食を通じて人を豊かに幸せに――品質へのこだわりと挑戦を続けるTM foodsの想い
株式会社TM foods 代表取締役 松下 貴裕氏
株式会社TM foodsは、うどん店の経営を手がける企業です。品質にこだわった商品を提供しながら、お客様に満足していただける価格を追求し、日々店舗運営に取り組んでいます。本記事では、代表の松下 貴裕氏に、事業の強みや経営への思い、組織づくりについて伺いました。
品質を追求しながら、手頃な価格で提供する
――現在の事業内容について教えてください。
当社では、伊予製麺のフランチャイズ店舗を運営しています。フランチャイズならではのブランド力があり、お客様に認知されていることが大きな強みです。
――他社にはない特徴を教えてください。
自社ブランドでは、他店ではあまり使用していない高品質なうどん粉を採用しています。原材料にはコストがかかりますが、その分、ほかでは味わえない商品を提供できる点がポイントです。
素材へのこだわりを大切にしながら、品質で違いを感じていただける店舗づくりを目指しています。
――「食を通じて人を豊かに幸せにする」という理念には、どのような想いが込められていますか。
「おいしいものをできるだけ手頃な価格で提供したい」という想いです。
当社の商品には高品質な原材料を使用するものも含まれていますが、価格をできる限り抑え、多くのお客様に楽しんでいただけることを大切にしています。
現場経験を積み重ね、独立という道へ
――経営者になられたきっかけを教えてください。
約10年間、伊予製麺で勤務し、店長や海外事業部を経験しました。店舗運営だけでなく、経営について学ぶ機会にも恵まれ、その経験を活かして独立を決意しました。
独立は、前職の代表から声を掛けていただき、フランチャイズとして事業を引き継ぐ形でスタートしました。同時に自社ブランドにも取り組み始め、新たな事業として展開しています。
――海外ではどのような経験をされましたか。
海外事業では、ハワイや韓国での店舗展開にも携わりました。現在は海外事業を売却していますが、当時の経験は今も経営判断の土台になっています。
――経営判断で大切にしていることはありますか。
海外で責任ある立場を任された経験を判断の基準にしているものの、自分一人でものごとを決定することはありません。前職からともに働いてきた経験豊富な社員と相談し、それぞれの意見を踏まえながら方向性を決めています。
「みんなが社長」という意識を育てる
――社員とのコミュニケーションで心がけていることはありますか。
現在の従業員数は、社員が3名、アルバイトを含めると約15名ですが、各店舗に大きな裁量を持たせ、スタッフを信頼して運営を任せています。これは、「みんなが社長」という意識を持ってもらうためです。
また、経営への理解を深め、自ら考えて行動できる環境づくりを進めるために、売上や経費などの数字も共有し、店舗の状況をオープンにしています。店舗ごとの課題や改善策についても話し合い、一人ひとりが主体性を持って店舗運営に取り組める組織を目指しています。
――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。
飲食業は接客業でもあるため、明るく元気な方と一緒に働きたいと考えています。体力も必要な仕事ですので、前向きな姿勢で仕事に取り組めることも大切です。
現在店舗を任せているスタッフも、明るく元気にお客様と接しています。一人ひとりが責任を持って店舗を運営し、お客様に気持ちよく利用していただけるよう、スタッフ一丸となって努めています。
既存事業を育てながら、新たな分野にも挑戦
――今後取り組んでいきたいことを教えてください。
まずは現在展開している事業の成長に注力し、既存店舗の価値をさらに高めていきたいと考えています。足元の事業基盤を着実に強化し、安定した経営につなげていくことが当面の目標です。
その一方で、新たな事業への挑戦も視野に入れています。飲食事業で培った経験を活かしながら、将来的には運送事業など、新たな分野への展開にも取り組んでいきたいと考えています。
――現在、課題として感じていることはありますか。
最も大きな課題は、やはり物価高です。食材価格の上昇だけでなく、必要なものが思うように仕入れられない場面もあります。
仕入れ先とのやり取りや価格交渉に時間を要することも増えており、店舗運営の難しさを感じています。
――課題に対しては、どのように対応されていますか。
価格転嫁が難しい状況ではありますが、市場環境や原価の動向を踏まえ、必要に応じて価格を見直しています。その際は価格改定だけでなく、商品の内容や量とのバランスにも配慮し、お客様に納得いただける形を追求しています。
物価高の現在にあっても重要なのは、品質を落とさないことです。品質を維持できるよう仕入れ先との調整を重ねながら、お客様に納得いただける価格設定を模索しています。
従業員を守るために利益を生み出す
――休日はどのようにリフレッシュされていますか。
休日はあまり多くありませんが、時間があるときには読書をしています。新しい知識や考え方に触れることで、気持ちを切り替える時間にもなっています。
――経営において譲れない想いを教えてください。
一番大切にしているのは、従業員を支えていくために会社として利益を出すことです。利益がなければ、安心して働ける環境を維持することはできません。
お客様に喜んでいただくことはもちろんですが、その土台となるのは従業員です。一人ひとりが安心して働ける会社であり続けることを、これからも大切にしていきます。
――変化の激しい時代だからこそ大切にしている考え方はありますか。
一つの考え方に固執するのではなく、市場の変化に合わせて柔軟に対応することです。マーケットの動きを見極めながら、そのときどきに求められるものを取り入れ、変化を前向きに受け止めていきたいと考えています。
まずは既存事業を着実に成長させ、その先に新たな分野へと挑戦していきたいです。時代の変化に柔軟に対応しながら、お客様に満足していただける商品を提供するとともに、従業員が安心して働ける会社づくりをこれからも追求してまいります。