希望をつなぎ、挑戦を支える――クリエイティブの力で未来を切り拓く株式会社希つな

株式会社希つな 代表取締役CEO 樋口 剛生氏

動画制作やCG制作、XR、アプリケーション開発などのクリエイティブ事業を展開する株式会社希つな。「希望をつなぐ」という理念のもと、オンラインスクールの運営や新たな働き方にも取り組み、一人ひとりが挑戦できる社会の実現を目指しています。本記事では、代表の樋口剛生氏に、創業の背景や経営理念、組織づくりへの考え方、そして今後の展望について伺いました。

希望をつなぐ、その想いを事業へ

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

動画制作やCG制作、XR、アプリケーション開発を中心としたクリエイティブ事業を展開しています。私自身は3D分野を強みとしてきましたが、CGは映像やゲーム、アプリケーションなど幅広い分野で活用される技術です。そのため、1つの領域にとどまらず、多様なクリエイティブ制作を手がけています。

また、CGを学べるオンラインスクールも運営しており、クリエイティブスキルを身につけ、副業や新たな仕事につなげられる環境づくりにも取り組んでいます。現在は、SNSマーケティングとクリエイティブ、アプリケーション開発を組み合わせ、創業間もない企業を支援する新たな事業も構想しています。

――会社の理念やビジョンについて教えてください。

社名の「希つな」には、「希望をつなぐ」という意味を込めています。「絆」と読み間違えられることも多いのですが、「希望」と「つなぐ」を組み合わせた名前です。

私は、学歴や経歴だけで人の可能性が決まるとは思っていません。どんな環境にあっても、努力が結果につながる社会であってほしい。その想いが、「希望をつなぐ」という理念につながっています。

だからこそ、オンラインスクールを通じてクリエイティブスキルを学ぶ機会を提供するだけでなく、子育てを理由に働き方が制限されている方や、新しい働き方に挑戦したい方を支援する仕組みづくりにも力を入れていきたいと考えています。AIやクリエイティブを活用し、一人ひとりが自分らしく働ける選択肢を広げていきたいですね。

夢や目標を諦めてしまう人を少しでも減らし、挑戦したい人を支えられる会社であり続けたいです。

挑戦を重ねてたどり着いた経営者の原点

――経営者になられたきっかけを教えてください。

父が約30年間飲食店を経営していたこともあり、幼い頃から経営者という存在は身近でした。父への恩返しとして「東京で会社をつくりたい」という夢を持っていたことも、起業を目指した理由の1つです。

会社員として働くよりも、自ら事業をつくるほうが自分には向いていると思っていました。高校卒業後は大学へ進学しましたが途中で退学し、その後は建設現場や引っ越し、コールセンターなど、さまざまな仕事を経験しました。その後、個人事業主として独立し、東京で会社をつくるという夢を実現しました。

子どもの頃から人をまとめる役割を任されることが多く、生徒会活動や空手で後輩を指導した経験もあります。そうした経験は、現在の経営にも活きていると感じています。

昔から「変わった子」と言われることも多く、人と違うことを気にするより、自分らしさを大切にしてきました。その姿勢は、今の仕事にも活きていると思います。

――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。

私の価値観を大きく変えた出来事があります。若い頃、大変お世話になった方が、私の誕生日に亡くなられました。「もっと稼げるようになってから恩返しをしよう」と考え、行動を先延ばしにしていた自分を深く後悔しました。

それ以来、「恩返しはできる時にしなければならない」と強く想うようになりました。また、「人は二度死ぬ。忘れられた時が本当の死」という言葉を大切にしており、その方への感謝を忘れないためにも、今でもこの出来事を人に伝えています。

事業を通じて社会や支えてくださった方々へ恩返しをしたいという想いが、今の経営の原動力です。誰かの役に立てることがあれば、小さなことでも行動する。その積み重ねが、人生や事業につながると思っています。

飾らない自分だから築ける信頼関係

――組織づくりで大切にしていることを教えてください。

現在は約10名の外部パートナーの皆さんと一緒に事業を進めています。以前に立ち上げた事業では、自分を大きく見せようとしてしまい、無駄なプライドから高圧的な接し方をしていた時期もありました。その経験から、取り繕っていても長続きしないということを学びました。

今は弱い部分や苦手なことも隠さず、「こんな人間だけどよろしくお願いします」という姿勢で向き合うよう心がけています。そのほうがお互いに無理をせずに済み、自然と信頼関係が築けると感じています。

――チームとのコミュニケーションで意識していることはありますか。

経営者や管理職は、立場と本来の自分との間で悩むことが少なくないと思います。ただ、無理に理想のリーダーを演じ続けるよりも、自分らしく誠実に向き合うことが大切だと思っています。

もちろん責任は果たしますが、完璧な人間である必要はありません。一生懸命取り組む姿勢を見せることで、一緒に働く人にも安心してもらえるのではないかと思います。

新たな価値を創り、挑戦を後押しする未来へ

――現在の課題と、その解決に向けた取り組みを教えてください。

現在の課題は、認知度の向上とマーケティングです。ありがたいことに独立当時からのお客様とのご縁は続いていますが、新しいサービスを広げていくには、まず会社のことをもっと多くの方に知ってもらう必要があります。

そのため、メディア出演やYouTubeなどを通じて、自ら情報発信を続けています。広告だけに頼るのではなく、私自身を知っていただき、小さなコミュニティのなかで少しずつ信頼を築いていきたいと思っています。「面白い人だな」と感じてもらえることが、結果として事業の成長につながると信じています。

――今後挑戦していきたいことを教えてください。

受託制作だけでは売上が月ごとに変動しやすいため、より安定した事業基盤を築くことも今後の課題です。SNSマーケティング、クリエイティブ制作、アプリケーション開発を組み合わせた新たなサービスを企画しています。

また、CGを学べるオンラインスクールの運営や、子育て中の方をはじめ、働きたい人への支援にも力を入れていきたいと思っています。「努力すれば道は開ける」と思える社会づくりに貢献し、事業を通じて一人でも多くの人の挑戦を後押しできる存在になれたら嬉しいですね。

恩返しの想いを胸に、未来へ

――最後に、ご自身がこれからも大切にしていきたい想いをお聞かせください。

私は、人には本来優劣はないと考えています。生まれ育った環境や置かれた状況は人それぞれ違いますが、それだけで夢や目標を諦めてほしくはありません。

だからこそ、自分の経験を生かし、挑戦したい人が一歩踏み出せるきっかけをつくっていきたいと思っています。そして、これまで支えてくださった方々への恩返しを忘れず、一人でも多くの人が夢や目標に挑戦できる社会を目指し、これからも挑戦を続けていきたいですね。

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