顧客から選ばれる人材紹介会社へ――ライズ&カンパニーが追求する「LIFE & BIZ」の実現
株式会社ライズ&カンパニー 代表取締役 丹野 堅一郎氏
人材紹介業界は近年急速に拡大し、多くの企業が参入しています。求職者や企業に、真に寄り添った支援が求められる時代でもあります。株式会社ライズ&カンパニーは、建設・エネルギー分野に特化した人材紹介事業を展開し、「お客様から選ばれる会社」を目指して独自のサービスを提供しています。
同社の特徴は、ハイクラスの支援実績だけではありません。その背景には、求職者・企業双方への徹底した顧客視点と、「LIFE & BIZ」という明確なミッションを掲げています。今回は代表の丹野堅一郎氏に、事業への想いや強み、今後の展望について伺いました。
顧客から選ばれることを軸にした人材紹介
――人材紹介業界の現状についてどのように考えていますか。
私が人材紹介業界に携わり始めた20年前と比較すると、市場規模は約4.5倍に成長を遂げ、事業所数も約2.5倍に増加しており、参入激化に伴う過当競争から倒産件数は過去最多を記録しています。参入しやすい環境がある一方で、十分な経験やノウハウを持たない紹介会社が淘汰されはじめていると感じています。
人材紹介業界は、求人や求職者で差別化することは難しく、最終的な違いを生み出すのは、本質的なサービス品質や、それを実現するための会社の体制や方針だと考えています。
当社では「お客様から選ばれる」という考え方を戦略の中心に置いています。求職者、企業、そして関わるステークホルダーすべてから選ばれる存在になることが目標です。そのためにサービス品質を高め続けることを最も重視しています。
――他社との違いはどのような点にありますか。
当社は建設とエネルギー分野に特化しています。この領域では、求職者が転職先を選ぶ際に重視するポイントが比較的明確です。
厚生労働省の統計上、この領域では転職先を選ぶ際に年収を重視する傾向が高いことが示されています。そのほか、ワークライフバランス、他環境、等も重要視されますが、当社が向き合う求職者においても、転職を検討する大きな動機の一つが年収であることに変わりはありません。
そのため当社では、各企業から実際に提示される年収を正確に把握できることはもちろん、求職者が「本当に知りたい」生の情報を体系化し蓄積しています。この情報基盤があるからこそ、求職者の価値観に寄り添い、その実現に最良の求人を厳選することができ、満足度の高い提案が可能になっています。
求職者のキャリア実現を支える、独自の情報力
――御社ならではの強みを教えてください。
転職においては、企業が公開している求人票の表面的な年収や仕事内容だけを見ても、求職者が本当に知りたい実態までは見えてきません。職務の実態や実際の働き方、配属先の組織構成や文化、評価制度や昇給幅を踏まえた生涯年収、など、WEB上には公開されていないリアルな生情報を、事実に基づきいかに提供できるかが、紹介のサービス品質を大きく左右する要素の一つと考えています。
当社では、企業ごとの具体的な提示年収や、入社後の評価・昇給に関する情報、実際の働き方、他、顧客目線で必要な生情報を独自に蓄積しデータ化しています。この情報の蓄積があるからこそ、数ある求人の中から、求職者が描くキャリアを実現し、かつ内定可能性の高い求人を厳選することができ、満足度の高い提案が可能となっています。単に条件の良い求人を紹介するのではなく、「本質的に求職者の価値観に合致しているか」「その先のキャリアにつながるか」を見極めた上でマッチングを行うことを大切にしています。
年収も重要な要素の一つであり、必要に応じて企業との年収交渉も行いますが、年収アップはあくませも結果の一つであり、当社が目指しているのは、求職者一人ひとりのキャリア実現そのものです。
さらに、WEB上にはない潜在的な求人の創出から面接につなげたり、書類選考で不利な状況にある求職者であっても、企業との関係性から適切な提案により評価を覆し、選考通過につなげるような仲介も日常的に行っています。我々が介在することでしか生まれないサービス品質こそが、人材紹介会社としての介在価値と考えています。
LIFE & BIZ が生み出す高品質なサービス
――御社の理念やビジョンについて教えてください。
当社のミッションは「LIFE & BIZ」(仕事も人生も叶える)です。
これは社会に向けたミッションではなく、まず社員に向けたミッションとなっています。社員一人ひとりが人生と仕事の双方の実現を叶えられる会社でありたいと考えています。
そのため、面談や1on1では、仕事面だけではなく、プライベートや人生において実現したいことについても擦り合わせをしていきます。そして、それらを実現できるよう会社として支援しています。
人材紹介は差別化が難しいビジネスです。だからこそ、社員のやりがいや成長がサービス品質を左右します。社員の満足度が高まることで、結果的に顧客満足度も向上すると考えています。
――理念を実現するためにどのような組織づくりを行っていますか。
当社では、戦略上単に社員数を増やすことで売上を伸ばす経営は行っていません。
大手人材紹介会社等、増員によって売上拡大を目指すような戦略もあるかと思いますが、その結果として社員の負荷が増え、生産性の低下や財務悪化を招くケースもあると考えています。
当社では、一人当たりの生産性を重視しています。一定の基準を満たさない限りは、増員は控え、少数精鋭を貫くことで。社員のワークライフと業界最高水準の報酬還元双方の、LIFE & BIZを実現しています。年間休日130日+αの各種休暇制度や、有給休暇100%取得の実績、その他の環境整備なども、その一環です。
このような環境下でも、各々が主体的に高い生産性を上げ続けており、それを会社から管理されるではなく、各々のLIFE & BIZの実現に向け、自走しています。
今後は「選ばれる会社」から次のステージへ
――今後の展望について教えてください。
当社には設立当初から段階的なビジョンがあります。
ファーストビジョンは、求人数とサービス品質を高めることで「選ばれる会社」になることです。この目標は着実に実現へ近づいています。
セカンドビジョンは、メディア化です。より多くの求職者や企業との接点を生み出し、価値あるサービスの提供ができる体制を目指します。
そしてサードビジョンは、構築した基盤を活用し、人材紹介業界を取り巻くステークホルダーに向けた、様々なサービスを提供していきたいと考えています。
また、「LIFE & BIZ」の実現に向けて、社員への環境整備もさらに強化していきたいと考えています。社員一人ひとりが仕事と人生の双方を実現し、その結果として顧客へ最良のサービス提供できる企業であり続けたいと考えています。