無意識と脳内にある「自分モデル」を自分好みに編集し、望む未来の実現を支える

VALUE CONSUL HOLDINGS株式会社 代表取締役 佐藤 琢也氏

望みや願望、夢や目標を実現するためには、「無意識と脳内にある自分モデルを編集すれば良い」と提唱する佐藤琢也氏。2003年の創業以来、経営者や企業、アスリートに向き合い、「自分モデル」と呼ぶ無意識と脳内の領域を編集する指南を行ってきました。

今回の取材では、現在の事業内容、経営の原点、組織運営で大切にしていること、そして子どもたちに向けた新たな構想について伺いました。

実現しやすい無意識と脳内の状態へと導く

――現在の事業内容について教えてください。

私は、お一人ひとりが持つ望みや願い、夢や希望を実現しやすくするためのご指南を行っています。

その中心にあるのが、無意識と脳内の中にある「自分モデル」です。(その人の主体となるもの)

たとえば、意識では「事業を大きくしたい」、「営業数字をV字回復させたい」と考えていても、実現していない状態が長く続くことも珍しくありません。

その場合、無意識や脳内では「実現しなくてもよい」、「自分には難しい」と捉えている可能性があります。

そこで、自分モデルを構成する信念や思い込みなどを見直し、本人が望む方向に合わせ編集するご指南をしています。

――企業向けには、どのような指南を行っていますか。

経営者をはじめとする役職員の方へ無意識や脳内の「自分モデル」の編集をご指南をした上で、または並行しながら、必要に応じて「何をするか」という具体策もご指南しています。

例えば、集客が思うように進まない、リピート率が上がらないといった営業や販売の課題に対し、弊社が運営するLUMINA Mind Labの知見をもとにアプローチします。

(Labでは、脳科学、脳神経学、認知科学、心理学の研究、および「人の脳・知性・意識・心・認知」の仕組みを探求)

人は、理解されていない提案や一方的な案内を拒否しやすいものです。

相手が受け入れてくれる状態をどのようにつくるかを考え、反応につながる表現や伝え方などをご指南しています。

――事業の特徴について教えてください。

私は、方法や行動だけに働きかけることには限界があると考えています。

営業手法や経営ノウハウ、技術を学んでも、無意識と脳内の自分モデルが同じままでは、結果は同じところに収まりやすいからです。

そこで、まず自分モデルを自分好みに編集するご指南をします。その上で行動や具体策へアプローチするのが私の考え方です。

この一連の方法はLUMINA Mind Labの知見をもとに「SATOメソッド」としてまとめています。

論理だけでは越えられなかった経験が、現在の事業の原点

――経営者として現在の事業を始めたきっかけを教えてください。

かつての私は、非常に論理を重視するタイプでした。スキルやノウハウを学び、考えて実行することを繰り返していましたが、どこか歯車が合わず、宙に浮いた自転車を必死にこいでいるような感覚があったのです。

そのうち、自分の目標や進みたい方向まで見失い、毎日を決まった流れで過ごすようになりました。

そうする中、「無意識や脳内」を見つめる必要があると気づかせてくれるきっかけと出会いました。

――無意識や脳内を見直すなかで、どのような変化がありましたか。

自身の自分モデルを見つめると、「他人からどう見られるか、評価されるか」、「自分にはできないんじゃないか」とネガティブな要素があることに気づきました。

同時に、心理学や脳科学、神経学や認知科学を学び、研究し、自分に当てはめながら無意識や脳内を変えていったのです。

すると、以前は難しかったことが自然と簡単に進むようになりました。知識や戦略、ビジョンがあっても結果につながらない経営者と話す中で、かつての自分と重なる方が多いことにも気づきました。何をするという方法を考える前に、出発点となる自分モデルを編集する必要があると確信した経験です。

――経営判断で大切にしている価値観は何ですか。

私は、「自分が本当にやりたいことをやる」を大切にしています。

人の自分モデルには、幼少期に親や学校の先生から言われたことなど、周囲から受けた影響も数多く入っています。

その考えは本当に自分のものか、それとも他人のものなのかを見極めたりします。

自分が本当に感じること、信じること、それを基準に据えることを大切にしています。

相手の力を信じる言葉が、組織を支える

――現在の組織体制について教えてください。

以前は30人以上の体制でしたが、コロナ禍を機に組織のあり方を見直しました。社会や仕事の進め方が大きく変わり、従来の体制を変える必要があると判断したためです。

現在は、私以外に社員が3人います。その他の方とはこれまでの社員という雇用関係ではなくパートナーシップ契約を結び、必要な領域を都度お願いする形で事業を運営しています。

――社内のコミュニケーションで心がけていることは何ですか。

相手が言われて嬉しいことを伝え、言われて嫌なことは伝えないようにしています。

指示が必要な場面でも、「あなたならできる」、「それだけの能力がある」と、相手の力を信じていることが伝わる言い方を心がけています。

一緒に働く上では、私が話す無意識や自分モデルの考え方を共有できることも大切にしています。

初めからすべてを理解する必要はありませんが、「言っていることは分かる」と受け止められる方、何かしらの高い専門性のある方と働きたいと考えています。

――事業はどのように広がってきましたか。

創業は2003年です。会社員時代に担当していた企業との関係から始まり、その後は積極的な営業活動を行わず、主に紹介によって仕事が広がってきました。

住宅メーカー、住宅ビルダー、リフォーム企業、旅館、自動車整備工場をはじめ、関わる業種はさまざまです。

クライアント先の経営者が知り合いの経営者や企業を紹介してくださり、次のご縁につながるという流れを重ねてきました。

自力ではなく皆さんのおかげで、こうして事業を発展させることができたと感謝しています。

子供やアスリートが自分の可能性を信じられる場をつくる

――今後、挑戦したいことを教えてください。

まだ形にはなっていませんが、子どもたちに向けた取り組みを考えています。

学校や部活動、スポーツチ-ムなどを舞台に、外から入ってきた情報だけで自分を形づくらないことや、自分が信じていることが結果にどう影響するのかを伝えたいです。

家庭生活は子どもの基盤になるため、お子さんだけでなく、親御さんにも一緒に参加していただいても良いかなと考えています。

共感してくださる学校やスポーツチ-ムなどと一緒にできたらと考えていますが、この分野はまさに挑戦なのでワクワクしています。

――これから経営を始める方へ、伝えたいことはありますか。

独立や起業を望みながら長い間踏み切れない方は、準備不足などだけが理由ではないかもしれません。

無意識や脳のなかに「起業は難しい」、「定期収入がなくなるのは怖い」、「生活できるかわからない」といった信念や思い込みがあると、あらゆるベクトルが独立起業には向かわず、最終的に行動しない選択をしやすくなります。

まずは、起業に対するネガティブな考えを1つずつノートに書き出し、なぜそう考えるようになったのかを探ってみてください。

親御さんや周囲の言葉、ドラマや映画など、外から入った情報がきっかけになっている場合もあります。

そして、その考えは本当に自分のものなのか、なぜそう考えるのか、と見つめることで、ネガティブな感情は薄れ自分が歩みたい道が見えてきます。

もし意識では進みたいのに無意識や脳が止めていると感じる方がいらしたら、自分モデルを独立起業に合わせてみてください。あらゆるベクトルがそこへと向かい始めますから。

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