過去と向き合い、人生に自信を――合同会社CarpeDiemが目指すカウンセリング・コーチングの大衆化
合同会社CarpeDiem 代表 佐藤 雄介氏
合同会社CarpeDiemは、カウンセリングとコーチングを通じて、自己受容から自己実現までを一貫してサポートする事業を展開しています。代表の佐藤雄介氏は、会社員時代の経験をきっかけに自分のやりたいことを探し始め、2023年8月に個人事業主として創業。2026年3月には法人化し、現在はチームで事業を進めています。本記事では、創業の背景や経営に対するこだわり、カウンセリング・コーチングを通じて実現したい社会について伺いました。
自己受容から自己実現まで、一貫して支える
――現在の事業内容について教えてください。
簡単にお伝えすると、カウンセリングとコーチングの事業です。他のサービスとの大きな違いは、「自己受容」に重きを置いているところです。自己受容から自己実現までを一貫してサポートすることを、サービスとして提供しています。
また、コーチの育成も行っています。現状では、事業のほとんどが個人向けですが、コーチとして活動したい方を育成する取り組みも進めています。
――事業を通じて、どのような価値を提供したいと考えていますか。
一人ひとりが自分自身と向き合う機会をつくることです。カウンセリングやコーチングという手段を通じて、自分の過去を振り返り、自己受容を経て、自己実現まで進んでいく。そのプロセスを一貫して支えたいと考えています。
「自分は何をしたいのか」から始まった創業
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
新卒では株式会社大林組に入社し、施工管理職として現場監督をしていました。沖縄県に配属され、残業が120時間になることもあり、上司や先輩から厳しく指導されるような環境でした。ただ、仕事自体はすごく楽しかったんです。
一方で、「これをずっとやっていくのは、自分の行きたい方向とは違うのではないか」と感じるようになりました。そこで初めて、自分は何をしたいのだろうと考えるようになったんです。
退職後は、大学院生だった友人が起業すると言っていたので、それに乗っかる形で会社を辞めました。しかし、その友人は大学院卒業後に就職することになり、いったん何もなくなりました。転職活動もしていましたが、やりたいことが分からない状態で転職しても続かないだろうと感じていたため、とりあえず自分のやりたいことを探そうと歩み始めたのが、個人事業主としての第一歩です。2023年8月に個人事業主として創業しました。
――法人化された背景には、どのような思いがあったのでしょうか。
大林組を辞めた当時、「30歳で年収1000万円を目指そう」と考えていました。個人事業主として一度そこを達成したのですが、達成してみると、そこから先を一人で続けていくことにあまりワクワクしなかったんです。
もっと大きな絵を描いて、大きな目的のために仲間と一緒に取り組みたい。そう思うようになったことが大きいです。そこに妻ができたタイミングも重なり、2026年3月に法人化しました。
「自分のこだわりを捨てない」経営
――経営する上で、これだけは譲れないという考えはありますか。
自分のこだわりを捨てないことです。カウンセリングやコーチングに対する考え方ややり方は、人によっていろいろあると思います。その中でも、自分が一番大事にしていることは絶対に曲げないようにしています。
会社は、社長の作品だと思っているんです。だからこそ、社長自身が「面白い」と思えるような会社をつくることに尽力する。その意味でも、自分のこだわりを持って仕事をしていくことが大事だと考えています。
――組織については、どのように考えていますか。
現在は4人で、実際に動いているのは私と妻の2人です。残りの2人には、業務委託という形でスポットで仕事をお願いしています。
また、心理学的に考えても、組織は社長を映す鏡のようなものだと思っています。自分自身の器の大きさが、そのまま組織の大きさになるということは、すごく感じています。
カウンセリング・コーチングを、もっと身近なものに
――今後の展望を教えてください。
一つは、BtoBに進んでいくことです。そして、その先にはカウンセリングやコーチングを、もっと大衆化していきたいという思いがあります。
カウンセリングやコーチングが、もっと気軽にみんなが受けられるものになってほしい。アメリカでは、若いZ世代の人たちの中にも、週に1回や月に1回カウンセリングやコーチングを受ける人がいるんです。
日本でも今後、挑戦する若者が増えていくと思います。そうした中で、カウンセリングやコーチングなど、手段は何でもいいのですが、第三者の前で自分と向き合う機会をつくることはすごく大事です。それが日本の挑戦魂やチャレンジ精神の土台になるのではないかと思っています。
まずは企業の人たちに受けてもらい、その良さを体感してもらう。そこから徐々に一般にも広がっていけばと考えています。
――現在、事業を進める上での課題は何でしょうか。
「自己受容」や「カウンセリング」という言葉は、一般的にはまだアンテナが鋭くない部分があります。専門的なサービスと、皆さんが実際に抱えている課題との接着点をどうつくるか。そこにあるマーケティング、特に集客面が現在の課題です。
実際、SNSを活用したり、アウトバウンドでひたすら話をしたりすることで、お客様を集めてきました。今後は、すでに実績のあるコーチングスクールなどに入っていくような戦略も必要だと考えています。
そして現在、会社として特に投資しているのもマーケティングです。
水曜日は家族と自然の中へ
――休日はどのようにリフレッシュしていますか。
妻と水曜日を定休日にしています。毎週水曜日は子どもたちを連れて、川に行ったり、海に行ったりしています。茅ヶ崎という海が近いところに住んでいるので、自然の中に行くことが多いですね。
仕事では自分自身と向き合うことを大切にしていますが、休日は家族と一緒に自然の中で過ごす。そうした時間が、日々のリフレッシュになっています。
今後は、カウンセリングやコーチングをより身近なものとして広げ、一人ひとりが自分の人生に自信を持てる社会を目指したいです。自分のこだわりを大切にしながら、仲間とともに理想の会社をつくっていきます。