SNSとショート動画で事業を広げ、山形での地域貢献を目指す遠田 梨央氏の挑戦
株式会社飽海商事 代表取締役 遠田 梨央氏
現在3期目を迎えた株式会社飽海商事は、SNSの運用代行と動画制作を中心に事業を展開しています。もともとは物販事業からスタートし、そこからSNS運用やアフィリエイトへと領域を広げてきました。東京や山形以外の地域で売り上げをつくり、山形に納税していくことを目的としている遠田氏に、事業を行う上で大切にしていることや、経営者になったきっかけ、これから挑戦していきたいことなどについて伺いました。
目次
物販からSNS運用へ、強みを広げてきた現在の事業
――現在の事業内容について教えてください。
当社は現在3期目で、主な事業はSNSの運用代行と動画制作です。もともとは物販事業を行っており、そこから派生する形でSNS運用やアフィリエイトへと事業を広げてきました。
特に得意としているのは、ショート動画のマーケティングです。ショート動画の台本制作や再生数を伸ばす施策に加えて、そこからどうつなげていくかという導線設計も強みとしています。
――事業を行う上で、大切にしている考えを教えてください。
私は山形県出身で、登記も山形県酒田市にしています。現時点では、登記をほかの地域へ移すつもりはありません。
私はYouTubeやSNSに取り組んできたので、その経験を活かし、東京や山形県以外の地域で売り上げをつくって酒田市に納税したいと考えています。まずはしっかりと売り上げを伸ばし、事業を大きくすることが必要です。その先で、社会や地域に貢献できる事業も展開していきたいと思っています。
中学生で始めた物販が、19歳での起業につながった
――経営者になったきっかけを教えてください。
家庭の事情もあり、子どもの頃から「どうやってお金を稼ぐか」を考えていました。中学3年生くらいの頃には物販を始めています。
当時はメルカリを使い、交通系ICカードを仕入れて、全国の鉄道ファンに向けて販売していました。高校3年間は物販とアフィリエイトを続け、大学に進学した後、19歳のときに起業しました。
――経営判断で大切にしていることは何ですか。
現在はまだ3期目なので、まずはギブを先にすることを意識した上でしっかりと売り上げをつくりたいです。今は売り上げを増やし、事業を大きくしていく段階だと考えています。
その上で、将来的には社会や地域に貢献できる事業を展開したいです。まず事業として成長し、その力を次の取り組みにつなげていく考えです。
――経営するなかで、大きく変わったことはありますか。
ここ1年ほどは、以前よりも積極的にお金を使うようになりました。営業面では交流会に数多く参加するなど、投資を増やしています。
以前はなるべく投資を抑えながら事業を進めていましたが、必要なところにはしっかりお金を使う考え方に切り替えました。それによって、事業の勢いも伸びてきたと感じています。
――経営者として影響を受けた方はいますか。
東京に来てから出会った経営者の方がいます。偶然にも私の実家の近くに住んでいる方で、とてもよくしていただいています。
山形に関する事業にも携わってくださり、起業1年目くらいからさまざまなことを教えていただきました。とてもお世話になっている方で、尊敬しています。
上下関係を強くしない、部活のようなチームづくり
――現在の組織体制について教えてください。
現在は基本的に業務委託のメンバーと仕事をしており、12人ほどが在籍しています。動画編集チームのような形で、私が運用や台本などを担当し、編集を中心とした業務をメンバーにお願いしてきました。
動画編集だけでなく、ほかの業務も任せられる人がいれば、社員として迎えたいという考えもあります。
――チーム内のコミュニケーションで意識していることはありますか。
年齢が近いメンバーが多いため、部活のような感覚で、楽しく仕事ができていると感じています。
上下関係もあまり強くせず、できるだけフラットな関係を意識しています。私から連絡するときも、なるべく柔らかく伝え、上からの圧が出ないようにしています。
――採用では、どのような点を重視していますか。
技術ももちろん大切ですが、まずはきちんとコミュニケーションが取れることを重視しています。
動画編集をされる方は、ミーティングに参加しなかったり、納期に間に合わなかったりするケースもあります。そのため、採用の段階では最初にコミュニケーション面を見て、その次にスキルを見るようにしています。
事業の成長を、山形での地域貢献につなげたい
――山形で事業を広げる上で、どのような課題を感じていますか。
山形では人が少なくなっていて、東京や仙台へ出ていく人も多いと感じています。どうすれば山形に人を増やせるのかは、大きな課題だと考えています。
私はSNSを事業として扱っているので、SNSを通じて山形の魅力を発信していきたいです。また、山形で暮らせる環境を自分でつくり、社員や周囲の人にも移住してもらえるような形を目指したいと思っています。
――現在の事業で改善していきたいことはありますか。
現在は営業と採用の両方に力を入れています。案件は取れているものの、単発で終わってしまうことが少なくありません。また、採用では人が見つかっても、そのなかから良い人材を見つけることができないのが課題です。
営業については、現状ほとんど私1人で行っています。交流会やリファラルが中心なので、どうしても私自身に依存している部分があります。ほかのメンバーでも再現できるような営業の仕組みをつくることが、今の課題です。
仕事から離れる時間をつくり、気持ちを切り替える
――どのようにリフレッシュしていますか。
友人とサウナに行ったり、みんなで集まって旅行に行ったりしています。月に何回かは、そうした時間をつくるようにしています。
そのときは事業の話をせず、仕事から離れて過ごします。仕事に集中する一方で、しっかりリフレッシュする時間もつくるようにしています。
――今後、挑戦していきたいことを教えてください。
将来的には、山形で地域貢献につながる事業に取り組みたいと考えています。実は起業した当初、雪かきの事業を1人で行っていました。
ただ、当時はマーケティングや人材の面で難しさがあり、売り上げを大きくするところまではできませんでした。事業規模がさらに大きくなったタイミングで、山形でもう1度、雪かきの事業に取り組みたいと思っています。