気づかなかった魅力を具現化する――APIPA Design Studio株式会社が追求する“伝わる仕組み”づくり

APIPA Design Studio株式会社 代表取締役 石塚 政紀氏

APIPA Design Studio株式会社は、映像制作やWeb制作、各種デザイン制作を手がける企業です。長年にわたりクリエイティブ制作に携わる中で、単に制作物を作るだけでは成果につながらないケースを数多く見てきました。そこで現在は、制作のさらに上流にあるブランディングとマーケティングの領域に注力し、企業の魅力を伝える仕組みづくりを支援しています。今回は、石塚政紀氏に事業の特徴や理念、今後の展望について伺いました。

魅力を引き出し、伝わる仕組みを構築する

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

当社では映像制作やWeb制作、各種デザイン制作を行っています。また、それらの制作だけでなく、ブランディングとマーケティングを計画・設計するサービスにも力を入れています。

これまで多くの制作に携わる中で、「映像を作ったが成果につながらなかった」「Webサイトを作ったが効果が出なかった」というケースを見てきました。しかし、その原因は制作物の品質やデザインだけではありません。手段だけを変えても結果は大きく変わらないことに気づいたのです。

そこで現在は、理念からブランディング、ブランディングからマーケティング、そしてマーケティングから具体的な施策へとつなげる上流設計を重視しています。制作物はあくまで手段であり、その前段階の考え方を整理することが重要だと考えています。

――他社にはない強みはどのような点でしょうか。

世の中にはブランディングやマーケティングに関する情報やサービスは数多くあります。しかし、ブランディングとマーケティングをどのようにつなげるのか、その構造まで整理されているケースは多くありません。

当社では、ブランディングからマーケティング、さらに利益を生み出すための仕組みづくりまでを構造化しています。この流れを明確にすることで、企業が本当に伝えたいことを、伝えるべき相手に届けることができると考えています。

理念は飾る言葉ではなく、判断基準である

――理念にはどのような想いが込められているのでしょうか。

当社の理念は「気づかなかった魅力をいい感じに具現化します」です。

理念というと、額に飾る言葉のように捉えられがちですが、私はそう考えていません。理念とは、あらゆる判断の基準になるものです。その判断基準があるからこそ戦略を立てることができます。

私たちはお客様自身も気づいていない魅力を引き出し、それを構造化して伝わる形にしていきます。そのため、お客様と直接対話ができない案件は基本的に受けていません。魅力を引き出せなければ、単なるオペレーターになってしまうからです。

引き出した魅力を整理し、必要に応じて遊び心も加えながら、見る人の心をつかむ差別化コンテンツへと仕上げていきます。大切なのは売ることだけではなく、伝えるべき人へ正しく伝えることだと考えています。

人の成長を支えるプラットフォームでありたい

――コミュニケーションで大切にしていることを教えてください。

仕事で最も大切なのは「伝えること」だと思っています。誰に、何を、どのように伝えるのか。その考え方は社内外を問わず共通です。

ただし、伝えるためには中身が必要です。その中身をつくるのがブランディングでありマーケティングです。私たちは日頃のコミュニケーションにおいても、この考え方を大切にしています。

――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。

私は「一緒に働きたいかどうか」という視点では考えていません。その人の人生の役に立てるかどうかを基準にしています。

会社は単なる箱やプラットフォームであり、その中で新しいものを生み出していくのは人です。私が決めた仕事をこなすだけではなく、新しい価値を生み出そうとする人と一緒に挑戦していきたいと考えています。

AI時代に向けた新たな挑戦

――今後の展望について教えてください。

近年、社会の需要は大きく変化しています。これまでのクリエイティブだけでは、お客様の課題を解決できない場面も増えてきました。

そこで現在は、AIエージェントの開発やAX支援事業 に取り組んでいます。特に力を入れているのが、AI社員システムの開発です。実務以外の事業運営に必要な情報収集やレポート作成、タスク管理などをAIが担う仕組みを構築しています。

また、私自身はクリエイターというよりも研究者タイプだと考えています。構造化して言語化することが得意であり、それをブランディングやマーケティングに活かしています。AIに関する取り組みも研究を続ける中で生まれたものです。

一方で、自身の課題として挙げるのがマネタイズです。私は利益よりも先に「相手のためになること」を考えてしまいます。そのため、経営者としてはまだ課題も多いと感じています。

それでも、これからもお客様の魅力を引き出し、伝えるべき相手へ届ける仕組みづくりを追求していきたいと考えています。

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