人と才能をつなぎ、美容業界の未来を育てる――信頼を軸に広がる挑戦
YOUKNOW合同会社 代表 河野 みなみ氏
ヘアメイクを軸に、美容業界における人材育成やキャスティング、企画提案まで幅広く手がけるYOUKNOW合同会社。代表の河野氏は、美容師やヘアメイクとして現場に立ちながら、美容学校で講師も務め、次世代の人材育成にも力を注いでいます。「人と才能をつなぐ」という理念のもと、信頼を積み重ねながら事業を広げる同社の取り組みや、経営への思い、今後の展望について伺いました。
目次
ヘアメイクを軸に、人材育成とキャスティングまで幅広く展開
――現在の事業内容について教えてください。
当社ではヘアメイク事業を中心に、美容に関わる幅広い事業を展開している企業です。私自身も美容師として活動しながら、ヘアメイクとして現場にも立っています。また、現在は案件に応じて複数名体制で対応できるヘアメイクチームの運営も行っており、運営会社や制作会社からの依頼に応じて、ヘアメイクをはじめ、モデルなど必要な人材のキャスティングも行っています。
さらに、美容学校で非常勤講師を務めている経験を生かし、各美容学校と連携した教育事業にも取り組んでいます。学生や卒業生を受け入れ、現場で活躍できる人材へと育成していくことにも力を入れています。
――他社にはない強みを教えてください。
ヘアメイクだけでなく、ブランドやアーティストの世界観を踏まえたビジュアル提案から、人材キャスティング、教育まで一貫して対応できる点が当社の強みです。
「人と才能をつなぐ」という理念を形に
――理念やビジョンにはどのような思いが込められていますか。
会社名にも込められていますが「有能な人材を紹介し、人と人との輪を広げていく」という理念があります。
私自身、長くフリーランスとして活動してきましたが、一人だけでは限界がありますし、この業界は横のつながりがとても大切です。信頼を積み重ね、そのご縁を次へとつないでいくことが、自分だけでなく若い世代の活躍にもつながると感じています。
これまで現場や教育に携わる中で、若い世代が実践的な経験を積める機会を、もっと増やしていきたいと感じるようになりました。現場で活躍できる人を増やすためにも、学びと実践をつなぐ環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。
現在は学生の受け入れも積極的に行っており、卒業後には一人で活躍できるよう支援しています。また、業務委託として関わる方々にとっても、仕事を得られる場になればと考えています。
フリーランスから法人へ、人とのつながりが広げた可能性
――会社を立ち上げたきっかけを教えてください。
美容師としてキャリアをスタートし、ロンドンのヘアサロンで約2年間美容師として勤務しました。帰国後はフリーランスとして活動し、ヘアメイクの現場経験を積む中で自分だけでは受けきれない案件が増え、人へ仕事を依頼する機会も増えていきました。
そんな時、税理士への相談をきっかけに、法人化を検討するようになりました。法人化後はご依頼の幅も広がり、事業としての成長を実感しています。法人化して本当に良かったと感じています。
――経営判断で大切にしていることは何でしょうか。
今はチームの代表として判断する立場なので、自分一人の考えだけではなく、チーム全体を意識しています。また、経営では数字も重要になるため、必要なことはきちんと伝え、交渉することも大切にしています。以前は言いづらかったことも、代表として責任を持って向き合うようになりました。
信頼できる仲間を育て、未来へつなぐ
――組織運営で大切にしていることを教えてください。
現在は業務委託メンバーを中心にチームを運営しています。学生が初めて現場へ出た後には「どう感じたか」「困ったことはなかったか」などをこまめに聞き、一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取ることを心掛けています。
――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。
真面目さと素直さを持っている方と一緒に働きたいと考えています。現場では信頼関係が何より重要なので、円滑にコミュニケーションが取れることも欠かせません。現在一緒に仕事をしているメンバーは信頼できる方ばかりで、安心して現場を任せることができています。
信頼を積み重ねながら、人が活躍できる環境を広げていく
――仕事をする上で譲れない思いを教えてください。
一番大切にしているのは、一つひとつの仕事を通して信頼を積み重ねていくことです。信頼があるからこそ、仕事も人とのつながりも広がっていくと考えています。
クリエイティブへの挑戦と、次世代育成への取り組み
――今後の展望について教えてください。
今後は海外で働いた経験も活かし、国内にとどまらず、海外のファッションやアート、作品制作など、国境を越えたクリエイティブにも積極的に挑戦していきたいと考えています。
将来的にはヘアメイク会社という枠を超え、ブランドや広告、エンターテインメント分野において、ビジュアル戦略を担うクリエイティブチームを目指しています。デザイナーとのコラボレーションをはじめ、ブランドのビジュアル戦略やデザインなどにも領域を広げ、ゆくゆくは若手へ現場を任せながら、自分自身はディレクションを担うことが理想です。
また、AIやデジタル技術も積極的に取り入れながら、リアルな現場で求められる対応力や再現性、人の感性だからこそ生まれる表現も大切にしていきたいと考えています。
クリエイティブ領域を広げる一方で、次世代の育成にも力を入れていきたいです。現在は美容学校との連携を強化し、オーディション形式の育成プログラムなど、新たな取り組みも始めています。複数回のレクチャーや実技を通して、技術だけでなく対応力や姿勢も評価し、選ばれた学生を実際の現場へ送り出しています。学生にとっては実践経験に、学校にとっては就業機会につながる、双方にメリットのある仕組みを目指しています。
――休日はどのようにリフレッシュされていますか。
まとまった休みはあまりありませんが、時間が取れたときはピラティスやウォーキング、神社や仏閣などが好きなのと、登山に出掛けたりしています。自然の中で過ごし、携帯電話もつながりにくい場所でデジタルデトックスをすることが、良いリフレッシュになっています。
これからも信頼を大切にしながら、信頼や人との輪を大切に、美容業界の未来を担う人材が活躍できる環境づくりに取り組んでいきます。