「ANFiNY」に込めた無限の可能性――地域に愛されるヘアサロンを目指して

株式会社ANFiNY 代表 三沢 拓也氏

株式会社ANFiNYは、ショッピングモール内という立地を活かし、買い物のついでにも立ち寄りやすい環境で、一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングと技術を提供するヘアサロンです。幅広い世代や多様なニーズに応えながら、地域に根差した美容室づくりを続けています。その根底には、お客様もスタッフも「無限の可能性」を信じたいという三沢氏の想いがありました。本記事では、事業の特徴や、組織づくり、仕事への向き合い方などを伺いました。

地域に寄り添い、幅広いニーズに応える美容室づくり

――現在の事業内容と御社ならではの強みを教えてください。

ヘアサロンを運営しています。ショッピングモール内にあるため駐車場が広く、年中無休で営業していることが特徴です。

また、地域では珍しく営業時間を長く設けており、最終受付は20時まで対応しています。仕事帰りのお客様にも利用していただきやすく、「時間がないから行けない」という方にも通っていただける環境を整えています。

美容室によっては営業時間の都合で希望する施術を当日に受けられない場合もありますが、当店ではスタッフ同士で協力しながら、できる限りお客様のご希望に応えられる体制を大切にしています。

――どのようなお客様にご利用いただいていますか?

ショッピングモール内という立地もあり、ファミリー層をはじめ、買い物のついでに立ち寄ってくださる方が多くいらっしゃいます。年齢層も幅広く、2〜3歳ほどのお子様からご高齢のお客様までご利用いただいており、世代を問わず多くの方に足を運んでいただいています。

また、店内はバリアフリー設計となっているため、車椅子をご利用の方でもそのままカットを受けられます。シャンプー台の近くまで車椅子で移動できるよう工夫しており、身体の状況に合わせた施術が可能です。

できる限り多くのお客様に安心して通っていただける美容室でありたいという想いで、環境づくりにも力を入れています。

――会社の理念にはどのような想いが込められていますか?

店名の「ANFiNY」は、「無限」を意味する言葉が由来です。

ただ、「i」だけを小文字にすることで、「まだ未完成だけれど無限の可能性を秘めている」という意味を込めています。

お客様には美容を通じて新しい可能性を提供したいですし、スタッフにも自分で限界を決めず成長してほしいです。美容師一人ひとりが持つ夢や目標は違いますが、それぞれの可能性を広げられる場所でありたいという想いを大切にしています。

理想の美容室を実現するために選んだ独立という道

――独立を決意した背景や、お店づくりに込めた想いを教えてください。

美容師を目指した頃から、「やるなら一番になりたい」という気持ちがありました。働く中で、自分が本当に実現したいことは雇われる立場では難しいと感じる場面も多く、早い段階から自分のお店を持ちたいと考えていました。

以前勤めていた職場では、普段から自分の想いや目指す姿をスタッフへ伝えていたので、独立する際には4人の仲間が一緒についてきてくれたんです。

もちろん、それぞれが持っている夢や目標は違います。ただ、当店で働くことで、お客様に支持される美容師になったり、自分のやりたいことを実現できたりする環境をつくりたいという想いがありました。

その考えに共感してくれたことが、一緒にスタートできた理由だと思っています。

チームワークを育む「楽しさ」を大切にした組織づくり

――スタッフとのコミュニケーションで大切にしていることは何ですか?

現在は店舗スタッフ8名と役員数名で運営しています。毎日顔を合わせるからこそ、「楽しさ」を大切にしています。

スタッフ全員の誕生日は必ずみんなでお祝いしていますし、食事会やプレゼント、サプライズなども企画しています。クリスマスにはプレゼント交換を行うなど、イベントも積極的に取り入れています。

そうした様子はSNSでも発信しており、お客様にもお店の雰囲気を知っていただけるようにしています。楽しく働ける環境づくりが、お客様へのサービスにもつながると考えています。

――どのような想いを持った人に仲間になってほしいと考えていますか?

採用では、求人だけを見て応募するというより、SNSなどでお店の雰囲気を知り、「ここで働きたい」と思って来てくれる方を大切にしています。実際にスタッフからの紹介などで入社するケースも多くあります。

地域密着で地域一番のお店を目指しているので、大型店にはないANFiNYらしい雰囲気や色を一緒につくっていける仲間と働きたいと思っています。

地域に愛される美容室を目指して

――今後の展望を教えてください。

私は昔から、年齢ごとに目標を設定しながら行動してきました。例えば「22歳までにスタイリストデビューする」「27歳までに店長になる」「30歳までに自分のお店をオープンする」といった形です。ありがたいことに、それらの目標はこれまで一つひとつ実現することができました。

29歳でお店をオープンしてから5年が経ち、今は次のビジョンを考えているところです。店舗拡大も選択肢の一つですが、ただ数を増やせば良いとは思っていません。スタッフがいて、お客様がいて、しっかり利益も出せる。そのバランスを大切にしながら、より良い形で成長していきたいと考えています。

まずは長く続けられるお店であることが一番です。その上で、1年ごとに少しずつ成長を積み重ねていきたいと思っています。小さなことをコツコツ積み上げていけば、今は夢だと思っていることも、いずれ具体的な目標へと変わっていくのではないでしょうか。

――リフレッシュ方法や仕事との向き合い方について教えてください。

当店は年中無休で営業しているため、私は基本的に毎日お店に出ています。ただ、それを大変だとか苦だと感じたことはありません。

むしろ、スタッフと楽しく働けたり、お客様に喜んでいただけたりした時に、「今日も良い一日だったな」と感じられるんです。それが私にとってのリフレッシュになっています。

仕事を「やらされているもの」と感じていると、どうしてもストレスが溜まってしまうと思います。一方で、私は自分がやりたくてこの仕事を選び、自分の意思でお店に立っています。だからこそ、仕事そのものを楽しめているのかもしれません。

――仕事を続ける原動力になっているものは何ですか?

大きな支えになっているのは、一緒に働いてくれている仲間の存在です。オープン当初から一緒にやってきた役員もいて、前の職場から数えると15年ほどの付き合いになります。そのスタッフも「全部出たい」という想いを持ってくれていて、今では役員としてお店を支えてくれています。

一人ではできないことも、信頼できる仲間がいるからこそ乗り越えられる場面がたくさんありました。そうした存在には本当に助けられています。

また、私は美容という仕事が好きだからこそ、経営にも興味を持つようになりました。経営者になりたいから美容師になったのではなく、好きな仕事を続ける中で経営を学び、その面白さにも気づいていったんです。美容が好きだったからこそ経営も好きになれた。その気持ちは今も変わらず、自分の原動力になっています。

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