企業と経営者をともに整え、日本企業の力を次世代へつなぐ

株式会社セイルオン 代表取締役 保科尚剛氏

株式会社セイルオンは、成果報酬型のコスト削減コンサルティングを中心に、企業の利益改善や組織の最適化、経営者自身の健康面まで含めた支援を行っています。単に経費を下げるだけではなく、経営者と向き合い、会社の体質や人との関係性まで見つめ直す姿勢が特徴です。代表の保科尚剛氏は、「感謝」を大切な軸に置きながら、日本の中小企業が再び世界で戦い続けられる力を取り戻すことを目指しています。今回は、事業に込めた思いや経営者として大切にしている考え方、今後の展望について伺いました。

経営者と進めるコスト削減改革

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

弊社は、コスト削減のコンサルティングを中心に行っています。

コスト削減は、営業利益に直接つながるものです。たとえばコストが1,000万円下がれば、営業利益がそのまま1,000万円上がることになります。ただ、この話は現場ではなく、経営者にこそ必要な話だと考えています。現場から進めようとすると、余計な仕事が増えると受け止められ、止まってしまうことが多いからです。だからこそ、当社では経営者と直接話をし、最初に全体のストーリーを決めてから進めます。

他社との違いとしては、スピード感と報酬の考え方があります。一般的に、コスト削減には6カ月から1年ほどかかることもありますが、当社では最短3カ月で進めることを目指しています。また、報酬についても、必ずお客様の方が利益を得られる設計にしています。削減した金額のうち、当社が50%以上を受け取ることはありません。コンサルティングという言葉には怪しい印象を持たれることもありますが、だからこそ、本当の意味でお客様に喜ばれ、紹介につながる仕事をしていきたいと考えています。

さらに、経営者自身の健康にも目を向けています。コスト削減の仕事を通じて多くの社長と会う中で、顔色が悪かったり、食生活や運動習慣が気になったりする方もいました。忙しい経営者であっても、時間を作る裁量はあります。1日30分でもいいので運動する時間を作り、その人に合った負荷で続けられるように伴走することもあります。会社のコストを見直しながら、社長自身もほったらかしにしない。それが私たちの特徴です。

当たり前を取り戻す

――会社を立ち上げた経緯を教えてください。

サラリーマン時代、営業本部長を務めていましたが、経営の考え方と現場が合っていないと感じることがありました。現場を強くしたいという思いから、社長にも率直に意見を伝えていましたが、ある時、部下にさせたくないことを求められ、「それをやらせるなら辞めます」と伝えて退職しました。

私が創業したのが2018年で、会社を設立したのが2021年2月1日です。もともとは共同経営者とともに、別会社が営業を行い、当社がコンサルティングを担う形で仕事をしていました。その中で、私はより自分の考えに沿った形で、お客様にとって納得感のあるコンサルティングを行いたいと考えるようになりました。最初は軽い流れで始まった部分もありますが、仕事を続ける中で、自分が本当にやりたいことが明確になっていきました。私は、お金ではなく人を追いたいと考えています。人がお金を生むのであって、お金が人を生むわけではありません。人とつながり、信頼関係を築くことが、結果としてビジネスにつながるのだと思っています。

クライアントに対しても、間違っていると思うことはきちんと伝えます。食事や運動のことも言いますし、社員への向き合い方についても伝えます。社長だけが良い車に乗って、社員が安い給料で働いているような状態では、会社は長く続きません。人が働いている以上、そこには尊敬や納得感が必要です。当たり前のことが当たり前でなくなっているからこそ、もう一度当たり前に戻す。それも自分の役割だと考えています。

感謝と連携で会社を強く

――経営者として大切にしていることを教えてください。

大切にしているのは、感謝です。私は、日本の文化の根本には感謝があると思っています。お客様にも、従業員にも、家族にも、道で会った人にも、車を譲ってくれた人にも感謝する。私は最低でも20回はありがとうを伝えるように決めています。そうした当たり前の気持ちを忘れてしまうと、日本が日本でなくなってしまうと感じています。

弊社のホームページのはじめに、「JAPAN is Back」と書かせていただいています。これは高市総理が言った言葉で、とても感銘を受けました。そうだ、生きている間に日の丸日本の素晴らしさを世界に発信しないといけない、そう思いました。当たり前のことを当たり前に。私の経営理念は「日本企業のスリム化・強靭化を伴走支援し、再び世界で戦い続けられる企業を次世代へ繋ぐ」です。それを果たしていきます。

――現在の組織運営について、教えてください。

現在、社員数名と長年連れ添っている業務委託のコンサルメンバーと一緒に仕事をしています。 コンサルティングの仕事は、パソコンと携帯電話があればどこでもできます。データ解析と交渉が中心なので、わざわざ会社に来てもらう必要はありません。そのため、リモートでも仕事ができる体制にしています。

組織を見る時には、縦割りになりすぎていないかも大事にしています。縦割りが強くなりすぎると、自分の仕事だけを達成すれば終わりという考え方になりがちです。本来のゴールは会社の利益であり、組織全体が良くなることです。そのためには、部署を横断して動ける人材や、経営者の近くで全体を見ながら動ける存在が必要だと考えています。縦の組織に対して、横に走れる人がいるだけで、会社の動きは大きく変わります。

地方から日本を、中小企業を強くする

――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

今後は東京、大阪のみならず地方に軸足を置いていくことを目標としてます。 地方がガラパゴス化しているので、強くなってもらわないとなりません。とにかく中小企業を強くしていきたいです。日本の多くの人が中小企業で働いている以上、中小企業が強くならなければ、日本は世界で戦えません。私は、再び世界で戦い続けられる企業を次世代へつなぐことを目指しています。そのために、コスト削減だけでなく、経営者の考え方、会社のあり方、ビジネスにおける人との向き合い方まで伝えていきたいです。

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

以前は子どもたちのサッカーを見ることが中心でした。今はジムに行ったり、ブログを書いたり、DAZNでサッカーを見たり、庭の畑をいじったりしています。プチトマトが赤くなったり、バジルの成長を見たりする時間も楽しいです。サッカーは今でも好きですが、プロの試合やワールドカップもみますが、子どもたちのサッカーを見る方が何倍も好きでした。

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