朝霞のよさこい文化を未来へ――地域・企業と歩む新たな挑戦
一般社団法人朝霞よさこい鳴子踊り振興協会 代表理事 岩間 俊介氏
一般社団法人朝霞よさこい鳴子踊り振興協会は、朝霞市に根づくよさこい文化を未来へつなぐことを目的に設立された団体です。祭りの運営支援や地域チームのPR、映像制作などを通じて、朝霞の魅力を広く発信するとともに、地域文化の継承に取り組んでいます。本記事では、代表の岩間俊介氏に、協会設立の背景や活動内容、今後の展望などについて伺いました。
朝霞のよさこい文化を支える取り組み
――現在の活動内容について教えてください。
当団体は設立からまだ日が浅いため、現在は事業基盤を整えながら活動の幅を広げているところです。主な活動として、各地のよさこい祭りへのボランティアスタッフ派遣や運営支援を行っています。また、朝霞市民まつり「彩夏祭」では、市内チームのロゴを活用したグッズの企画・制作・販売を手掛けるほか、市内チームが全国各地で演舞する様子を映像として記録・動画の制作をし、朝霞のよさこい文化を広く発信する取り組みにも力を入れています。
――活動の強みはどのような点にありますか。
強みは、朝霞市内だけでなく全国のよさこいチームや祭り運営団体とのネットワークを活かし、それぞれの地域で培われたノウハウを取り入れながら、イベント運営や地域活性化に役立つ提案ができることが私たちの強みです。地域性を尊重しながら、企画・運営・広報まで一貫してサポートできる体制を整えています。
また、祭り当日の運営支援にとどまらず、グッズの企画や制作・販売、映像制作などを通じて、よさこい文化の認知向上や記録の保存にも取り組んでおり、文化を「支える」「伝える」「残す」という複数の役割を担っていることが、私たちならではの特徴だと考えています。
――協会として掲げている理念は何ですか。
私たちの軸にあるのは、「朝霞のよさこいを盛り上げる」ということです。地元の彩夏祭をさらに魅力ある祭りに育て、「朝霞のよさこいは魅力的だ」と多くの方に感じてもらえるような活動を続けていきたいと思っています。
朝霞のよさこいを未来へつなぐために
――協会設立のきっかけを教えてください。
朝霞市に根付いたよさこい文化を将来へ受け継いでいきたいと考えたことがきっかけです。
朝霞市では、市民祭りである彩夏祭を通じてよさこい文化が地域に定着しており、現在では市内約60チームが彩夏祭に参加しています。私を含む当団体の共同代表他2人も、それぞれ地元の祭りやよさこいに携わってきました。
そのなかで、この文化を将来まで残していくためには、自分たちも祭りを支える立場として主体的に行動していく必要があると考えるようになりました。そこで、「自分たちにできることから始めよう」という想いで協会を立ち上げ、次の世代へ文化をつないでいくための活動を進めています。
――代表になられた経緯についてもお聞かせください。
市内のチーム同士が情報交換や意見交換を行うなかで、「朝霞のよさこい文化をもっと盛り上げたい」という共通の認識を持つようになりました。各チームが個別に活動するだけでなく、地域全体を支える組織が必要ではないかという話になり、それぞれの経験やネットワークを活かしながら協会を立ち上げることを決めました。
現在は共同代表それぞれが役割を分担し、朝霞のよさこい文化の発展に向けた活動を進めています。
――活動方針はどのように決めていますか。
共同代表3人で週2回会議を開き、それぞれの意見を持ち寄りながら活動の方向性を話し合っています。
これまで歩んできた経験が異なるため、考え方が一致しないこともありますが、「朝霞のよさこいを盛り上げる」という目的は3人に共通しています。そのため、一人で判断を下すのではなく、それぞれの意見をぶつけ合い、納得できる結論を導き出すことを大切にしています。
仲間とともに地域を盛り上げる
――今後、どのような組織を目指していますか。
現在は共同代表3人を中心に活動していますが、今後は協会の理念や活動に共感してくださる方々とともに、組織としての基盤を強化していきたいと考えています。そのためにも、まずは活動内容を広く知っていただき、協会の認知を高めることが重要です。
――どのような方と一緒に活動したいですか。
特定のチームだけではなく、朝霞市全体のよさこい文化を盛り上げたいという想いを持つ方です。地域全体を見渡しながら文化を育て、次の世代へつないでいこうという理念に共感してくださる方と活動していきたいと思っています。
――組織づくりで大切にしていることはありますか。
まずは、自分たち自身が楽しむことです。楽しさがあるからこそ活動は続きますし、その雰囲気が周囲にも伝わります。
世代を超えて多くの方が集まり、朝霞を一緒に盛り上げられるような組織が目標です。
次世代へつなぐ新たな挑戦
――今後取り組みたいことを教えてください。
朝霞市では保育園や小学校、中学校でもよさこいに親しむ機会がありますが、市内でも、
まだ彩夏祭に参加していない教育機関もあります。そこには様々な理由もあるかと思いますが、今後は幼稚園や高校なども含め、より多くの子どもたちがよさこい文化に触れられる環境づくりを進めていきたいと考えています。
地域のイベントでは、鳴子の手作り体験や踊りを体験できる企画も予定しています。まずは楽しみながら文化に触れてもらい、朝霞全体によさこいの輪を広げていきたいです。
――今後の課題についてもお聞かせください。
活動を継続していく上での課題の1つとして、安定した運営資金の確保があげられます。現在はグッズ販売やイベントへの出店をベースに進めていますが、今後は音響サービスやPA(音響エンジニア)の派遣、イベント企画・運営なども事業化し、自主財源の拡充を図りたいと考えています。
あわせて、ホームページを通じて法人・個人の協賛を募り、得られた資金を朝霞のよさこい文化の発展に還元していく方針です。
人とのつながりが活動の原動力
――影響を受けた人物はいますか。
最も影響を受けたのは、私が代表を務めるチームの初代代表だった父です。人とのつながりを大切にし、笑顔の絶えないチームをつくっていた姿は、今でも私の目標となっています。
また、共同代表の他2人が市内外で積極的に活動する姿勢からも多くの刺激を受けており、自身の行動の原動力になっています。
――最後に、休日の過ごし方やリフレッシュ方法について教えてください。
本業とは別によさこいの活動に携わっていますが、その時間自体が私にとってのリフレッシュです。チームの仲間や昔からの友人と祭りをつくり上げる時間は大きなやりがいでもあります。
これからも仲間とともに朝霞のよさこい文化を守り、次の世代へつないでいきたいです。
人が集まり、”お祭り”というステージに笑顔の絶えない未来を仲間と共に。