働きがいを生み出す組織へ――アクセルパートナーズが目指す“社外経営企画”のかたち
株式会社アクセルパートナーズ 代表取締役 二宮 圭吾氏
株式会社アクセルパートナーズは、Webマーケティングを起点に、採用支援や人事、財務、労務など幅広い領域で企業の課題解決を支援しています。2009年の創業以来、お客様の課題の本質と向き合いながら事業領域を広げてきました。その根底にあるのは、「働きがい」を大切にする考え方です。本記事では、株式会社アクセルパートナーズ代表の二宮圭吾氏に、事業への想い、組織づくりへの考え方、そして今後の展望について伺いました。
課題の先にある本質と向き合う
――現在の事業内容について教えてください。
当社はWebマーケティングを中心に、採用支援や人事、財務、労務など、企業が抱えるさまざまな課題の解決を支援しています。
もともとは2009年にリスティング広告を中心としたWebマーケティング会社として創業しました。しかし、お客様と向き合う中で、課題の原因が必ずしもWebマーケティングにあるわけではないことに気付いたんです。
集客の悩みだと思っていたものが、実際には採用や組織運営、人材育成など別の要因に起因しているケースも少なくありません。私たちが向き合うべきなのは、Webマーケティングの先にある経営課題です。
だからこそ、求人広告支援をはじめ、人事や労務、財務、会計、資金調達などへと支援領域を広げてきました。
目の前の商品やサービスを売るのではなく、お客様が本当に解決したいことに向き合う。その姿勢は創業以来変わっていません。
――現在の主力事業について教えてください。
現在は広告領域と人材領域が大きな柱になっています。Webマーケティングと求人広告を中心とした採用支援です。
採用に関するご相談は、この数年でかなり増えました。人手不足もあって、採用に悩まれている企業は本当に多いと感じますね。
お客様は小売業やサービス業、製造業などさまざまです。特定の業界に特化しているわけではなく、ご紹介やホームページからのお問い合わせを通じてご縁をいただいています。
「30歳で独立する」と決めた日
――経営者を目指したきっかけを教えてください。
経営者を意識し始めたのは20歳頃でした。IT業界が勢いを増し、若くして活躍する経営者が次々と現れていた時代です。
そうした姿に刺激を受け、「30歳で独立する」と決めたんです。
20代はその目標から逆算して過ごし、30歳になる直前に独立しました。
創業から約10年間は一人で事業を続けていましたが、30代半ばを迎えた頃、「このまま一人で続けていて、その先に何があるのだろう」と考えるようになりました。
一人でできることには限界がありますし、売上にも天井があります。
そこで仲間を迎え、本格的に組織づくりに取り組むようになりました。現在は約20名規模の組織になっています。
――経営判断の軸になっている価値観を教えてください。
私が大切にしているのは「働きがい」です。
人は、自分で決めて行動し、その結果を得た時に充実感を感じるものです。
例えば、人生の大切な選択をすべて誰かに決められていたとしたら、どれだけ恵まれた環境でも満足感は得られないはずです。
仕事も同じです。自分で決め、挑戦し、やり切る。その積み重ねが働きがいにつながります。
だから社員にもできるだけ裁量を持ってほしいんです。
成長よりも大切にしたいもの
――組織運営で現在向き合っている課題を教えてください。
一番の課題は、自走できる組織をつくることです。
今も営業は私が担当していますし、お客様対応やホームページの運営など、自分が担っている業務はまだまだ多いですね。
次のステージへ進むためには、幹部やリーダーの存在が欠かせません。
そのためにも、中間管理職層を育てていく必要があります。
だからといって、そこを外から経験者を採用して埋めようとは思っていないんです。時間はかかりますが、自社で育てていきたいですね。
今は人を育てながら、自分自身も走り続けているところです。
――経営者として譲れないものは何でしょうか。
長く働いてくれている人たちの幸せを犠牲にしてまで成長するつもりはありません。
もちろん、お客様を大切にすることは欠かせません。顧客ファーストでなければ会社は続きませんし、そこで働く人たちの幸せも実現できないからです。
顧客ファーストも売上も、その先で働く人たちのためにあるんです。
長く働いている人たちが納得感を持って働き続けられること。そこは譲れないですね。
「社外経営企画」という挑戦
――今後の展望について教えてください。
昔から新しいことに挑戦するのは好きです。
ただ、新しいことをやりたいというより、お客様が抱える課題そのものが変わっていくんですよね。時代が変われば、求められることも変わります。
例えば採用支援であれば、求人広告を出して応募を集めるだけでは十分ではありません。本当に大切なのは、その会社に合う人材が採用され、定着し、活躍することです。
今後目指しているのは、「社外経営企画」に近い支援の形です。
人事や経理、情報システムなど、企業の機能はこれからさらに密接につながっていくはずです。
点で課題を解決するのではなく、面で企業を支える。そんな存在を目指しています。
――会社として目指す未来を教えてください。
3年後には売上規模を現在の約3倍にしたいと考えています。
ただ、数字だけを追いかけるつもりはありません。
私たちが支援した企業が成長し、自走できるようになる。その積み重ねこそが価値だと思っています。
社会に直接何かを残そうとすると、かえって何もできなくなることがあります。だからこそ、まずは目の前のお客様にしっかり向き合うことが大切です。
お客様が成長し、その先で働く人たちがより良い環境で活躍できるようになる。その後押しを続けていきたいですね。
学び続けることが未来を広げる
――休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
休日はダイビングやスノーボード、キャンプなどのアウトドアを楽しんでいます。最近はランニングにも取り組み、ハーフマラソンにも参加しました。
また、中小企業診断士のコミュニティを主催しており、現在は約220名の会員の方々と勉強会や交流会を行っています。
もともと中小企業診断士の資格を取得したのは、Webマーケティングだけに依存することへの危機感があったからです。仕事の合間に勉強を続け、取得までには約3年かかりました。
コミュニティでさまざまな方と交流しながら学ぶ時間は、大きな刺激になっています。仕事でもプライベートでも、学び続けることの大切さを改めて感じています。