。
もちろん、「いい人」と言っても、その形は一つではありません。人のために動ける人、人のために頑張れる人。そんな方たちがきちんと報われるようなきっかけをつくれたらと思っています。
紹介業という仕事は、人と人をつなぐことが役割です。だからこそ、自分が信頼できる人同士を結び、新しい仕事や挑戦につながるご縁を増やしていきたい。その積み重ねが、会社としての価値にもつながっていくと感じています。
「人の役に立ちたい」が会社をつくる原点に
――会社を立ち上げた経緯について教えてください。
もともと会社をつくるつもりはありませんでした。海外でサッカーを続ける中、30歳を迎えた頃に「人の役に立つ仕事がしたい」という気持ちが強くなったことが始まりです。
ちょうど友人がサッカー代理人として活動を始めたこともあり、自分も人と人、会社と会社、日本と海外をつなぐ立場で力になれたらと思うようになりました。
最初は、海外から日本へ留学したい方を日本語学校へ紹介しようと考え、実際に学校へ足を運びました。ただ、個人ではなかなか話を聞いてもらえず、取引にもつながりませんでした。その経験から、やはり会社という形でなければできない仕事があると実感し、会社を立ち上げる決断をしました。
――経営者として大切にしている価値観について教えてください。
会社を立ち上げてまだ間もないこともあり、今は多くの方と出会い、人脈を広げながら経験を積んでいるところです。
その中で大切にしているのは、自分のフィーリングです。実際に話をして、「これからも付き合っていきたい」と自然に感じられる人とのご縁を大切にしています。そういう方の周りには、やはり信頼できる人が集まっていますし、自分が誰かの役に立つことで、新しいご縁につながることも少なくありません。
また、一緒に活動しているサッカー代理人の友人は、自分にとって大きな存在です。彼が代理人という仕事を始めていなければ、自分も会社を立ち上げることはなかったと思います。現役を引退した後は別の仕事をして、ゆっくり暮らすことも考えていましたが、身近な人が挑戦する姿に刺激を受け、自分も新しい一歩を踏み出しました。
任せることで、人も組織も育っていく
――今後の組織づくりについて教えてください。
現在は一人で活動していますが、将来的には昔から信頼している友人を迎え入れ、一緒に事業を広げていきたいですね。不動産や現場系など、それぞれが得意とする分野を任せられる仲間と会社をつくっていくのが理想です。
そのためにも、仲間が加わったときにしっかり仕事を任せられるよう、今は人脈を広げながら事業の土台づくりを進めています。
組織づくりで大切にしたいのは、「信頼して任せること」です。自分が知らないことは、その分野に詳しい人へ任せる。だからこそ、最初は信頼できる仲間とスタートしたいですね。
――どのような人と一緒に働きたいですか。
当面はリファラル採用を考えています。最初は、信頼できる人から紹介していただいた方と仕事をしていきたいです。
求めるのは、自分自身へ矢印を向けられる方です。現状に満足せず、常に成長しようという向上心があり、何かあった時にも人のせいにするのではなく、「自分にできることはなかったか」と自らを振り返ることができる方。そんな仲間と会社をつくっていきたいですね。
海外と日本を結び、未来へ挑む
――今後挑戦したいことを教えてください。
今後は、不動産分野をさらに広げていきたいです。紹介業として実績を積み重ねながら、将来的には自分でも物件を持てるようになりたいですね。
また、海外から日本の不動産を購入したい方をご紹介するなど、日本と海外を結ぶ取り組みにも力を入れていきたいです。
もう一つ挑戦したいのが、サッカーを通じたコミュニティづくりです。海外から来た選手が冬の間もボールを蹴れる環境を整え、その期間は民泊を活用して無料で泊まれるような仕組みも形にしたいです。ゆくゆくは、そうした拠点を全国へ広げていけたらと思っています。
――実現に向けた課題はありますか。
今、一番の課題は集客です。紹介先や仕事につながる環境は少しずつ整ってきましたが、これからは、「自分を経由する価値」をどう高めていくかが大切になってきます。
そのためにも、ホームページやSNSでの発信はもちろん必要ですが、それ以上に大切なのは、一つひとつの仕事を丁寧に積み重ねることです。信頼と実績を増やしながら、お客様とのご縁を広げていく。それが、これからの事業にもつながっていくはずです。
サッカーと人との出会いが、日々の原動力
――リフレッシュ方法を教えてください。
もともと人と話すことが好きなので、仕事そのものがあまり苦になりません。誰かの悩みを聞いたり、会話を通じて新しいつながりが生まれたりすることも、自分にとっては自然な楽しみです。
現在もサッカー選手として活動しており、体を動かす時間も欠かせません。サッカーは競技として向き合うだけでなく、気分を切り替える時間にもなっています。
人と関わることも、サッカーを続けることも、自分らしく過ごすうえで欠かせない存在です。