「理想を生きる」を事業の軸に、健康と日本文化を届けるGEMS UNITEDの挑戦

GEMS UNITED合同会社 代表 大曲 加七子氏

GEMS UNITEDは、健康に関わる物販や酵素風呂、天然由来のフレグランスなどを展開する企業です。代表の原点には、幼少期から続けてきた踊り、就職後に抱いた違和感、そして「何をやるか」以上に「誰とやるか」を大切にする価値観があります。日本文化を日本人に届け「日本の強さを取り戻したい」と考える大曲氏に、現在の事業や組織づくり、今後の展望について聞きました。

理想を生きるための土台として、心身の健康を届ける

――現在の事業について教えてください。

私は、自分の理想に向かって挑戦する生き方が、人にとって大きな幸せにつながると考えています。現状がどうであっても、自分が望む人生や理想像を描き、そこから逆算して努力していくことが大切です。

そのための土台になるのが、心身の健康だと思っています。私自身、体が強いほうではないため、健康の重要性を実感してきました。そこで、無添加、無農薬など、できるだけ余計なものを体に入れないという考え方を軸に、商品をセレクトして価値を伝える物販を行っています。

――酵素風呂を始めたきっかけは何ですか。

物販だけではもったいないと感じ、店舗に併設できるサービスを考えたことがきっかけです。さまざまな選択肢を検討するなかで、酵素風呂にたどり着きました。

酵素風呂は、米ぬかやおがくず、杉、よもぎなどを発酵させ、その発酵熱を利用するものです。日本には、納豆や梅干し、漬物、甘酒のように、もともとあるものを工夫して、より良いものにしてきた文化があります。私は、酵素風呂にもそうした日本らしい知恵が詰まっていると感じるのです。

日本文化をもう一度日本の人に届けながら、発酵の力で本来の強さを取り戻していきたい。そうした考えのもとで、事業を展開しています。

就職後に抱いた違和感から、自分で人生を選ぶ道へ

――経営者を目指すようになったきっかけを教えてください。

私は5歳から踊りを続け、最初の13〜14年はクラシックバレエに取り組み、その後はストリートダンスに進みました。もともと1つのことに打ち込み、一流の何者かになりたいという思いが強かったのです。

ただ、お金の問題や身体的な条件などもあり、プロになる道は諦め、その後は大学に進学しました。サービスが好きだったことから、就職先に選んだのは飲食業界です。しかし、好きな仕事をしているはずなのに、毎日を幸せだとは感じられませんでした。

昨日と今日の違いがわからないような日々が続くなかで、自分自身が誇りを持てる生き方をしたいと思うようになったんです。

――そこから、自分で事業をするという考えに変わったのでしょうか。

勤め先を辞めることには怖さがありました。一方で、どこかに所属し、誰かに雇われなければ生きていけない自分の実力不足が、今の状況を生んでいるとも感じていたのです。

自分の力で稼ぎ、人に価値を提供できる実力を持ちたい。その思いが強くなったことは、大きな転機だったと思います。

また、私にとっては「何をやるか」以上に「誰とやるか」が、幸せを左右する重要な要素だと気づきました。自分を起点に仲間をつくり、その仲間と一緒に没頭しながら挑戦する人生を送りたいという思いが、今につながっています。

一人ひとりの理想を知り、可能性から関わる組織づくり

――組織運営で大切にしていることは何ですか。

私は、その人が何を目指しているのか、何を求めているのかを知ることを大切にしています。一人ひとりが自分の人生を生きているからこそ、どんな未来を見ていて、どんな人になりたくてがんばっているのかを理解したいのです。

目指す姿がわかれば、「そこに到達するには、このくらいの仕事のレベルが必要だよね」と考えられます。今の能力だけを見るのではなく、その人が望む姿から逆算し、「それができる人だ」という前提で関わることを大切にしているのです。

――仲間とは、どのようなコミュニケーションを取っていますか。

積極的に話すようにしています。「最近、何に燃えているのか」を聞いたり、一緒にビジョンマップをつくったりすることもあります。白い紙に、自分の理想や、やりたい事業、実現したいことを貼りながら、それぞれが目指す未来を共有しているのです。

「GEMS UNITED」という企業名にも、その考えを込めました。「GEM」は宝石、「UNITED」は結合や団結という意味です。

一人ひとりが原石であり、仕事を通して自分を磨き、可能性を開花させて光っていく。当社は、そうした人たちが集まったチームでありたいと考えています。

私も代表ではありますが、あくまでそのなかの一人です。それぞれが異なる魅力やビジョンを持ち、自分らしく輝ける組織を目指しています。

酵素風呂を日常の選択肢へ、まずは都内10店舗を目指す

――今後の目標を教えてください。

まず、酵素風呂の店舗では、1年以内に1店舗で目指している月商があります。

その数字を達成した上で、酵素風呂の店舗を10店舗まで展開していくことを現在のビジョンに掲げています。まずは都内を中心に広げたいです。

東京では、大自然に囲まれて過ごす機会が多くありません。だからこそ、一生懸命働いている人たちの健康を守り、体を強くし、心を癒して元気にしていきたいです。酵素風呂に行くことが生活の一部となり、日本文化を日常に持ち帰ってもらえる状態を目指しています。

――目標の実現に向けて、どのようなことに挑戦したいですか。

大きな課題の1つは、認知を広げることです。酵素風呂は、まだ知っている人が限られていると感じています。サウナが「整う」という言葉とともに広がったように、酵素風呂もわかりやすい言葉とともに、より多くの人に知ってもらいたいです。

私は、やりたいことやアイデアがたくさん浮かびます。ただ、今は何でも少しずつ手を出すより、1つの事業で圧倒的な成果をつくることが大切だと思うんです。

酵素風呂であれば、「この店舗だ」と思ってもらえるような尖ったブランドを目指しています。まずは決めたことを達成し、そこから次の展開へ進みたいです。

理想から選び、挑戦する生き方を貫く

――経営や人生の選択で大切にしていることは何ですか。

迷ったときは、生き方として美しいほうを選ぶことを大切にしています。結果は努力次第ですが、どのような選択をし、どう生きたかは自分自身がわかっているからです。

自分を守るために恐れから選択すると、「自分の恐れに負けた」と感じてしまいます。だからこそ、結果がどうであっても、「理想から選択した」と自分で納得できる生き方でありたいです。

私は昔から、1つのことに打ち込むことが好きでした。今も、自分の人生に熱量を持って生きたいですし、自分の人生に思いを持つ人をエンパワーしていきたいと考えています。決めたことを1つずつ達成しながら、仲間とともにそれぞれの理想に向かって挑戦していきたいです。

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