祖母への想いから始まった「第二の夢」――健康と地域の未来を支える挑戦

株式会社セカンド・ドリーム 代表取締役 工藤 健之氏

祖母が「自分の脚で元気に歩き続けてほしい」という願いから生まれた株式会社セカンド・ドリーム。その社名には、プロ野球選手を目指した「1つ目の夢」に続く、「2つ目の夢」が込められています。現在は「加圧トレーニング」を軸に、一人ひとりの健幸づくりを支援。地域に雇用を生み出し、100年先の夢多き若者へ会社を引き継ぐことを目指して、100年企業に挑戦しながら事業を展開しています。本記事では、創業の原点や事業への想い、経営理念について伺いました。

祖母への想いが会社設立の原点

――現在の事業内容と、会社を立ち上げたきっかけを教えてください

株式会社セカンド・ドリームという社名には、「2つ目の夢」という意味を込めています。1つ目の夢はプロ野球選手になることでした。大学まで野球を続け、独立リーグのトライアウトにも挑戦しましたが、その夢は叶いませんでした。

一方で、もう一つの夢がありました。それが、活動的だった祖母の脚を元気にしたいという想いです。祖母は80代になって膝や足を痛めていましたが、それでも旅行へ出かけたり、さまざまな活動を楽しんでいました。その姿を見ていたからこそ、「祖母がいつまでも自分の脚で歩けるようにしたい」と考えるようになったんです。

大学時代には、高校生から行っている加圧トレーニングの原型である自転車のチューブを使って祖母の足や腕に巻きながらトレーニングを行っていました。その中で祖母の状態が少し上向いたことから「加圧トレーニング」の可能性を知ったことで、この技術を多くの方に届けたいと思うようになりました。

人生の経験が経営理念につながった

――経営者になるまでには、さまざまなご経験があったそうですね。

大学卒業後は「夢」という言葉に惹かれ、新卒でワタミ株式会社へ入社しました。経営理念や人との関わり方、多くの学びを得ることができ、今でもその経験は私の土台になっています。

その後、地元に戻り生命保険会社へ転職しました。母を亡くした経験から保険の大切さを実感し、自分自身も業界のイメージを変えたいという想いがあったからです。しかし、担当者が次々と変わってしまう現実や、頑張って入社した人が辞めてしまう状況を目の当たりにし、「この仕組みそのものを変えたい」と考えるようになりました。

しかし父の介護や姉のサポートのため仕事を離れ、介護に専念せざるを得なくなります。その頃は精神的に苦しい時期もありましたが、「今日一日を一生懸命生きよう」と決意したことや支えて下さる大事な方の存在。そして倫理法人会という会で人生の指針となる学びを得たことによりその後の人生が大きく変わりました。

空いた時間には一人旅へ出かけ、日本三大滝を巡るなど、自分自身と向き合う時間を過ごしました。その経験を通じて、本当にやりたいことは「健幸を通して皆様の人生を支えること」だと確信したんです。

100歳以上になっても自分の意志で自分の脚で歩ける地域を目指して

――会社の理念について教えてください。

私たちの経営理念は、「100歳を超えても自分の意思で自分の脚で歩き、大好きな人と、大好きな場所で、大好きなことに没頭できる地域や世界を一緒に働かせて頂く従業員さんや地域の方々と創造していくこと」です。

祖母への想いから始まった会社ですが、その想いは地域全体へと広がりました。祖父母世代だけでなく、地域のお父さん、お母さん、そして未来を担う子どもたちまで、健幸で暮らせる地域をつくりたいと思っています。

また、会社としては、お客様だけでなく、一緒に働かせて頂く従業員さん、地域の皆さん、お取引先業者様、株主様、自社の「五者の満足」を大切にしています。関わるすべての人が幸せになることを目指しながら、社会貢献にも取り組んでいきたいと考えています。

唯一無二のサービスで地域の健康を支える

――御社ならではの強みを教えてください。

私たちは「唯一無二」にこだわっています。

「加圧トレーニング」の完全予約制による出張訪問は、東北で初めての取り組みです。ご自宅だけでなく、公民館などご希望の場所へ伺い、必要に応じて送迎も行っています。店舗へ通うことが難しい方でも、安心してトレーニングを受けていただける環境を整えています。

また、父の健康課題をきっかけに、自社で企画したソイプロテインも販売しています。製造は専門会社へ依頼し、一人ひとりの悩みや目的に合わせて成分を調整できるオーダーメイドにも対応しています。

実際には、「歩けないと言われた方」や「脳梗塞で麻痺が残った方」などもサポートしています。トレーニング後に「希望が見えました」と笑顔で話してくださる姿を見るたびに、この仕事の価値を実感しています。

利益ではなく理念を追い続ける経営

――経営者として大切にしている考え方を教えてください。

もちろん会社を続けていくためには利益は必要です。ただ、私は利益だけに意識を向けることはありません。

以前、数字を追い続けなければならない環境で働いた経験があり、その時はお客様にもご迷惑をかけてしまいました。その経験があるからこそ、今は売上や利益を追いかけるのではなく、「自然と利益が生まれる仕組み」をつくることを大切にしています。

経営理念や五者の満足を実現し続ければ、結果として会社も成長すると信じています。私は自分を特別な経営者だとは思っていません。だからこそ現場に立ち、お客様や地域に寄り添い続けたいんです。

将来的には100年以上続く企業となり、若い世代へ会社を引き継いでいきたいと考えています。

地域に雇用を生み、秋田県や山形県で若い人たちが安心して働き続けられる環境をつくることも、大切な使命の一つです。祖母への想いから始まった「第二の夢」を、これからも地域の皆さんとともに育てながら、一人でも多くの方の健幸につなげていきたいと思っています。

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