「自分らしく生きる」を形にする――生成AIと人間理解で広げる、変わらない勇気

株式会社変わらない勇気 創業者 工藤 圭介氏

株式会社変わらない勇気は、個人が自らのスキルや個性を活かして生きていくための学びを提供する会社です。工藤圭介氏の会社では、「自分の強み」以外のあらゆる業務、経理の仕分けも、動画の編集も、社内のやりとりも「分身AI」という独自開発した一体のAIが動かしています。株式会社変わらない勇気は2025年設立。2026年8月に出版した工藤氏の著書『変わらない勇気』は、発売から1カ月で1,500冊を売り上げ、重版が決定しました。「AIが何でも作れる時代だからこそ、その人の変わらない部分にしか価値は残らない」と語る創業者の工藤氏に、事業の特徴やその背景にある考え方、経営判断の軸、今後の展望について伺いました。

個性を表現するためのスキルと生成AI

――現在の事業内容について教えてください。

大きく2つの事業を展開しています。一つは、個人が自分の力で生計を立てられるようになるための個性を活かしたスキルを身につける研修やトレーニング、ワークショップです。ライティングやコンサルティングなどを含め、主に個人向けに提供しています。

もう一つが、現在の主力となっている生成AIを活用したクリエイター育成です。文章や画像、動画、Webサイト、Webアプリなど、自分が作りたいものをAIの力を借りながら形にしていくための学びを提供しています。

単純に「スキルが高い、低い」という話ではありません。その人が本当に表現したいものや作りたいものを自由に形にし、自分自身の才能を活かし、個性を反映できることを大切にしています。

――生成AIの活用について、具体的にはどのようなことをされているのでしょうか。

僕自身が自分の「才能」を活かすために、自分の分身のようなAIを育てています。会社の実務のほとんどは、その「分身AI」が僕の「得意領域」以外の全てを担ってくれています。経理の仕分けも、動画の編集も、数字の管理も、社内のやりとりも。今は108種類の仕事を覚えていて、僕が寝ている間も動き続けています。

僕自身の思考回路、価値観、スキル、知識など全てを教え込んだAIなので、「僕と同じクオリティの仕事や意思決定」ができるようになりました。サービス受講生の方にも、同じように自分だけのAIを育ててもらっています。

――どのような方が参加されているのでしょうか。

これまでに累計500名の方が受講されていて、40代、50代の方が多く、60代の方もいらっしゃいます。これまで努力を重ねる中で、自分が本当にやりたいことや得意なこと、表現したいことを後回しにしてきた方が、人生の次の段階で「今度は自分のやりたいことを形にしたい」と参加されるケースが多いですね。

生成AIを使えば、これまで専門家でなければ難しかった制作にも挑戦できます。ChatGPTやGemini、Claude Codeなどを活用しながら、自分のアイデアを実際のコンテンツやツールとして形にできる時代になったと感じています。

「変わらない部分」を生かすことが、自分らしく生きること

――御社の理念には、どのような想いが込められていますか。

「自分に嘘をつかず、自然体で自分らしく生きられる人を、一人でも増やす」ということです。

人には、これまで生きてきた中で変わった部分と、ずっと変わっていない部分があると思っています。変えられる部分は成長させたり、スキルを身につけたりできます。一方で、これまで何十年生きても変わらない部分は、その人自身の本質に近いものではないでしょうか。

だからこそ、その変わらない部分(個性)が最大限に発揮される生き方を設計することが大切だと考えています。自分が本来持っている個性や才能と合った生き方ができれば、幸福度だけでなく、生産性も高まる。そういう人を一人でも増やしたいと思っています。

そんな想いを込めて社名も「変わらない勇気」にしております。

――経営判断では、何を軸にされていますか。

必要かどうか以上に、「自分らしいかどうか」で選んでいます。合理的に考えれば選んだ方がよさそうな道でも、自分らしくないという違和感があれば選ばないことがあります。

今年、本を出した直後に、出版社の担当の方が退職されました。いちばん動かなければいけない時期に、社内で本を推してくれる人がいなくなった形です。

普通なら、まず販促にいくら積むかを考えるところだと思います。でも僕は、読者の方に事情を正直にお話しして、「一緒に重版まで持っていきませんか」とお願いする方を選びました。

