社員と未来を育てる――合同会社アクララールの柴田照恵氏が語る経営と研修の哲学
合同会社アクララール 代表 柴田 照恵氏
合同会社アクララールでは、企業の経営計画の策定支援と人材育成を柱に、経営者や社員が主体的に働ける環境づくりに取り組んでいます。代表の柴田照恵氏は、監査法人での経験を活かし、管理会計のノウハウと研修プログラムを通じて企業と社員の成長を後押ししています。本記事では、柴田氏に事業の特徴や経営理念、研修の取り組み、そして今後の展望や個人的な思いについて伺いました。
会社の現状と事業の特徴
――御社の事業内容について教えてください。
事業は大きく二つあります。ひとつは経営計画の作成支援で、もうひとつは研修事業です。経営計画の支援では、国の制度を活用して低コストかつ3か月かけてじっくり計画を立てることができます。これにより、企業は短期間で計画を実行に移すことが可能です。また、私は監査法人で上場を目指す会社の管理会計に携わった経験があるので、そのノウハウを活かして支援しています。
研修事業では、50年前に開発された歴史あるプログラムをベースに、経営学・会計学・人間経営学を学べる研修を提供しています。この研修は個人の経営能力を高めるもので、参加者は自社の課題に気づき、自ら解決策を考えられるようになります。研修はリピーター制度があり、継続して学ぶことで大きな価値が得られる構造になっています。
――この事業を始められた経緯は何ですか。
元々、私は不動産デベロッパーに勤めていましたが、周囲の独立する先輩たちを見て、自分も独立したいと思うようになりました。監査法人に転職し、様々な企業の経営計画を立てる経験を積む中で、どんな会社でもしっかり計画を立てれば未来が明るくなると感じました。それを自分の事業にしたいと思い、経営計画の支援を柱とした独立を決めました。
柴田氏の価値観と経営理念
――経営や研修を通じて大切にしていることは何ですか。
「楽しく働く人を増やす」ことを理念に掲げています。楽しく働くためには、自分で意思決定できる環境が必要です。研修を受けた社員の中には、自らの判断で行動できる喜びを感じ、仕事に生き生きと取り組む方が増えています。会社の経営計画を整え、社員が主体的に動ける土台を作ることが、私の目指す経営の形です。
――印象に残っているエピソードはありますか。
以前、上場を目指す企業の経営計画を作る仕事をしていた際、未来が明るい会社の経営者は休みも取らず働きながら楽しんでいました。一方、雇われている立場では、仕事は辛いものという構図ができている人も多くいました。その経験から、仕事を楽しむには、自分で意思決定できる範囲を広げることが大切だと気づきました。
組織運営と社員との関係
――社員や参加者との関わり方について教えてください。
現在、会社は基本的に私一人で運営しています。研修については、必要に応じて業務委託で仲間を募っています。研修はリピーターが多く、同じプログラムを繰り返し学ぶことで成果を高めています。参加者は経営者や社員など様々ですが、現状を何とかしたいという熱量がある方ほど学びを吸収しやすいです。研修を通じて、社員自身が自らの課題に気づき、改善策を考えられるようになることを重視しています。
――課題はありますか。
研修は6人1チームで行うため、参加者が集まらないと開催できません。現在はSNSや口コミで集客していますが、参加者の時間やストレスの問題で全員がリピーターになるわけではありません。そのため、いかに継続して学びたい方を増やすかが課題です。
未来への展望
――今後の展望や挑戦したいことは何ですか。
今の事業をより広めていきたいです。経営計画の支援はAI活用などで効率化を進め、研修事業では既存プログラムに加え、新しい研修にも挑戦していきたいと考えています。また、会社は私一人ですが、人の役に立つ活動を続けたいです。必要とされる限り学び続け、新しい取り組みを通じて貢献していくつもりです。
――教育への関心についても教えてください。
将来的には、地域の子どもたちに経営の基礎を学ぶ機会を提供したいと考えています。商店街で模擬店を開くなどの実践を通じて、付加価値の提供や資金の活用を学び、生きる力を育てる教育です。仕事を通じて得た知識を次世代に還元することも視野に入れています。
個人的な話
――プライベートの趣味やリフレッシュ方法はありますか。
仕事と趣味は分けていません。研修を全国各地で行うことが多く、出張や仲間との交流がリフレッシュになっています。参加者や研修仲間と話すことで、新しい発想を得ることができ、それ自体が楽しい時間です。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
仕事を楽しむことの大切さを伝えたいです。そのための方法がわからない方は、ぜひ研修を通じて気づきを得てほしいと思います。自ら考え、意思決定する力を育てることで、仕事は楽しく、効率的になります。