技術と提案力で理想の空間を形にする――Neuk工務店が追求するデザインと機能性の両立
株式会社Neuk工務店 代表取締役 山村佳氏
北海道函館市・北斗市を中心に、リフォームやリノベーションを手掛ける株式会社Neuk工務店。山村佳氏は大工として長年経験を積み、現在は二級建築士として設計から施工まで一貫して携わっています。同社では、デザイン性と機能性の両立を大切にしながら、お客様一人ひとりに寄り添った住まいづくりを行っています。本記事では、事業へのこだわりや経営に対する考え方、今後の展望について伺いました。
技術力と提案力を強みにした住まいづくり
――現在の事業内容や強みについて教えてください。
当社はリフォームやリノベーションを中心に手掛けています。私はこれまで数寄屋建築を得意とする建築会社で修行を積み、技術を磨いてきました。その経験を活かしながら、現代の暮らしに合ったデザイン提案を行っています。
強みとしては、技術力はもちろん、お客様それぞれの好みに合わせた提案力にも自信があります。デザイン性だけを追求すると機能性が損なわれることがありますし、機能性だけでは理想の空間にならないこともあります。そのため、デザインと機能性の両方を高いレベルで実現することを大切にしています。
――社名の由来を教えてください。
「Neuk」という名前は、建築用語の「ヌック」に由来しています。小さく落ち着いた空間や居心地の良い場所を意味する言葉で、その語源がスコットランド語でした。意味合いもありますが、響きの良さにも魅力を感じて社名に採用しました。
見えない部分へのこだわりとお客様目線
――お客様への提案で大切にしていることは何でしょうか。
現場を経験してきたからこそ、完成後には見えなくなる部分まで徹底してこだわっています。自分がされたくない施工はしない、自分の家だと思って施工するという意識を常に持っています。
また、数寄屋建築や茶室づくりに携わってきた経験から、細部へのこだわりがデザインを生み出すと考えています。良いデザインは細かな積み重ねによって成り立つものだと思っています。
――デザイン性と住みやすさを両立するために意識していることはありますか。
まずはお客様のお話をしっかり聞くことです。リフォームの場合、長年住んできた空間だからこその思いや希望があります。そこを丁寧にヒアリングし、デザインや機能性の提案につなげています。
また、どんな選択にもメリットとデメリットがあります。デザインを優先した場合の注意点や、機能性を重視した場合に変わる部分などをしっかり説明し、お客様と認識を共有した上で施工することを心掛けています。
技術への自信から経営の道へ
――独立されたきっかけを教えてください。
雇われたまま将来を想像することができなかったことが大きな理由です。一方で、自分の技術には自信がありました。その技術にはもっと価値を付けられるのではないかと考え、独立を決意しました。
現在は同世代の建築職人が少なくなっていることも感じています。だからこそ、技術を持つ職人の価値はさらに高まると考えています。
――経営で大切にしている考え方は何でしょうか。
お客様ファーストであること、そして一緒に働く仲間を大切にすることです。まずはお客様や仲間のことを考え、その結果として利益は後からついてくるものだと思っています。
また、社員とは3か月に一度ほど方向性の確認を行っています。少人数だからこそ、全員が同じ方向を向いていることが重要です。採用においても、志が同じ方向を向いていること、自分の仕事に責任と誇りを持てることを重視しています。
新たな挑戦とこれからの展望
――今後の展望についてお聞かせください。
今後はホテルなど、より大きな建物の改修にも挑戦していきたいと考えています。現在もそうした案件のお話をいただいており、機会をしっかりつかんでいきたいと思っています。
組織面では、事務的なサポートを担ってくれる人材や職人の採用を進め、将来的には5人体制を目指しています。特に一緒に働く仲間には、スキル以上に意欲や主体性を求めています。分からないことがあっても自ら学び、前向きに取り組める人と一緒に仕事をしたいと考えています。
――休日の過ごし方を教えてください。
飼っているゴールデンレトリバーと遊んだり、マラソンをしたりして過ごしています。10kmから20kmほど走ることもあり、心身のリフレッシュにつながっています。ストレスをため込まないよう意識しながら、仕事にも向き合っています。