「楽しく価値を生む」をモットーに、テレビ業界の経験を活かし、映像制作とPRを再強化――ASURXが描く次の一手

株式会社ASURX 代表取締役 池淵智美氏

株式会社ASURXは、2024年3月に開業し、広告関連事業、映像制作事業、PR事業、イベント企画事業などに展開しています。現在はテレビ業界で培った経験を背景に、現在は映像制作とPRを軸にした事業を強化する方針で固めているところです。

さらに、社会課題をテーマにした親子向けの食物アレルギー対応料理教室などを核にした取り組みや、将来につながる構想も動き始めています。池淵氏が考える「これからの集中領域」と、その背景にある価値観を伺いました。

映像制作とPRを「これからの柱」に据える

――現在の事業内容について教えてください。

2024年3月に開業して、会社概要としては広告関連事業、映像制作事業、PR事業などです。ただ、今やっていることと「これからやりたいこと」を分けて整理したくて。テレビ業界で広告営業としてメディアや情報発信に関わってきた経験を背景に、現在は映像制作やPRの分野にも取り組んでいます。映像制作とPRを中心に事業を展開しており、今後さらに強化していきたいと考えています。映像にはずっと携わってきましたし、放送業界に長くいたので、その経験を活かしていきたい。企業の広報宣伝部や情報発信の支援にも力を入れており、メディア視点を活かした情報発信の整理・設計を行っていきたいと思っています。 

今までの経験から、企業や団体の活動を「伝わる形」に整理し、発信をサポートする仕事にも力を入れていきたいです。

――今、メインでどのような事業に取り組まれていますか?

親子向けの料理教室を開催しています。

食物アレルギーという社会課題を「楽しく伝え、アレルギーの有無を問わず一緒に楽しむ」取り組みとして行っています。アレルギーの有無問わず、参加できるイベントです。PR事業を統合的に実践する場にもなっています。食物アレルギーという社会課題を、暗くならずに明るく伝えるような情報発信を心がけています。

社会課題を明るく伝えることは、PRの視点からも重要なテーマだと考えています。「世界に1つのピアディーナを作ろう~小麦アレルギーでも楽しめる親子料理教室~」を文京区のアカデミー向丘で5月17日に開催するので、粛々と準備中です。

必要に駆られて始まった起業と、事業を「絞る」決断

――事業を始めたきっかけを教えてください。

勤めていた会社が買収されて、キャリアのビジョンが思い浮かばなくなりました。テレビの世界でプロフェッショナルになりたくて転職も重ねてきたので、環境の変化をきっかけに、自身の働き方や今後の方向性を見つめ直す機会となりました。

そこで、以前から取り組んでいたヨガをより深く学び、資格を取得しました。ヨガは心身を整えるだけでなく、自分自身を客観的に捉える視点を養うきっかけにもなりました。

退職後、ヨガインストラクターとしての活動も行いながら経験を重ねる中で、これまで培ってきたメディアでの経験や人とのつながりと掛け合わせた新たな事業展開が生まれ、現在につながっています。

そうした積み重ねを経て、現在の事業へとつながっています。

――そこから、会社設立に至った流れはどのようなものだったのでしょう。

フリーランス活動中に前のお客さんから会社の看板がないのにも関わらず、仕事ををもらえるようになりました。フリーランスで仕事をすると、契約の壁など「会社じゃないとできないこと」が多くなって、開業、という流れでした。私は定年退職に憧れていたので、最初から「起業に胸を躍らせて」というタイプではなく、流れ着いた感じです。

――今は事業を絞る方針とのことですが、その背景は。

ニーズに合わせてきた結果、業務内容が広くなって「できることは何でもやる」状態になっていました。そこで、自身の強みを最も発揮できる領域に集中することが、より質の高い価値提供につながると考えました。でも、それだと自分が疲弊してしまう。だから、これまでの経験を整理する中で、自身の強みを最も発揮できる領域に集中することが、より質の高い価値提供につながると考えました。そこで、長年携わってきた映像制作と広報PRに軸を定め、「伝える設計」から関わる支援に注力しています。

