エンターテインメントの力で俳優の未来を切り拓く――夢を諦めない環境づくりへの挑戦
Ares-stone Entertainment株式会社 代表取締役 木村 桜輔氏
俳優・女優が夢を追い続けられる環境づくりを目指し、エンターテインメントとSNSマーケティングを掛け合わせた事業を展開するAres-stone Entertainment株式会社。代表の木村桜輔氏は、自身も現役俳優として活動しながら、仲間が夢を追い続けられる環境づくりに取り組んでいます。本記事では、会社設立の背景や事業への想いについて伺いました。
目次
夢を諦めなくていい環境をつくる――エンターテインメントでビジネスを加速させる挑戦
――現在の事業内容と、その特徴について教えてください。
私たちは、SNS運用やショートドラマ制作、キャスティングなど、エンターテインメントの力を活かしたクリエイティブ制作を行っています。企業の商品やサービスを伝えるだけではなく、「面白い」「また見たい」と思っていただけるコンテンツづくりを通じて、企業のSNSプロモーションを支援しています。
特徴は、スタッフ全員が俳優・女優として活動していることです。企画や台本制作、撮影まで、演者だからこそ分かる感覚をクリエイティブへ反映しています。エンターテインメントの最前線で培った経験を生かし、リアリティのある演出や人の心を動かす企画を生み出せることが強みです。現在は4名体制で制作に取り組み、年齢ではなく同じ目標に向かえる仲間であることを大切にしながら、作品づくりを進めています。
――事業に込めた想いについて教えてください。
テーマは、「エンターテインメントの力でビジネスを加速させる」ことです。エンターテインメントには、人を楽しませるだけでなく、勇気を与えたり、心を動かしたりする力があります。だからこそ、単なる広告やPR動画ではなく、「この作品が好き」と思っていただけるクリエイティブを通して企業の魅力を届けることを大切にしています。スタッフ全員が俳優・女優だからこそ生み出せる表現力を強みに、エンターテインメントならではの価値をビジネスへつなげています。
俳優を続けるために選んだ起業――夢を支える仕組みを自らつくる
――経営者を目指したきっかけについて教えてください。
私は現在も俳優として活動しています。周りでは25歳や30歳といった節目で夢を諦める人を数多く見てきました。その理由を考えたとき、生活のために俳優を続けられなくなる現実があることに気付き、「夢を諦める必要がない環境を自分でつくれないだろうか」と考えたことが、起業の原点でした。
学生時代から経営者という仕事には漠然と興味があり、本格的に起業を意識したのは大学3年生の頃です。当時出演した就職活動の番組では複数社から内定をいただき、俳優活動と仕事を両立できる条件を提示してくださった企業もありました。それでも就職までの時間を使い、自分でビジネスに挑戦する道を選びました。
事業を始める際も勢いだけで飛び込んだわけではありません。結果が出なければ内定先へ進む選択肢を残しながら挑戦し、事業として成り立つ手応えを得たことで起業を決意しました。私は前向きな性格で「何とかなる」と考える一方、リスクを見極めながら判断することも大切にしています。
今も変わらないのは、俳優や女優が夢を追い続けられる環境をつくりたいという想いです。自分のために始めた事業でしたが、今では仲間にも同じ環境を届けたいという気持ちが、私の原動力になっています。
同じ夢を追う仲間だからこそ、本気で向き合う――熱量を大切にした組織づくり
――組織づくりや社員との関わりで大切にしていることを教えてください。
私たちの会社は、全員が「俳優として活躍したい」という共通の目標を持っています。だからこそ年齢は関係ありません。私は一番年下ですが、必要なことは遠慮せずに伝えています。同じ目標を目指す仲間だからこそ、お互いの成長につながる言葉で向き合うことを大切にしています。
一方で、メンバーの挑戦は自分のことのように応援したいとも考えています。舞台が決まればみんなで観に行って花を贈り、ドラマ出演があれば放送を一緒に見て「見たよ」と声を掛け合います。オーディション前には台本の読み合わせを手伝うこともあります。
会社の仕事だけでなく、俳優としての活動も支え合える環境があります。全員が演者だからこそ、相手の立場を理解しながら助け合える環境があります。
採用で重視しているのは、スキルよりも熱量です。経験や器用さよりも、「本気で俳優として売れたい」という想いを持つ人と一緒に働きたいと思っています。
面接では、「なぜ俳優になりたいのか」「どんな俳優を目指しているのか」といった質問を重ねています。話しているうちに、聞いていないことまで自然と話し始める人もいます。その熱量や表情から伝わる想いを大切にしながら、一緒に歩める人かどうかを見ています。
エンタメで関わる人すべてを幸せに――俳優と経営者、二つの挑戦の先に描く未来
――今後の展望について教えてください。
これからは、より多くの俳優や女優が安心して活躍できる環境をつくるため、事業を成長させ、仲間を増やしていきたいと考えています。私自身も俳優として活動を続けながら知名度を高め、その発信が会社の価値向上につながれば理想です。エンターテインメントに関わる事業へ挑戦していきたいと思っています。
一方で、組織を大きくするための課題も感じています。現在は営業や企画、撮影、ディレクションまで私が担っていますが、この体制では限界があります。そのため、クリエイティブを任せられるリーダーの育成に力を入れています。メンバーにはマインドセットからビジネススキルまで身に付けてもらい、組織を支える存在へ成長してほしいと願っています。
私が経営で譲れないことは、「関わる人全員が幸せになること」です。キャスティング事業では、キャストを探す企業と仕事を求める俳優をつなぎ、関わる全員に価値を生み出す仕事を大切にしてきました。
また、「関わって損をした」と思われる仕事はしたくありません。十分な成果を出せないと判断した場合は依頼をお断りすることもあります。目先の利益ではなく、最後まで責任を持てる仕事だけを引き受ける姿勢を貫いています。
仲間との時間が次の挑戦につながる――大切にしているリフレッシュの時間
――最後に、仕事以外で大切にしている時間やリフレッシュ方法について教えてください。
私はお酒が好きなので、休日は居酒屋巡りをしたり、サウナや旅行へ出かけたりして気分を切り替えています。会社のメンバーや中学・高校時代の友人、俳優仲間と食事をすることも多く、仕事や俳優活動について語り合う時間は、新しい刺激や活力につながっています。
これからも俳優として活動を続けながら、エンターテインメントを軸に事業を広げ、一人でも多くの俳優や女優が夢を諦めずに挑戦できる環境をつくっていきたいです。その想いを形にするため、これからも挑戦を続けていきます。