明日を笑顔につなぐ治療を届けたい──誠実な医療と運動療法で地域を支える合同会社明日サポの挑戦
合同会社明日サポ 代表 中川 裕太氏
大分市で整骨院とリハビリジムを併設する合同会社明日サポ。ケガの治療だけでなく、運動療法を通じて再発を防ぐ身体づくりにも力を入れています。その根底にあるのは、「明日を笑顔に、明日をサポートしたい」という変わらない想いです。本記事では、事業へのこだわりや起業の経緯、患者様と誠実に向き合う姿勢について伺いました。
目次
治療だけで終わらせない。運動療法まで一貫して支え、患者様の明日を守る
――現在の事業内容について教えてください。
現在は大分市で整骨院とフィットネスジム、リハビリジムを併設して運営しています。
整骨院では、捻挫や肉離れ、ぎっくり腰といった一般的なケガの施術を中心に行っています。一方で、それだけでは本当の意味で患者様を支えられないという想いがあり、運動療法にも力を入れています。
私は約10年間スポーツトレーナーとして、小学生から大学生まで多くのジュニアアスリートを見てきました。その中で強く感じたのが、「治っても同じケガを繰り返してしまう子が多い」という現実です。
その原因を考え続けた結果、痛みだけを取り除くのではなく、身体の使い方そのものを改善することが再発予防につながると考えるようになりました。
以前勤めていた整骨院でも運動について学び、取り入れようとしていましたが、施設の環境として十分に実践することは難しかったんです。
だからこそ独立する際には、「整骨院と運動施設を一緒につくろう」と決めました。治療からリハビリ、そして再発予防まで一貫して支えられる環境を整えることが自分の理想でした。
――会社名にも込められた理念について教えてください。
会社名である「明日サポ」には、「明日を笑顔に、明日をサポートしたい」という想いを込めています。
整骨院業界では、「楽に治る」「寝ているだけで筋肉がつく」といった表現を目にすることもあります。しかし、私はそうした伝え方には違和感を持っています。
患者様に本当に必要なのは、一時的な安心感ではなく、身体の状態を正しく理解し、改善へ向かうためのサポートです。
だからこそ、誠実であることを何より大切にしています。
患者様にとって耳触りの良い言葉を並べるのではなく、誠意を持って患者様と向き合い、必要なことをきちんと伝え 、納得したうえで治療や運動に取り組んでいただく。その積み重ねが、結果として患者様の明日につながると信じています。
自分の理想を実現するために、誠実な医療を目指して独立を決意
――経営者になられたきっかけを教えてください。
これまで私は3つの整骨院で経験を積んできました。
働く中で、自分が本当にやりたいことが少しずつ見えるようになり、『自分のやりたいこと』が明確になっていきました。
もちろん、それぞれの職場にはそれぞれの考え方があります。しかし、自分が目指したい方向性とは違う部分もありました。
それなら、自分自身で誠意を持って患者様と向き合える整骨院をつくろうと思い、独立を決意しました。
経営をするうえで一番大切にしている判断基準も、とてもシンプルです。
「患者様の明日を笑顔にできるか。」
どんな場面でも、この軸だけはぶらさないようにしています。
経営者としてさまざまな判断をする場面がありますが、最終的には患者様にとって本当に良い選択なのかを考えます。
その積み重ねが会社の信頼につながり、患者様の明日を笑顔にできる選択を積み重ねていきたいですね。
患者様第一の想いを次の世代へ。人を育てながら地域に必要とされる場所をつくる
――組織づくりや人材育成で大切にしていることを教えてください。
現在は、柔道整復師を目指す専門学校の学生3名がアルバイトとして働いています。
私は、この子たちが整骨院の未来を担う存在になると思っています。だからこそ、ここでの経験が将来につながる時間になってほしいという気持ちで接しています。
今は美容分野へ進む整骨院も増えていますが、私はまずケガや運動器疾患にしっかり対応できる知識と技術を身につけてほしいと考えています。
現場に出た時、「ここで学んで良かった」と思える経験を積んでもらうことが、私の役目だと思っています。
コミュニケーションで意識しているのは、価値観を押し付けないことです。
「今どきの若い子は」と言われることがありますが、私自身も若い頃は同じように言われてきました。時代によって考え方が変わるのは自然なことですし、それぞれが違う人生を歩んできています。
だから私は、まず相手の考えを聞くようにしています。
なぜそう考えたのか、どんな想いで行動しているのかを理解したうえで、お互いに歩み寄れる答えを探していきたい。そうやってコミュニケーションを取るようにしています。
これから一緒に働く仲間に求めるのは、技術力だけではありません。
医療に携わる人間として、患者様を第一に考えられる人と一緒に働きたいですね。
地域に根差し、一人でも多くの笑顔を支えられる場所を目指して
――今後の展望について教えてください。
開業してまだ2カ月ですが、すでに「同じ施設を別の地域にもつくってほしい」「ジムだけでも展開してほしい」といった声をいただいています。
本当にありがたいことですが、その前に必要なのは人材だと思っています。
まずは人を育て、一緒に働ける仲間を育て、一緒に働ける環境を整えることが先です。その仲間が安心して働き、家族も支えられる会社になった先に、多店舗展開や併設型施設の展開があると考えています。
また、女性の柔道整復師が結婚や出産を機に現場を離れるケースも少なくありません。
だからこそ、女性の柔道整復師も働きやすい会社をつくることにも挑戦していきたいと思っています。
現在は、これまでスポーツトレーナーとして関わってきた選手や患者様からの紹介で来院される方が多い状況です。
一方で、開業した地域ではまだ十分に存在を知っていただけていません。
地域の皆様にも「こんな場所があるんだ」と知っていただき、利用していただける存在になりたいですね。
そのためにポスティングや地域向けイベントなどにも取り組みながら、一歩ずつ地域とのつながりを広げています。
原点となった経験と変わらない信念。「ありがとう」を励みに、誠実な医療を届け続ける
――この仕事を目指したきっかけを教えてください。
私自身、幼い頃からサッカーを続けていました。しかし、高校生の時、腰に重度の疲労骨折が見つかり、競技を断念しました。
原因が分からないまま痛みを抱えた経験があったからこそ、「同じような思いをする子どもたちを支えたい」という気持ちが、この仕事を志した原点です。
経営では利益も大切ですが、それを目的にした仕事はしたくありません。
患者様に必要なサポートを届け、『ありがとう』と言っていただけることを何より大切にしています。
――休日はどのようにリフレッシュされていますか。
休日は家族と出かけたり、自宅で子どもたちと遊んだりして過ごしています。
家族と過ごす時間が気持ちを切り替えるきっかけになり、また新たな気持ちで患者様と向き合う力になっています。
これからも「明日を笑顔に」という理念を大切に、一人ひとりと誠実に向き合いながら、地域に必要とされる場所を育てていきたいですね。