「決断は、一人。でも、思考は一人じゃない。」Alignerという新しい経営支援──株式会社NSJが支える「決断と責任」の時代

株式会社NSJ 代表取締役 田中 秀昌氏

株式会社NSJは、「Business Aligner」という独自の立ち位置で、決断と責任を背負うリーダーが安心して実行できる状態を支える経営支援企業です。経営課題を解決する前段階にある「何を決断すべきか」という思考の整理から、AIや実業経験を持つ専門人材の知見を活用し、実行まで一貫して伴走しています。経営課題の解決だけでなく、その前段階にある悩みや迷いにも寄り添いながら、企業ごとに最適な体制づくりを支援しています。本記事では、代表取締役の田中秀昌氏に、事業の特徴や経営にかける想い、今後の展望について伺いました。

リーダーの決断を支える──Business Alignerという独自の価値

――現在の事業内容について教えてください。

私たちは、自分たちをコンサルティング会社とは考えていません。もちろん、人材会社でもありません。私たちが支援しているのは、「決断と責任を背負う人」です。

経営者や役員、工場長、プロジェクトリーダーなど、最後に決断する立場の人は、常に正解のない選択を迫られています。私たちは、その人たちに答えを渡すことはしません。最後に決断するのは、あくまでもリーダー本人だからです。

だからこそ、AIや実業経験者、各分野の専門家に加え、歴史や経営学、心理学などの知見も組み合わせながら、リーダーが自ら納得し、安心して実行できる状態を支えること。それが私たちの仕事です。

私たちは、この役割を「Aligner」と呼んでいます。

――他社にはない強みを教えてください。

一般的なコンサルティング会社は、戦略を立案し、その実行を企業へ委ねることが多くあります。一方、私たちは「答えを提供すること」を目的にはしていません。

まず行うのは、「何を優先するのか」「何をやらないのか」を明確にすることです。その上で、必要に応じて実業経験を持つ専門人材やAIの知見を組み合わせ、実行へつなげていきます。

例えば、中期経営計画を策定したものの、思うように実行へ移せない企業も少なくありません。その場合、単に計画をつくり直すのではなく、意思決定や組織の動かし方のどこに課題があるのかを整理します。

意思決定が明確になれば、必要な人材や役割、進め方も見えてきます。最初から体制ありきで考えるのではなく、思考の整理を起点に、その企業に必要な実行体制をつくっていくことが私たちの強みです。

父の背中を追い、自らの道へ──経営者として大切にしてきた想い

――経営者になられたきっかけを教えてください。

父が会社を経営していたことが、最初のきっかけです。子どもの頃からその姿を見て育ち、「自分で会社を経営するのは自由で格好いいな」と憧れを抱いていました。

父は建築コンサルティング会社を経営していましたが、私はリクルートでキャリアを積み、人材領域の仕事に携わってきました。その経験を生かしたいという気持ちが強く、会社を引き継ぐのではなく、自分で立ち上げる道を選んだんです。父から資本を受けることもなく、自分の経験を生かして事業をスタートしました。

――経営において大切にしている考え方を教えてください。

大切にしているのは、挑戦したい、変わりたいという意思を持つ人や企業が、その力を発揮できる機会をつくることです。

お客様に対しては、その企業にとっての「勝てる布陣」をつくることを意識しています。課題や置かれている状況は一社一社異なるため、必要となる知見や人材も同じではありません。それぞれの状況を見ながら、力を発揮できる体制を整えていきます。

一方で、自ら動こうとしない企業とはお付き合いしません。私たちがどれだけ支援しても、最後に決断し、行動するのは経営者自身です。

だからこそ、「変わりたい」「前へ進みたい」という意思を持つ企業と向き合い、その挑戦を支えていきたいですね。

少数精鋭だから実現できる、一社一社への伴走支援

――組織運営において大切にしていることを教えてください。

現在は社員3名の少数精鋭で事業を運営しています。私を含め、それぞれ営業の第一線で経験を積んできたメンバーです。

採用についても、「誰でもいい」という考えはありません。会社を大きくするために人数を増やすことが目的ではなく、本当に力のある方と一緒に仕事をしていきたいと思っています。

数を追うのではなく、一人ひとりが自分の強みを発揮できる組織であることを大切にしています。 

――お客様との関わり方で意識していることを教えてください。

専門人材を紹介して終わりにしないことです。

支援が始まった後も、私たちはお客様と専門人材の間に入り、状況を見ながら関わり続けます。 事業を進めていけば、当初とは課題や優先順位が変わることもあります。その場合は、その時点の状況に合わせて必要な専門人材やAIの知見を組み合わせ、体制そのものを調整していきます。 

大切なのは、最初につくった形を守り続けることではありません。企業が前へ進むために、その時々で必要な支援を考え続けることです。

また、社内でもAIを積極的に活用しています。資料作成や情報整理、契約書や定款の作成など、AIが得意な領域はAIへ任せる。一方で、経営者との対話など、人だからこそ担える部分に時間を使うことを徹底しています。

人がすべきこととAIに任せられることを分けることで、お客様と向き合う時間を確保し、支援の質を高めています。 

AIと知見を掛け合わせ、その先の未来を創る

――今後取り組んでいきたいことや展望を教えてください。

現在は売上2億円規模の企業から1兆円規模の企業まで、幅広くご支援しています。なかでも製造業のお客様が多いのは、前職時代から長くこの業界に携わり、多くの経営者や現場の方々と向き合ってきた経験があるからです。

これからも数多くの企業を支援することだけを目指すのではなく、一社一社と深く関わり、大きな成果につなげることを大切にしていきます。高単価・少数のお客様と長く信頼関係を築きながら、質の高い支援を積み重ねていきたいですね。

AIが答えを出せる時代になったからこそ、人が担う役割も変わっていくはずです。AIと実業経験者、それぞれの強みを生かしながら、企業が自ら前へ進むための支援をさらに磨いていきたいと思っています。

――将来的に目指している会社の姿を教えてください。

単に会社を大きくすることが目標ではありません。

今後取り組みたいことの一つが、「Aligner」を育てていくことです。私自身が現場で培ってきた経験や考え方を仕組みとして残し、私が現場にいなくても同じ価値を提供できる人材を増やしていきたいと思っています。 

さらに、AIや実業経験を持つ専門人材など、それぞれの知見を生かせる体制を強化していきます。将来的には、コンサルティング領域にとどまらず、プラットフォーム事業なども展開しながら、質と量の両面で企業の成長を支えられるグループへ発展させていきたいです。

ただ、私たちがずっと必要とされ続けることがゴールではありません。 

最終的には、「NSJがいたから会社が変わった」ではなく、「NSJがいなくても、自分たちで意思決定し、成長できる組織になった」と言っていただけること。それが、私たちにとって一番うれしいことですね。

家族と過ごす自然の時間が、次への活力に

――休日のリフレッシュ方法を教えてください。

休日はキャンプや旅行など、家族と自然のなかで過ごす時間を大切にしています。月に1〜2回はキャンプへ出掛け、子どもと釣りやカヌーを楽しむことも多いですね。

自然のなかでは、仕事では得られない気づきがありますし、子どもたちとさまざまな体験をすることは、私自身にとっても学びの時間になっています。

経営も子育ても、正解を教えることではなく、一緒に考え、自ら決断できる力を育てることが大切だと感じています。

仕事から離れて家族と向き合う時間だからこそ、自分が何を大切にしているのかに改めて気づくこともあります。そうした時間を大事にしながら、これからも新しい挑戦を続けていきたいですね。

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