面白さと伝わりやすさを追求する――アニメーションで企業の想いを形にする、なべデザインのものづくり

なべデザイン 代表取締役 田邊 裕貴氏

企業のサービス紹介や会社案内、YouTube広告など、ビジネスシーンでアニメーションを活用する機会は年々増えています。なべデザインでは、そうした企業向けアニメーションを、企画提案からデザイン、アニメーション制作まで一貫して手掛けています。単に映像を制作するだけではなく、「どうすれば相手に伝わるのか」を重視し、内容の構成や見せ方まで提案するのが特徴です。今回は、代表の田邊裕貴氏に、事業へのこだわりやこれまでの歩み、今後の展望について伺いました。

伝わるアニメーションを、一貫した制作体制で提供

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

企業向けのアニメーション制作を行っています。テレビアニメのような作品ではなく、YouTube広告や会社紹介、商品・サービス紹介などで活用されるアニメーションが中心です。

企画の提案から内容の構成、オリジナルイラストの制作、アニメーションまで一貫して対応しています。制作会社やディレクターの方からご相談いただくことが多く、企画から携わる案件もあれば、アニメーション制作のみを担当するなど、案件ごとに柔軟に対応しています。

――業界内での強みはどのような点にありますか。

デザインとアニメーションの両方とも対応できる点が強みです。制作会社やディレクターの方からも、「一括でお願いできるので助かる」と言っていただくことがあります。

制作工程を分ける必要がないため、手配の手間や品質管理の負担も軽減できます。また、単に依頼された内容を形にするだけではなく、制作途中でも「こちらの方が良くなるのではないでしょうか」と提案することを大切にしています。

特に意識しているのは、「どうすればより伝わるか」という視点です。文章をそのまま映像にするのではなく、情報を伝える順番や見せ方を考え、アニメーションを見るだけで企業の伝えたいことが自然と理解できる構成を心掛けています。

「面白い」を原動力に歩んできたキャリア

――経営者になられた経緯を教えてください。

もともと、ものづくりが好きでした。母が美術系の学校の出身だったこともあり、幼い頃から何かを作ることに興味がありました。

大学では家業に役立つかと考え建築を学んでいましたが、建築よりも広告デザインに関わる仕事がしたいと感じ、その後は印刷会社へ就職しました。デザインを理解した営業として経験を積みました。

印刷会社では、お客様へのヒアリングや提案を重ね、デザイナーとの橋渡し役も担当していました。この経験が、現在の「お客様の意図を汲み取り、より良い提案をする」という仕事にもつながっています。

その後、家業に携わる時期もありましたが、新しい事業にも挑戦したいと考え、仕事をしながらWeb制作を学び始めました。その中でアニメーションを使ったWeb表現に出会い、「これが面白い」と感じたことが大きな転機でした。

自分で制作したアニメーションをSNSへ投稿していたところ、知人を通じてディレクターの方から声を掛けていただき、仕事としてアニメーション制作を始めることになりました。その後、本格的になべデザインとして活動をスタートしました。

――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。

一番の軸は、「面白いことをやりたい」という気持ちです。昔から面白いものに惹かれる性格なので、「どうしたらもっと面白くできるか」は常に考えています。

どれだけ丁寧に作っても、見てもらえなければ何も伝わりません。面白くすることは、見てもらうきっかけを作ること。つまり、「面白さ」は「伝わる」ための土台でもあると考えています。

また、私はもともと話すことが得意ではありません。その分、「分かりやすく伝える」ということには強いこだわりがあります。アニメーションは、人の代わりに伝えてくれる存在だと思っています。だからこそ、見た人にしっかり伝わるアニメーションを作りたいと考えています。

仲間とともに、より良い制作体制を目指して

――組織運営での課題があれば教えてください。

現在は仕事が重なると新しい案件をお受けできなくなることがあります。アニメーション制作は時間も手間もかかる仕事なので、人手や時間の使い方は大きな課題です。

そのため、ここ数年は一緒に仕事ができるクリエイターとのつながりを少しずつ増やしています。現在も協力していただける方が増えてきているので、今後は信頼できるクリエイターと連携しながら、より多くの案件に対応できる体制を整えていきたいと考えています。

世界へ広がる挑戦とAI活用への可能性

――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

海外に向けた仕事にも挑戦していきたいと思っています。現在は台湾向けYouTubeコンテンツの制作にも携わっており、世界に向けたコンテンツ制作にも可能性を感じています。

また、近年は生成AIにも積極的に触れています。当初は「使えるようにならなければ」という気持ちで始めましたが、実際に使ってみると進化のスピードに驚きました。最近では自主制作にも取り入れ、AIで素材を作りながら、自分の技術と組み合わせて作品を制作しています。

実際に、お客様へ生成AIを活用した制作方法をご提案したところ、コストや制作期間の短縮につながる点を評価いただき、新たな案件にもつながりました。

今後はAIを単なる代替手段ではなく、自分の技術と組み合わせることで、これまで以上に価値のある制作を実現していきたいと考えています。そして、腕の良いクリエイターとチームをつくり、一人では実現できない規模の仕事にも挑戦していきたいと思っています。

「伝わる面白さ」を追求したアニメーション制作

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

休日は仕事をしていることも多いのですが、空いた時間には漫画を読むことが楽しみです。スマートフォンで漫画アプリを見ながら気分転換をしています。

また、家族と過ごす時間も大切にしています。娘と出掛けることもあり、そうした時間が日々のリフレッシュにつながっています。

――経営の中でこれだけは譲れないことはございますか。

普段から「面白いもの」に触れることが好きなのですが、話すことが得意ではないので、アニメーションでいかにわかりやすく伝えられるかにこだわりはあるかなと思います。これからも「伝わる面白さ」を追求したアニメーション制作に挑戦し続けていきます。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。