正直、格好はつきません。ただ、取り繕う方が自分らしくなかった。結果として、10日間で885冊、発売から1カ月で1,500冊が売れ、重版が決まりました。自分らしいかどうかで選ぶというのは、そういうことだと思っています。

もちろん、成長する機会があれば高い目標を掲げて全力で挑戦します。ただ、目先の利益を優先するために自分らしさを犠牲にすることはしたくありません。メンバーにも、迷ったときには、できるだけ自分らしく自然にできる方を選んでほしいと伝えています。

強みを活かす組織づくりと、成長への投資

――一緒に働くメンバーとのコミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか。

一番大切にしているのは「適材適所」です。仕事内容だけでなく、仕事のお願いの仕方も含め、その人の強みや個性が発揮されるように意識しています。

苦手なことは極力お願いしません。一方で、本人がまだやったことはなくても、「この人ならきっとできる」と思える仕事は積極的に任せます。その人に明らかに合っていないことを求めるのではなく、持っている力を活かせる環境をつくることを重視しています。

――これまで投資してよかったと感じるものを教えてください。

一番大きいのは「経験からの学び」です。単に知識を得るだけではなく、自分自身が変化し、成長する経験に投資することが重要だと思っています。

生成AIが多くの専門知識に答えてくれる時代だからこそ、表面的な知識だけではなく、自分自身が実践して、変化した経験に価値があると考えています。経営者自身が誰よりも学び、成長の経験を蓄積する。そこから、人に提供できる新たな価値が生まれるのではないでしょうか。

実際に、僕自身が「自分の得意なこと以外全てをAIに任せる」というチャレンジをして、その経験から学んだ生の情報をお客様に提供しています。

生成AIを通じて「やりたかったこと」を形にする

――今後、挑戦していきたいことを教えてください。

まずは、出版した書籍『変わらない勇気』をより多くの方に届けたいと思っています。この本には、これまで僕自身が考えてきた「自分らしく生きる」という思想を詰め込みました。

もう一つは、生成AIの可能性をもっと広めていくことです。「本当はこういうことをやってみたかった」「好きだけれど、仕事にはならないと思っていた」というものでも、生成AIを使えば、「人に伝わる価値として形にできる」可能性があります。

会社としても生成AIの活用をさらに突き詰め、他社では簡単に真似できないような高いクオリティのAIシステムやクリエイティブを生み出していきたいです。売上そのものを最大化することよりも、自分たちが届けたい価値が広がり、その結果として事業が成長していく形を目指しています。

学びと挑戦を、仕事の外でも続ける

――お休みの日はどのようにリフレッシュされていますか。

昔バンド活動をしていてドラムを担当していたので、今でもたまにレンタルスタジオでドラムを叩きます。ただ、一番好きなのはやはり「経験から学ぶ」ことですね。本を読むだけではなく、やったことのないことにチャレンジし、実際に経験するのが好きです。

今年は妻と約1カ月間、南米を訪れました。ほとんど海外旅行の経験がない状態から準備をして、スペイン語や現地について学びながら出かけました。未知のことに挑戦する経験そのものが、自分を成長させてくれると感じています。

普段は長時間散歩することも多く、8時間ほど歩くこともあります。歩きながら考え事をすることで、素晴らしいインスピレーションが降ってくることが多いです。結局、仕事でもプライベートでも、「成長」と「新しい経験」が自分にとって大切なのだと思います。

――最後に、記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

もしこの記事を通じて少しでも考え方に興味を持っていただけたら、こちらの『変わらない勇気』(https://amzn.asia/d/00xljROR)を一読いただけたら嬉しいです。おかげさまで重版いたしました。

自分を曲げたり、偽ったりせず、自分自身の変わらない部分を大切にする。それが僕自身、経営においても人生においても、最も大切にしていることです。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。