価値を創造し、まだない選択肢を形にする

株式会社ProjectA 代表取締役 下永 大 氏

アプリケーション、オンラインゲーム、ゲーミングマシンなどの開発事業や、ライバーエージェント事業を展開する株式会社ProjectA。営業の現場で感じた限界をきっかけに、商品そのものの価値を高める開発へと軸足を移してきた下永氏に、事業への思い、組織づくり、今後の展望について伺いました。

まだない価値を生み、競合ではなく提案で選ばれる

――現在の事業内容と強みを教えてください。

アプリケーションやオンラインゲーム、ゲーミングマシンなどの開発、ライバーエージェント事業を行っています。もともと私は営業出身ですが、営業には限界があると感じていました。

営業は商品の力を何倍にも伝える仕事ですが、商品そのものが良くなければ本質的な解決にはなりません。そこで、今までにない付加価値を持つ商品を企画し、形にすることを重視しています。

当社にはハードウェアも含めて開発できる体制があります。お客様から相談を受けた際には、単なるアイデアで終わらせるのではなく、具現化された商品として提供できるところまで動けることが強みです。

――経営理念にはどのような思いがありますか。

理念は「新しい価値を想像し、創造する」というものです。社会では、同じ商材を扱う中で価格や条件を比べられ、誰かが選ばれ、誰かが選ばれないという競争が起こります。

ただ、私たちはその競争に入るのではなく、0から1を生み出すことで、相手にとって新しい選択肢をつくりたいと考えています。

同じ見積もりを出して安い方が選ばれるのではなく、当社の企画に価値を感じていただけるかどうかを大切にしています。他にはない提案を通して、お客様に貢献できるものを生み出していきたいです。

営業から開発へ。筋を通しながら前に進む

――現在の仕事に至るまでの歩みを教えてください。

最初の会社では10年から12年ほど営業をしていました。途中から営業管理に関わり、その後、営業が売れない理由を考える中で開発側に回るようになりました。もともとはパチンコ業界のメーカーにいて、営業から開発へ移り、その後は複数の会社で開発責任者を務めました。

営業も開発も両方見てきたことで、商品そのものの力や企画の重要性を強く感じるようになりました。独立してからも、単に依頼されたものを作るのではなく、他にない価値を形にすることを意識しています。

――経営で譲れないものはありますか。

大事にしているのは「筋」です。これまでの経験の中で、理不尽なことや納得できないこともありました。それでも、だから自分も同じように振る舞えばいいとは思っていません。

筋を通すことが自分にとって足かせになる場面があったとしても、そのアイデンティティを捨ててまで優先したいものはありません。きれいごととしての筋ではなく、本当に自分が納得できる筋を通したうえで、ビジネスの世界でも勝ちたいと考えています。

それぞれの役割を尊重し、公平な組織をつくる

――現在の組織体制について教えてください。

社員は、関係会社も含めて10人ほどです。プロジェクトAとしての社員だけでなく、契約社員や関連する会社に関わるメンバーも含めて、日々連携しながら進めています。

組織づくりで意識しているのは、平等ではなく公平であることです。営業、プログラマー、クリエイターでは、それぞれ役割も得意なことも違います。自分の尺度だけで相手を見てしまうと、不満や誤解が生まれます。

――社員とのコミュニケーションで大切にしていることは何ですか。

開発組織では、それぞれ違うスキルを持つ人が集まっています。だからこそ、互いにリスペクトし合わなければうまく回りません。一人ひとりが自分の持ち場で力を発揮し、それぞれが輝ける形をつくることを大切にしています。

もちろん、公平さには主観が入る部分もあります。だからこそ、自分自身が常に「この判断は大丈夫か」と見つめながら、組織を見ていく必要があると思っています。

1兆円企業を目指し、未来の挑戦へつなげる

――今後挑戦していきたいことを教えてください。

まずは会社として大きく成長し、将来的には時価総額1兆円企業を目指したいと考えています。今取り組んでいる事業は、その目的に向けた土台づくりです。

当社には、今後世界展開につなげたい企画やアイデアが複数あります。現在は資金面を含めて、できることから積み上げている段階です。ただ、どこかで大きく伸びるきっかけが来ると信じています。

毎日を惰性で過ごすのではなく、変化が起きる可能性を信じて、チームで取り組み続けることを意識しています。

――地域での取り組みについても教えてください。

墨田区で、子ども食堂やAI教室のような取り組みを模索しています。私自身は、子どもたちにAIを学ぶ機会をつくりたいという思いがあります。

今は収入や環境の格差が生まれやすい時代です。その中で、教育、特にAIを学ぶことは、将来の選択肢を広げる力になると考えています。小学生の柔らかい頭に、AIとの向き合い方を伝えていくことで、自分の力で未来を切り開ける可能性を高められるのではないかと思っています。

仕事も日常も、ゲームのように向き合う

――リフレッシュ方法や趣味はありますか。

麻雀が好きです。人生も麻雀のようなものだと思っています。生まれた瞬間に配られる牌は人それぞれ違いますが、その環境の中で最高の結果を目指すという考え方です。

また、パチンコ関連の開発もしているので、パチンコをすることもありますし、人と話すことも好きなので飲みに行くこともあります。

正直、365日ミーティングをしています。ただ、仕事を仕事として重く捉えるというより、ずっとゲーム感覚で向き合っている感覚です。目の前のことを積み上げながら、将来につながる挑戦を続けていきたいです。

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