動物と人がともに健やかに生きるために――アニマルレイキを広げる株式会社アニマルプレジャーの挑戦

株式会社アニマルプレジャー 代表取締役 福井 利恵氏

株式会社アニマルプレジャーは、「人と動物の共生」を軸に、アニマルレイキを伝えるスクール・セミナー事業やヒーリング事業を展開しています。代表の福井利恵氏は、動物に関する専門知識と自身が積み重ねてきた事例を生かしながら、飼い主自身が動物をケアできる環境づくりに取り組んできました。今回は、事業の特徴やアニマルレイキに込める思い、現在に至るまでの歩みについて伺いました。

専門知識と事例をもとに、アニマルレイキを伝える

――現在の事業内容について教えてください。

当社では、人と動物の共生を目指し、レイキヒーリングを飼い主の方々にお伝えする事業を行っています。現在は「アニマルレイキ」のスクール事業を展開し、ティーチャーの育成にも力を入れています。さらに、一緒に広めてくださる方々と「アニマルレイキ協会」を設立し、活動を進めているところです。

メインとなるのはセミナーで、ヒーリングそのものも行っています。ただ、私自身が施術するだけではなく、飼い主さんが自分でできるようになることを大切にしているんです。一度身につければ、日常の中で継続して動物に向き合えますからね。

――事業の強みはどのようなところにありますか。

私がこの事業を始めた当時は、動物に対するヒーリングは今ほど一般的ではありませんでした。だからこそ、できるだけ分かりやすく、事例やデータを蓄積しながら伝えることを意識してきたんです。毎年カンファレンスを開くなど、できる限り学術的に展開しようと取り組んでいます。

また、ヒーリングだけに偏らないことも大切にしています。必要な場合には、きちんと動物病院へ行ってくださいとお伝えします。ヒーリングと医療を混同してしまうと、適切な治療から離れてしまう可能性があるからです。専門知識を踏まえて、その線引きをしながら伝えられることは、一つの特徴だと思っています。

飼い主自身ができるケアを広げたい

――アニマルレイキとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

基本的には、動物に手を当てて行うものです。私自身、最初は海外のレイキを学び、その後、日本のものも学びました。実際に続ける中で、動物が気持ちよさそうに眠ったり、自分から近づいてきたりする様子を何度も見てきたんですね。

私が大切にしているのは、動物だけを見るのではなく、飼い主さんの心や生活環境も含めて考えることです。食事や住環境など、動物を取り巻くさまざまな要素に目を向ける必要があります。動物病院だけでは十分にケアしにくい飼い主さんの心にも向き合いながら、動物との暮らし全体を見ていくことを意識しています。

――なぜ、施術するだけではなく、飼い主に教えることを重視しているのでしょうか。

一番身近にいて、動物が触れてほしい相手は飼い主さんだからです。以前、私自身が動物病院で施術をしていたこともありました。ただ、週に一度施術をするだけでは、日々の生活の中で継続するのが難しいと感じたんですね。

それなら、飼い主さん自身が覚えたほうがいい。毎日の暮らしの中で続けられますし、一度身につければ、その後も使っていけます。動物だけではなく、人にもできるので、ご家族のケアなどにも生かせます。

現在は、動物に関わる仕事をしている方にも伝えています。トリマーさんや看護師さん、ペットの防災に携わる方など、共感してくださった方が「自分も教えたい」とティーチャーを目指してくださることもあります。そうやって伝えられる人が増えていけば、より多くの動物や飼い主さんに届けられると思っています。

養豚の現場から始まった、動物と向き合う仕事

――現在の道に進まれたきっかけを教えてください。

大学卒業後、まず動物病院に勤めました。その後、結婚や出産を経て、働く必要があると考え、千葉県の家畜保健衛生所で仕事をするようになったんです。

そこで担当したのが、豚を健康に育てるための農場HACCPに関わる事業でした。清潔な環境をつくることや、一つの場所に豚を入れすぎないこと、健康状態をチェックすることなどを考えながら、ストレスの状態を数字で確認するような取り組みも行っていました。それがだんだん面白くなっていったんですね。

当時、養豚の経営者に長く寄り添って一緒に考える人が少ないと感じたことから、養豚コンサルタントの道へ進みました。2005年ごろのことです。師匠について学んだ後、独立して自分で仕事を始めました。

――そこから現在の事業には、どのようにつながっていったのでしょうか。

養豚の現場に関わる中で、薬だけに頼るのではなく、もっと別の方法はないだろうかと考えるようになりました。コーチングやコミュニケーションについても勉強し、その後、レイキを学んだことで動物との向き合い方が大きく変わっていったんです。

その後は小動物の分野へ移り、動物病院でも仕事をするようになりました。そこでアニマルレイキを行う機会をいただき、活動を続けていたのですが、ずっと個人事業の形でした。

このままではいけない、法人にしようと思ったのが2012年です。そうして株式会社アニマルプレジャーを立ち上げ、現在まで活動を続けてきました。

動物に関わる方はもちろん、まずは飼い主さん自身に知っていただきたいですね。飼い主さんが日々の暮らしの中で動物に寄り添い、自分の手でできることが一つ増える。その積み重ねによって、人と動物がともに心地よく過ごせる時間を増やしていきたいと思っています。

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