手段にとらわれず、本質的な問題解決を追求する――Ikegi Designが描く地域と企業の未来
Ikegi Design株式会社 代表 池木 博信氏
Ikegi Design株式会社は、グラフィックデザインやWebデザインを起点としながら、業務改善コンサルティングやファイナンシャルプランニング、イベント運営、レンタルスペース運営など、多角的な事業を展開しています。事業領域は幅広いものの、その根底にあるのは「クライアントが求める結果を実現する」という一貫した考え方です。本記事では、代表の池木博信氏に、事業への考え方や創業の経緯、今後の展望などについて伺いました。
手段ではなく、成果を実現するための最適解を提供
――現在の事業内容について教えてください。
当社はグラフィックデザインやWebデザインを起点に事業をスタートしました。現在はデザイン領域に加え、ファイナンシャルプランニングや業務改善コンサルティング、イベント運営、レンタルスペース運営など、多角的な事業を展開しています。
一見すると関連性の薄い事業に見えるかもしれませんが、私たちはこれらをすべて問題解決のための「手段」と位置づけています。
重要なのは、お客様が実現したい成果に対して最適なソリューションを提供することです。そのため、ご相談内容によってはデザイン制作を行うのではなく、より本質的な問題解決につながる施策をご提案することもあります。
――他社にはない強みはどういった点にありますか。
当社の強みは、自社だけで完結することにこだわらず、必要に応じて各分野の専門家と連携しながら、お客様に最適な解決策を提供できる点です。同業他社と競争するのではなく、協業できる関係を築きながら価値を提供しています。
現在のお客様は香川県内の企業が中心で、ご紹介や既存のお客様からのご依頼が大半を占めています。新規営業や交流会を通じて案件を獲得するのではなく、これまで積み重ねてきた信頼関係を基盤に事業を拡大してきました。
ご縁を形にし、事業として価値を届ける
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
もともとは医療関係の営業に携わっていましたが、新型コロナウイルスの影響で病院への営業活動が難しくなったことを機に、新たな挑戦を考えるようになりました。そこで、新卒時代に広告営業で培った経験やご縁を活かし、グラフィックデザインやWebデザインの事業を立ち上げたのが始まりです。
当初は知人からの依頼に応える形で仕事をしていましたが、事業として対価をいただく形へ切り替えたところ、「そのほうが頼みやすい」と言ってくださるお客様が増えました。そうしたご縁を大切にしながら事業を拡大していき、約4年半の個人事業を経て法人化しました。
法人化したのは、法人のお客様が増えるなかで、私自身も経営者という立場に立ち、お客様と同じ目線で経営課題について話せる環境を築きたいと考えたためです。
共業を軸に、新たな価値を生み出していく
――今後の展望について教えてください。
今後は業務改善コンサルティングを中核事業と位置づけ、お客様との「共業」をさらに推進していきたいと考えています。
現在もお客様の商品開発プロジェクトに参画し、デザイン、マーケティング、ブランディング、販路構築まで一貫して支援しています。単なる支援にとどまらず、事業パートナーとして新たな価値を共創し、ともに事業を成長させていける関係性を築くことが目標です。
3年後には、現在の約3倍の事業規模を目指しています。ただ売上を拡大するのではなく、成長の柱となる事業を見極めながら事業基盤を強化し、持続的な成長につなげていきたいです。
――現在向き合っている課題は何でしょうか。
現在は一人で事業を運営しているため、時間の確保が大きな課題です。そのため、専門性の高い分野については、それぞれのプロフェッショナルに任せられる体制づくりを進めています。
また、現在はMBAにも通い、経営についてさらに学びを深めています。事業運営と学びを両立させながら、より高い価値を提供できる体制づくりに取り組んでいます。
地域に貢献し、「面白い」を原動力に挑戦を続ける
――地域や社会に対してどのような想いがありますか。
私にとって、地元・香川県は特別な存在です。そのため、人口減少が進むなかでも地域企業の成長を後押しすることで、地域経済の活性化に貢献していきたいと考えています。
地域には、優れた技術や商品を持ちながら、その価値を十分に発信できていない企業が数多くあります。その結果、販路拡大だけでなく採用面でも本来評価されるべき企業が埋もれてしまっているケースは少なくありません。そうした企業の魅力を発信し、事業成長につなげていくことも、私たちが果たすべき役割だと考えています。
――最後に、経営で大切にしている価値観についてお聞かせください。
経営判断で最も大切にしているのは、「面白いか、面白くないか」という視点です。
どれだけよい仕事でも、自分自身がワクワクできなければ100%までの力しか発揮できません。だからこそ、自らが面白いと感じられる挑戦を選び、100%以上の力でお客様や地域に新たな価値を生み出していきたいと考えています。
私が目指しているのは、地域のイベントやスポーツ、学校など、さまざまな場面でIkegi Design株式会社の名前を目にするような存在になることです。地域に貢献できる企業を目指して、これからも挑戦を続けてまいります。