株式会社ReFit代表・福田泰士が描く次世代のヘルスケア――「EXECUTIVE ASHIYA」から始まる新たな挑戦
株式会社ReFit 代表取締役 福田 泰士氏
株式会社ReFitは、フィットネスを起点に事業をスタートし、現在はヘルスケア領域における会員制サービスを軸に、新たな事業づくりを進めている。
その中心となるのが、芦屋を起点に展開する完全会員制ヘルスケアサービス「EXECUTIVE ASHIYA」だ。
一つのサービスを提供するのではなく、一人ひとりの生活や価値観まで含め、健康に関わる体験そのものを設計する。その考え方のもと、既存の業界やサービスの枠組みにとらわれないヘルスケアのあり方を模索している。
2026年3月に株式会社ReFitを設立した代表取締役・福田泰士氏は、現在21歳。
「既にあるものを少し良くするのではなく、まだ存在しない選択肢をつくりたい」と語る福田氏に、EXECUTIVE ASHIYAに込めた考え、経営において大切にしている価値観、そしてReFitが目指す未来について聞いた。
目次
「健康を管理する」という体験そのものを、再設計する
――現在の事業について教えてください。
現在のReFitは、ヘルスケア領域における会員制サービスを軸に事業を展開しています。
会社の原点にはフィットネスがありますが、今は自分たちを単に運動やトレーニングを提供する会社だとは捉えていません。
健康について考えると、日常の中にはさまざまな選択があります。それらを利用する側が一つひとつ探し、比較し、判断していくことが、これまで当たり前とされてきました。
ただ、本当に利用する人を中心に考えるのであれば、そのあり方自体を変える余地があると思っています。
私たちが考えているのは、「何を提供するか」だけではなく、健康に関わる体験そのものをどう設計するかということです。
一人ひとりの生活や価値観は異なります。既に存在するサービスに人を当てはめるのではなく、その人を起点に必要な環境を考えていく。
現在のReFitの事業には、その考え方が共通しています。
EXECUTIVE ASHIYA――既存のサービスの延長線上にはないものを
――芦屋では「EXECUTIVE ASHIYA」を展開されています。
EXECUTIVE ASHIYAは、芦屋を起点に展開している完全会員制のヘルスケアサービスです。
一つひとつのサービス内容以上に大切にしているのは、「健康に関することを、その人の日常の中でどう成立させるか」という考え方です。
特に時間に対する価値が高い方ほど、複数のサービスを自ら探し、比較し、それぞれを管理すること自体が負担になります。
それならば、利用する側に合わせて必要な環境そのものを設計した方がいい。
EXECUTIVE ASHIYAは、そうした発想から生まれました。
――なぜ会員制という形式なのでしょうか。
健康は、一度何かを受ければ完結するものではありません。
生活も身体も変化しますし、その時々で求められるものも変わります。
そのため、単発でサービスを提供する関係ではなく、継続的な関係性の中で、その方にとって必要な環境をつくっていく方が自然だと考えました。
会員制であること自体が目的ではありません。
私たちが実現したい体験を考えた結果として、現在はこの形を選択しています。
競争するのではなく、新しい基準をつくる
――経営において大切にしていることは何ですか。
「まだ誰も十分に形にしていないものをつくる」ということは、ずっと大切にしています。
既に確立された市場の中で、他社より少しだけ良いものをつくることには、それほど興味がありません。
もちろん事業として成立することは大前提です。
その上で、自分たちが取り組むのであれば、世の中に新しい選択肢を増やせるような仕事をしたいと思っています。
既に十分な選択肢が存在するところで競争するよりも、まだ適切な形になっていないものを見つけ、実際に社会の中で成立するところまで持っていく。
そういう会社でありたいです。
――以前から「圧倒的でありたい」とも話されています。
これは単純に、売上や会社の規模だけを指しているわけではありません。
サービス、ブランド、関わる人、社会からの評価まで含めて、中途半端なものをつくりたくないという意味です。
既存の競争軸の中で一番になることだけを考えるのではなく、自分たちが新しい基準をつくる。
結果として、他と単純に比較することが難しい存在になっていることが理想だと思っています。
事業の可能性が、会社という器を必要とした
――創業の経緯を教えてください。
最初から会社をつくることを目標にしていたわけではありません。
もともとは個人でフィットネス領域の仕事をしていました。
そこからお客様との関係が広がり、経営者の方や企業との仕事など、個人の仕事だけではなく事業として取り組める可能性が少しずつ広がっていきました。
法人として仕事をする必要性も高まり、2026年3月に株式会社ReFitを設立しました。
ですから、会社を持つことそのものが目的だったわけではありません。
やりたいことの範囲が広がり、それを実現するために会社という形が必要になった、という感覚に近いです。
――ReFitという社名には、どのような意味が込められているのでしょうか。
「Fit」という言葉には、フィットネスだけではなく、「合う」「適合する」という意味があります。
人によって身体も生活も価値観も違う以上、全員に同じ正解があるとは思っていません。
既にある型に人を合わせるのではなく、その人に合わせてより良い状態へと設計し直していく。
ReFitという名前には、そうした考え方を込めています。
21歳という現在地。その先に残るものをつくる
――21歳で会社を経営することについて、どのように捉えていますか。
21歳という年齢によって興味を持っていただくことはありますし、若いからこそいただける機会もあると思っています。
ただ、会社として評価される理由が「代表が若いから」だけになってしまうのは違います。
年齢はいずれ変わります。
そのときに残るのは、何をつくったのか、どのような人たちと取り組んできたのか、社会にどのような価値を残せたのかという事実だと思っています。
だからこそ、ReFitを自分個人に依存する会社にはしたくありません。
自分にない専門性や経験が必要なのであれば、それを持っている方と一緒に取り組む。
それぞれの領域で信頼できる方々と組みながら、個人では実現できないものを会社としてつくっていきたいと考えています。
――年上の経営者や専門家と接する際に意識していることはありますか。
年齢によって必要以上に振る舞いを変えることはありません。
準備をする、約束を守る、相手の時間を尊重する、必要な意思決定をする。
仕事として当たり前のことを徹底することが一番大切だと思っています。
一方で、自分にはない経験を持っている方から学べることは非常に多いです。
年齢や立場ではなく、それぞれが持っている強みを生かして、一緒により大きなものをつくれる関係を増やしていきたいと思っています。
ReFitが目指すのは、ヘルスケアの新しい選択肢
――現在、事業を成長させる上で大切にしていることは何ですか。
会社としての実体を、一つずつ積み上げることです。
認知を広げることはもちろん重要ですが、認知そのものを目的にはしたくありません。
良いサービスをつくる。信頼できる方々と取り組む。新しい仕組みを形にする。そして実績を残す。
そうした事実が積み重なった結果として、ReFitという名前が知られていく状態が理想です。
今は、そのための基盤をつくっている段階だと考えています。
――今後、どのような会社にしていきたいですか。
「ヘルスケア企業」という言葉から想像される範囲そのものを、広げていきたいと思っています。
今後については、まだ公表していない取り組みもあります。
ただ、これから新しい事業をつくるとしても、根底にある考え方は変わりません。
既存の業界区分やサービスの形式を前提にするのではなく、「本来どうあるべきなのか」というところから考える。
そして、必要であれば新しい仕組みそのものをつくる。
EXECUTIVE ASHIYAも、その一つの形です。
ReFitが目指しているのは、既にあるヘルスケア市場の中で事業を拡大することだけではありません。
数年後に振り返ったとき、「以前は存在しなかった選択肢をReFitがつくった」と言われる会社にしたいと思っています。