株式会社キャリアリーダーシップラボ 代表取締役 森田祐司さん
京都に拠点を構える株式会社キャリアリーダーシップラボは、「自律的な個人作りを支援し、組織を強くする」という理念のもと、キャリア開発・人材開発・組織開発をワンストップで提供している企業です。
代表の森田祐司さんは、20年以上にわたる経験を活かし、個人と組織がともに成長するための支援に尽力されています。
本記事では、森田さんが目指す理想のキャリア支援のあり方や、今後の展望について伺いました。
「自律した個」が組織を変える
――キャリアリーダーシップラボの事業内容と、そこに込めた想いを教えてください。
当社は、キャリア開発・人材開発・組織開発を一体として支援しています。これらを分断せず、つながりのある形で支援することが、組織の持続的な成長につながると考えているからです。
個人が自律してキャリアをデザインできることが、組織の変化にもつながります。企業では「組織のために個人が尽くす」という構造がいまだに根強いですが、私はむしろ「個人がどう在りたいか」を起点にすることが大切だと思っています。
その結果として組織も強くなる、という循環を作っていきたいんです。
――オンライン提供が中心とのことですが、顧客はどのような企業が多いのでしょうか?
業種は特に絞っておらず、全国の幅広い企業さまを対象にしています。
通信業界の方とご一緒することも多いですが、どの業界でも「人」に関する課題は共通していると感じています。
オンラインを活用することで、地域を問わず支援できる体制を整えています。
信頼関係が広げてくれたキャリア
――森田さんご自身のキャリアについてもお聞かせください。
会社を法人化したのは最近ですが、個人事業主としては4〜5年前から活動しており、会社員時代も含めると20年以上この領域に関わっています。「自律的キャリア形成」という言葉が注目される前から、ずっとその考え方を軸に活動してきました。
振り返って特に印象的なのは、「人との縁」に恵まれてきたことですね。
ビジネスの拡大は、計画通りにいったというより、誰と出会い、どんな信頼関係を築けたかに尽きます。紹介やご縁がご縁を呼び、知らない方からお声がけいただくこともあります。
――無形サービスならではの工夫もされているそうですね。
はい。研修やコーチングといったサービスは形がないので、どうしても分かりにくい部分があるんです。
だからこそ「誰が・何を・どんな価値をもたらすのか」を、動画や事例、受講者の声などを通して、具体的に伝える工夫をしています。
「見えないものは判断しようがない」という思いを常に持っています。
顧客との接点を、もっと深く
――今後の展望について教えてください。
これまで大手研修会社さんからの委託案件が多かったのですが、今後はエンドユーザーである企業と、もっと直接的な関係を築いていきたいと考えています。
企業のリアルな声を聞きながら、より密着した支援を行いたいんです。
そのために、マーケティングの強化や経営者団体への参画など、顧客との接点を増やすための取り組みを進めています。課題はやはり「接点づくり」ですね。良いサービスを持っていても、知ってもらえなければ始まりませんから。
謙虚に学び、繋がりを育てる姿勢
――経営において大切にしている価値観はありますか?
「謙虚さ」と「人との繋がり」です。
私は自分ひとりの力で事業を築いたとはまったく思っていません。信頼して任せてくださった方々、紹介してくださった方々がいて、今があります。
これからも学び続け、関係を丁寧に育てていきたいです。
――最後に、今後のビジョンをお聞かせください。
企業の成長に貢献すること。それが私の情熱の源です。
エンドユーザーの声を直接聴きながら、個の成長と組織の発展を同時に支援していく。
それが、私たちキャリアリーダーシップラボの使命であり、これからも大切にしていきたい道です。