自分の足で美しく立ち、ご機嫌に人生を歩むために――千原氏が手掛ける女性のためのメソッド

株式会社SHAON 代表取締役 千原 輝子 氏

女性の自立を支えるため、ビジネスの前に「自分をどう見せるか」「自分をどう知るか」という根本に向き合うコンサルティングを行う千原氏。香りを使った独自のセッションを通じて、言葉だけでは気づきにくい直感や思考の癖を引き出し、一人ひとりが自分の強みを理解できるよう伴走しています。舞台の世界で培った経験、外の世界に触れて得た気づき、そして女性が太陽として周囲を明るく照らす存在であるという想い。その根底には、「美しく立ち、美しく歩き、美しくはなす」という理念があります。

自分を知ることから始まる、女性のためのメソッド

——現在の事業内容について教えてください。

女性が自立していくためのサポートをしています。今の社会では、女性が進出していく中で差別を感じたり、人間関係やコミュニケーションがうまくいかなかったりすることもあります。だからこそ、ビジネスの前に、根本的な「自分」というものをどう見せていくかが大切だと考えています。

ただ知識やノウハウを伝えるのではなく、自分自身を理解し、自分の強みや思考の癖に気づいていくことを大事にしています。自分がどういう人間なのかを知ることで、次の人生や仕事に向かう力が生まれると思っています。

——理念として大切にしていることはありますか。

会社の理念は、「美しく立ち、美しく歩き、美しくはなす」です。どれだけ仕事ができても、見た目や立ち居振る舞いが整っていなければ選ばれないことがあります。

まずは自分の足でしっかり立つこと。これは自立という意味でも大切にしています。そして、立っている姿だけでなく、歩き方にもその人らしさや状態が表れます。

そして「はなす」には、自立しながら、自分の意見をしっかり話せる人を増やしていきたい、という想いを込めています。

香りで直感を可視化する

——プログラムに「香り」を取り入れている理由を教えてください。

香りは、思い出に直結します。たとえば「お味噌汁」と聞いたときに、母が作ってくれた味噌汁を思い浮かべる人もいれば、あまり良い思い出がない人もいます。同じ言葉でも、人によって浮かぶものや受け取り方はまったく違います。

香りも同じで、その人の記憶や感情に直接つながっていきます。私のメソッドでは、10本のブレンドされた香りを使います。それぞれに意味があり、好きか嫌いか、どんなイメージを持つかを言葉にしてもらいます。

その言葉をもとに深掘りしていくと、ご自身が置いてきた想いや、自分でも気づいていなかった考え方が出てきます。自分の口から出た言葉に対して質問をしていくので、無理やり引き出すのではなく、自然に気づいていけるのです。

——香りのセッションで、どのような変化がありますか。

自分の癖や思考に気づくきっかけになります。人から指摘されてきたことが、香りを通して「あの時に言われた言葉は、ここにつながっていたのかもしれない」と腑に落ちることがあります。

また、気づいた後にもう一度同じ香りを意識して嗅いでいただくと、香り方が変わることがあります。自分の状態が変わることで、香りの感じ方も変わるのです。だから、自分の思考を確認し、整えていくための方法にもなります。

直感は形が見えにくいものですが、香りを使うことで、その直感が見えるようになると感じています。

舞台で得た憧れと、外の世界で知った視野の広がり

——この道に進まれたきっかけを教えてください。

もともと舞台の世界に憧れていました。小学生の頃にバトントワリングを習っていて、年に一度の発表会で拍手を浴びたとき、「毎日これが続いたらどれだけ素敵だろう」と思ったことが原点です。

将来の夢を書くときに、本当は「OSK日本歌劇団の娘役になる」と書きたかったのですが、みんなに笑われるのではないかと葛藤しました。それでも、嘘を書いても自分の夢ではないと思い、勇気を出して書きました。実際には誰も笑わず、人は思っているほど自分に関心がないのだと知りました。

そこから、どうしたら夢を実現できるのかを考え、青春時代はOSKに入るための試験課題をクリアすることに向き合っていました。

——舞台の世界で印象に残っていることはありますか。

憧れて入った世界でしたが、入ってみるととても狭い世界でもありました。女性の世界ならではの難しさや、理不尽さ、私の話を聞いてもらえないような場面もありました。

外部出演で三重県のスペイン村に行った際には、スペインの大道芸人やフラメンコダンサー、日本で活動するダンサー、舞台監督やスタッフの方々など、一流のエンターテインメントに触れました。そのとき、自分が憧れて入ったOSKは、小さく守られた世界だったのだと気づいたのです。

OSKに戻った後も、やはり理不尽さを感じ、自分はここではない、もっと大きな世界へ羽ばたきたいと思うようになりました。その後、一般の女性たちと接する中で、意外にも夢を持っていない方が多いことに気づき、何をどう伝えていくべきかを試行錯誤するようになりました。

前向きさと素直さが、人を育てる土台になる

——仕事を一緒にする方に求めることはありますか。

まず前向きであることです。そして、自分の強みをまだ分かっていなくてもいいので、そこに向き合ってくれる人です。強みは私が引き出していくので、そこを素直に受け取ってくれることが大切です。

素直でないと、褒めていても反対に受け取ってしまうことがあります。目の前で花束を渡しているのに、その花束を足で踏みにじっているようなものだと伝えることもあります。

まずは「ありがとう」と受け取ることができるかどうか。そこは人として大切だと思っています。

女性が太陽であることを全国に伝えたい

——今後、挑戦していきたいことを教えてください。

全国でセミナーや講話をしていきたいです。SNSなどで出会った方が応援に来てくださったり、私のマインドに共感してくださったりして、そこからさらに想いが広がっていくような形をつくりたいと思っています。

私は、みんながご機嫌になれる人生を大切にしています。ご機嫌というのは、自分さえ整えれば、自分でつくることができます。人のせいにするのではなく、今の自分の問題に自分で取り組み、自分で解決していけるようになれば、人生はうまくいくと思っています。

女性が笑っていると、旦那さんや周囲の男性もご機嫌になります。女性は太陽です。もっと太陽である自覚を持ってほしい。そのことを全国に伝えていきたいです。

仕事と遊びを分けず、すべてを学びに変える

——リフレッシュ方法や、好きな時間の過ごし方を教えてください。

どちらかというと、遊びが仕事で、仕事が遊びだと思っています。だから、休みという日をあまりつくっていません。

それでも、舞台を観るのはとても楽しいです。あとは自然を見ることです。人が多い場所にいるときの自分と、自然の中にいるときの自分は違います。自然の中にいると、気持ちが整う感覚があります。

仕事と遊びを分けるというより、常に人と話している中で仕事が生まれていきます。仕事は作り出すもの、生み出すものだと思っています。サラリーマンであっても、もっとワクワク感を感じてほしいです。

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