期待を超える専門性で、技術の価値を守る――WNW特許事務所が大切にする誠実な仕事
WNW特許事務所 代表パートナー弁理士 渡邉 伸一氏
WNW特許事務所は、特許登録に関する支援を行う特許事務所です。技術と法律の両面における高い専門性を生かし、グローバルな視点を必要とする案件にも対応しています。特に医薬品やバイオテクノロジーの分野に強みを持ち、近年ではAI分野の案件にも携わっています。本記事では、代表パートナー弁理士の渡邉伸一氏に、事務所の特徴や仕事への向き合い方、組織運営、今後の展望について伺いました。
目次
技術と法律をつなぐ、高度な専門性
――事業を展開する上での特徴や強みを教えてください。
一つは、高い専門性です。弁理士の仕事では、法律の知識だけでなく、対象となる技術についての知識や経験も求められます。当事務所では、技術と法律の両方を理解した上で、お客様を支援することを大切にしています。
また、グローバルな環境で仕事をしているため、海外を視野に入れて事業を展開されているお客様にも対応できます。特許に関する手続きだけを行うのではなく、お客様の事業や考え方を踏まえながら、満足していただけるサービスを提供することを意識しています。
――事務所の理念や、仕事をする上で大切にしている思いは何でしょうか。
お客様に満足していただくことです。ただ満足していただくだけではなく、できる限り期待を超える仕事をしたいと考えています。
医薬品・バイオ分野に特化した特許支援
――特許分野の中でも、特定の領域に特化されているのでしょうか。
弁理士が扱う対象には、特許、商標、意匠、実用新案などがありますが、業界ではそれぞれが専門分野を持っていることが一般的です。医師に専門科があるのと同じように、弁理士も特定の分野に特化している人が多いと思います。
当事務所は、特許の中でも医薬品やバイオテクノロジーの分野を専門としています。非常に限られた領域ではありますが、その分、専門性を深められることが強みです。例えば、自動車分野の特許について相談を受けても、当事務所の専門外であるため対応が難しい場合があります。何でも扱うのではなく、自分たちが専門性を発揮できる分野できちんと仕事をすることを重視しています。
最近では、AI技術の重要性が高まっていることから、AI分野の仕事にも携わるようになりました。技術の変化を見ながら、新しい領域についても学び続けています。
――お客様とは、どのようなきっかけでつながることが多いですか。
非常に狭い専門領域なので、基本的には誰かからの紹介を通じてご依頼いただくことが多いです。専門分野が限られているからこそ、これまでのつながりや信頼が次の仕事につながっています。
弁理士として20年目の節目に独立
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
弁理士の資格を持つ人の中には、いずれ自分で開業したいと考える人も多いと思います。私の場合は、弁理士として20年目を迎えた節目に、さまざまなタイミングが重なりました。
それまでの仕事を通じて、お客様からある程度継続してご依頼をいただけるようになっていたこともあり、自分でやってみようと考えたことが開業のきっかけです。
――経営判断をする上で、軸にしている考え方はありますか。
あまり無理をせず、流れに任せることです。自分から強く働きかけて状況を変えようとするよりも、周囲の状況が自然に変わってきたときに、その流れに合わせて判断することが多いですね。
自分たちが対応できる範囲を見極めながら、無理に事業を広げるのではなく、ご縁やタイミングを大切にしています。
個人の専門性を尊重しながら、対話を重ねる
――組織内のコミュニケーションで意識していることを教えてください。
できるだけコミュニケーションを取ることです。弁理士の仕事は、比較的個人で進める部分が多く、それぞれが自分の案件を担当しています。事務を担当するメンバーにサポートしてもらいながら、中心となる業務は各自で進める形です。
個人で進める仕事が多いからこそ、意識して話をする時間を設けています。ミーティングの時間をつくり、ある程度こまめに情報を共有するようにしています。現在は10人弱で稼働しており、そのほかに業務委託で関わっている方もいます。
――採用する際に、どのような方と一緒に働きたいと考えていますか。
優しい人です。穏やかであることに加えて、必要なときにはきちんと主張できる人がよいと思います。
仕事では、相手と意見を交わし、時には厳しく対応しなければならない場面もあります。ただ、それは相手と対立するためではありません。お客様の立場に立ち、必要なことをきちんと伝えられることが大切です。相手を思いやりながら、仕事に必要な主張ができる人と一緒に働きたいと考えています。
お客様とともに成長する事務所へ
――今後の展望や、新しく挑戦したいことを教えてください。
まずは、お客様に満足していただける仕事を続けていくことです。当事務所のお客様には、スタートアップのような比較的小規模な企業が多くあります。そうしたお客様の成長を支援しながら、私たちも一緒に成長していきたいと考えています。
より規模の大きな企業についても、ご縁があれば仕事をしてみたいという思いはあります。ただ、無理に対象を広げるのではなく、これまでと同じように、ご縁を大切にしながら取り組んでいきます。
――現在、課題として感じていることはありますか。
AI技術を、日々の仕事にどのように取り入れていくかという点です。AI技術は非常に速いスピードで進化しています。その変化に追いつきながら、どのように活用し、仕事へ取り込んでいくのかを考えなければなりません。
特許を取得しようとするお客様は、何らかの課題を解決するために新しい技術を考えています。私たちは日々、そうした技術に触れる立場です。だからこそ、自分たちも新しい技術について学び続ける必要があると考えています。
納得できる仕事を積み重ねる
――仕事を続ける上で、これだけは譲れないという思いを教えてください。
きちんと仕事をすることです。そして、自分自身が納得できる仕事をしたいと思っています。
仕事の進め方や成果に対して、自分が納得できるかどうかを大切にしています。お客様のために必要な対応を行い、特許取得という目標に向けて、責任を持って取り組むことが基本です。期待を超える仕事を目指しながら、一つひとつの案件に向き合っていきたいと考えています。
――お休みの日や、リフレッシュしたいときはどのように過ごしていますか。
まとまった休みを取ることは難しいのですが、最近はサウナにはまっています。汗をかき、仕事とは違う時間を過ごすことで
気持ちを切り替えています。
――最後に、記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
弁理士の仕事は、一般の方にはあまり知られていない仕事だと思います。学校などで詳しく学ぶ機会も少ないかもしれません。しかし、新しい技術やアイデアを守る上で、特許や弁理士の仕事は非常に重要です。
この記事をきっかけに、弁理士や特許の仕事に興味を持っていただけたらうれしいです。分からないことや聞いてみたいことがあれば、ぜひ気軽に質問していただきたいと思います。