「楽しく価値を生む」へ――判断軸を“外側”から“自分”へ戻す

――会社名やモットーに込めた想いを教えてください。

ASURXという会社の意味は、サンスクリット語を元にした造語で「楽しく楽しく様々なものを掛け合わせて富を価値を生む」という意味です。私は会社員時代、本当に社畜のように働いてきました。売り上げを作っても自分の手元には反映されにくい、という虚しさもあって疲弊したところがありました。だから開業した今は、お客様や世の中に良いサービスを提供し、一緒に楽しいことをやって自然にお金ができるようになりたい。三方良し(売り手良し・買い手良し・世間良し)に加えて、自分も含めた“四方”を大事にしたいと思っています。

――経営判断の軸は、ここ数年で変わりましたか。

変わりました。必死に生きてきたので「お金がもらえるならやる」みたいになって、結果として事業内容も広がりました。でも、お金は単なるツールで、そこに寄り添いすぎると自分が疲弊します。周りの期待に合わせてしまう、ということも起きる。だから今年は、単に依頼を受けるのではなく、自分が価値を発揮できる領域で継続的に成果を出せるかを重視して事業を伸ばす。「楽しく、価値を生む」というモットー通りに仕事をしていくのが大きな心情です。

――その「楽しい」を取り戻す上で、原点にあるものは何ですか。

私はもともとテレビ業界が好きで、テレビのプロになりたくて転職していました。テレビが“ない”から終わりではなくて、今はネットの世界でもテレビのような表現ができる。だからこそ、映像制作やPRの方向に戻すことは、自分にとって自然なんです。無理せず、私を含め、お客様、関係者一同で楽しくできるかどうか。そこを軸にします。映像制作とPRの両方の視点を活かし、企業や団体の活動を「伝わる形」に整理して発信する仕事をどんどん広げていきます。

食物アレルギーの取り組みと、これからの挑戦

――親子向けの料理教室について、どのような経緯で始めたのですか。

親子料理教室は3年目になります。食物アレルギーの取り組みは、関係者と話していたところから生まれた企画です。配慮すべき点が多いですが、面白いし、親子の方々がとても喜んでくださるんですよね。

――食物アレルギー領域で、難しさを感じる場面はありますか。

食と健康に関するテーマは繊細な側面もあり、細かい配慮が必要な点も多く、難しさを感じる場面はあります。しかし、年齢を重ねるほど、何かしら健康に影響がでてくる人が多いと思います。

だから、食物アレルギーを1つの自分の個性として捉え、自分の特性として、「食」と「健康」に関することを正しく、明るく楽しく届く形で届けられないかと常に模索して根気よく取り組んでいます。

――今後、この領域で取り組んでいきたいことは何でしょう。

料理教室を通じて、食物アレルギーの情報をただ伝えるのではなく、体験やコンテンツとして、楽しみながら理解できる形にしていきたいと思っています。正しい情報は専門家に聞くことを前提にしながら、暗くなりがちなテーマを“明るく”届けたい。ただ、出し方は慎重に考えています。

――将来的に実現したい夢や、事業として育てたいテーマはありますか。

一つはIPビジネスなど新たな価値創出にも取り組んでいきたいです。キャラクターを活かした形で、映像制作や広報PRなどの経験をもとに、投資ができるようになったら、自分の動かしたいキャラクターでIPビジネスをやりたい。これが一番やりたいことです。

もう一つは女性の自立支援です。会社を辞めてから、年を重ねて女性が一人で生きることの難しさを強く考えるようになりました。制度の面でも、独身女性に対して使えるものが少ないと感じた経験もあります。老若男女問わず、歳をとっても安全で暮らせる、というところは、最終的に事業化としてやりたいテーマです。いろんな事業を通じて経験したことを活かして、年齢を重ねるほど“レベルを上げる”ように生きるノウハウを、仕事を通じて提供できたらと思っています。

――最後に、日々のリフレッシュ方法を教えてください。

特別に休みを設けてません。特別に休みを設けるというよりも、日々の中で整えることを大切にしています。

ヨガインストラクターとしてヨガレッスンをオンラインで平日毎朝30分行った上で、そのほか生徒としてヨガを習っていることが、リフレッシュになっています。瞑想も含めて継続することで、メンタルが強くなったという実感があります。忙しくても、ヨガがあることで整えられているところは大きいです。そうした日々の積み重ねの中で、バランスを大切にしながら、映像制作やPRの仕事にも丁寧に向き合っていきたいと思っています。

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