「選ばれる理由」を積み重ねる──MILKY GREEKが届ける、美味しさと美容を両立する新しい食のかたち

株式会社ビヨラボ 代表取締役 木下 マリア氏

忙しい毎日の中でも、美味しさや健康、美容を妥協したくないと考える人は少なくありません。株式会社ビヨラボは、グリークヨーグルト専門ブランド「MILKY GREEK」を展開し、素材にこだわった商品づくりを行っています。日本ではまだ広く流通していなかったグリークヨーグルトに着目し、事業をスタートした代表取締役・木下マリア氏。品質を大切にする姿勢や組織づくり、今後の展望について伺いました。 

日本にまだなかった価値を届けるため、グリークヨーグルト専門店を立ち上げた

――現在の事業内容について教えてください。

グリークヨーグルト専門店を立ち上げたのは約3年前です。当時、日本ではヨーグルト自体の需要はありましたが、グリークヨーグルトはほとんど流通していませんでした。一方で、アメリカや韓国ではスーパーに並ぶほど身近な存在になっていたので、「なぜ日本にはないのだろう」と感じたことが始まりです。

日本は男女を問わず美容への意識が高い方が多く、グリークヨーグルトはそうしたニーズに応えられる商品だと思いました。まだ広く知られていないからこそ、専門店として届ける価値があると思い、事業をスタートしました。

商品はすべて自社で製造しており、オリジナルレシピで作っています。プレーンタイプは牛乳と乳酸菌だけを使用し、添加物は使っていません。そのため、原材料にこだわりたい方にも安心して選んでいただいています。

また、水切り製法によってプレーンヨーグルト100gあたり11.3gのたんぱく質を含んでいるため、美容やトレーニングを意識している方、一食を置き換えたい方にもご好評をいただいています。

私自身も仕事をする30代の女性なので、「忙しくても食には妥協したくない」という気持ちはよく分かります。現代は忙しさから食事に時間をかけられない方も多いと思いますが、それでも「きれいでいたい」「健康でいたい」という気持ちは変わりません。

だからこそ、手軽に食べられるだけではなく、美味しさや美容、健康を両立できる商品を届けたいと思っています。

多くの経営者との出会いが、経営の道を選ぶきっかけになった

――経営者を目指したきっかけを教えてください。

もともとは武田塾のフランチャイズ本部で働いていました。入社した頃は100校ほどだった教室数が、在籍していた約3〜4年の間に450校まで増えていくタイミングを経験しました。

その中で、多くの経営者の方々と接する機会がありました。さまざまな考え方や挑戦を間近で見ていくうちに、自分自身も経営という立場で仕事をしてみたいと思うようになりました。

何か一つの出来事がきっかけだったわけではありません。日々の仕事を通じて経営者の方々と関わる中で、自然と「自分もこういう仕事がしたい」と思うようになったことが、今につながっています。

――経営で大切にしていることを教えてください。

飲食業は、利益率を優先すれば、もっと安い素材を選ぶこともできます。ただ、私は価格だけで判断するのではなく、素材の良さや生産者の想いが伝わるものを選び続けたいと思っています。

今は高価なものから手頃なものまでさまざまな商品がありますが、「価格は少し高くとも本当に良いものや長く使えるものを選びたい」と考える方も増えていると感じています。また、選択肢が増えた今、本物を作り、提供する価値が改めて問われていると感じます。だからこそ、品質を犠牲にして価格を下げるという選択はしたくありません。

当店のヨーグルトは一般的なヨーグルトと比べると高価格帯ですが、その価値を理解し、違いを感じてくださるお客様に選んでいただいています。価格だけではなく、素材の良さや背景まで含めて納得していただける商品でありたいと思っています。その期待に応え続けるためにも、品質へのこだわりを曲げずにブランドを育てていきたいです。 

一人ひとりが自分らしく働き、ブランドを育てる組織へ 

――組織づくりで大切にしていることを教えてください。

現在は女性だけの組織で運営しています。そのため、ライフスタイルや日々の体調の変化にも寄り添える会社でありたいと思っています。

女性はホルモンバランスなどの影響もあり、日によってコンディションが変わることもあります。だからこそ、一人ひとりの状態に合わせて仕事の内容を調整したり、働き方を柔軟に変えたりしながら、無理なく力を発揮できる環境をつくることを心がけています。

仕事だけを優先するのではなく、その人らしく働けることも大切です。そうした積み重ねが、長く安心して働ける職場につながると考えています。

――どのような人と一緒に働きたいですか。

自走力のある方と一緒に働きたいと思っています。

まずはブランドに共感していただいたうえで、「もっとこうしたら良くなるのではないか」と自分自身で考え、お客様のことを第一に行動できる方に来ていただけたらうれしいです。

ブランドは一人では育てられません。働くメンバー一人ひとりがブランドの価値を理解し、お客様により良いものを届けようという気持ちを持つことで、ブランドそのものも成長していくと感じています。

品質を守りながら、もっと身近なブランドへ

――今後の展望について教えてください。

いつかMILKY GREEKの商品を、コンビニやスーパーでも気軽に手に取っていただけるようにしたいと思っています。

そのために品質を落とすつもりはありません。今大切にしている素材や製法へのこだわりを守りながら、より多くの方に届けられるブランドへ成長させていきたいです。

現在も農家の方々と連携していますが、今後は牧場との連携もさらに深め、より良い商品づくりにつなげていければと思っています。

一方で、製造業として人材の確保は大きな課題です。農家や牧場の方々とお話ししていても、同じ悩みを抱えていることを実感しています。

だからこそ、ブランドの価値をさらに高めながら、働きたいと思っていただける会社づくりにも力を入れていきたいです。働く環境や制度を整え、人材が自然と集まる組織を目指していきたいと考えています。

幼い頃から育まれた「選ぶ理由」を大切にする価値観

 ――これまでで最も影響を受けたことを教えてください。

私に一番大きな影響を与えてくれたのは母です。

子どもの頃から、「なぜそれを選ぶのか」「どうしてそれがいいと思ったのか」と、日常のささいな選択にも理由を求められて育ちました。

食べるものや洋服など、一つひとつの選択に理由を持つことが当たり前になり、その積み重ねが今の自分の考え方につながっています。

ブランドも同じだと思っています。お客様に「なぜMILKY GREEKを選ぶのか」という理由をつくることが、ブランド側の役割です。その背景や価値を丁寧に積み重ねることで、長く愛されるブランドになれると考えています。

――休日のリフレッシュ方法を教えてください。

休日は犬を2匹飼っているので、一緒に過ごす時間が一番のリフレッシュになっています。現在展開している5店舗では全ての店舗でペットの受け入れを可能にしており、わんちゃんメニューもご用意しております。

自分を労わりたい時も、奮い立たせたい時も、友人と楽しみたいときも、愛犬とゆっくり過ごしたい時も様々な場面で寄り添える店舗づくりを目指しています。

日々の仕事ではさまざまな判断を重ねていますが、その根底にあるのは、「なぜそれを選ぶのか」という幼い頃からの価値観です。

これからも品質へのこだわりを大切にしながら、お客様に「MILKY GREEKを選ぶ理由」を丁寧につくり続けていきたいと思っています。 

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