手作り石鹸に込めた想い――自然と人に優しい暮らしを広げたい

ツクツクハンドメイドソープ株式会社 代表取締役 佃 麻由美氏

熱を加えずに作るコールドプロセス製法の石鹸は、保湿成分を豊富に含み、肌にも環境にもやさしいとして注目されています。ツクツクハンドメイドソープ株式会社では、その魅力を伝えるために製造・販売だけでなく、カフェやワークショップを通じた発信にも力を注いでいます。代表取締役の佃氏に、起業のきっかけから組織運営、そして今後の展望までを伺いました。

天然素材と手作りの魅力を届ける

――現在の事業内容について教えてください。

当社は化粧品製造業・製造販売業の許可を取得し、手作り石鹸を中心に製造・販売しています。特徴は、熱を加えない「コールドプロセス製法」で作る石鹸です。保湿成分のグリセリンをたっぷり含み、天然素材だけで仕上げるため、肌にやさしく環境にも配慮できます。

実店舗では石鹸を販売するだけでなく、カフェを併設し、コーヒーを楽しみながら商品をご覧いただける空間を提供しています。さらに「手作りの素晴らしさを伝えたい」との思いから、石鹸や化粧水づくりのワークショップも開催。体験を通じて天然素材の魅力を広げています。

また、化粧品製造業の取得方法を教える講座も展開しています。薬機法の壁に悩む方は多く、正しい知識と手続きを学ぶことで、安心して事業を始められるよう支援しています。個人だけでなく企業の新規事業部門にも受講いただいており、多くの卒業生が活躍しています。

石鹸との出会いと起業のきっかけ

――経営者になられた経緯をお聞かせください。

手作り石鹸に出会ったのは子育ての最中です。息子が川崎病を患ったことをきっかけに合成洗剤に不安を感じ、石鹸を調べ始めました。そのときに出会った本『お風呂の楽しみ』で、コールドプロセス製法の魅力を知り、「自分でも作ってみたい」と研究を始めました。

2004年に個人事業主としてネットショップや教室を始め、2022年に法人化。受講生から「会社にした方がいい」と勧められたことも背中を押しました。今では3期目を迎え、石鹸を軸に多角的な活動を展開しています。

小さな組織だからこそできる温かい運営

――組織運営やスタッフとの関わり方で意識していることはありますか。

会社は私1人で経営しており、パートスタッフが10名ほどいます。カフェの接客や製造補助を担ってくれる存在で、日々助けられています。

規模は小さいですが、その分アットホームな雰囲気が魅力です。スタッフと一緒に試作品を作ったり、イベントを企画したり、距離の近さを活かして楽しく働ける環境を大切にしています。

石鹸文化を次世代と海外へつなぐ挑戦

――今後の事業展開についてお聞かせください。

直近の課題は「売上拡大」です。店舗の拡充や大口顧客の獲得、そしてオンライン販売の強化を進めたいと考えています。特にAmazonでの販売や広告活用にはこれから本格的に取り組む予定です。

将来的には製造所を増やし、卸売にも力を入れたいと思っています。石鹸やワークショップをもっと身近な存在にし、天然素材の魅力を多くの人に伝えたい。3年後には売上を10倍に伸ばし、社員を増やして「安心して働ける職場」をつくることが目標です。

今後は地域のイベントや学校との連携を通じて、子どもたちや若い世代に「ものづくりの楽しさ」を伝えていきたいと考えています。さらに、海外市場にも関心があり、自然派志向の高い国々へ日本発の石鹸文化を広めていくことも視野に入れています。

趣味も仕事も「石鹸」

――リフレッシュ方法や趣味について教えてください。

実は趣味も仕事も石鹸です。昔から石鹸を研究し、広めたいという思いで続けてきました。カフェを運営することも楽しみのひとつで、疲れたときに自分の店でコーヒーを飲み、お客さまと会話を楽しむ時間が心の支えになっています。

また、昔ながらの暮らしにも惹かれています。梅干しやジャムづくりなど保存食をつくるのが好きで、「原料が良ければ良いものができる」という考え方は、石鹸づくりやカフェの料理にも通じています。

――これから起業を考える方へ、伝えたいことはありますか。

手作り石鹸の世界では、許可を取らずに販売してしまうケースも少なくありません。しかし、法律に基づいて正しく許可を取得することが、事業を大きく成長させる第一歩です。私は常に「正しく学び、正しく広めること」を大切にしています。

また、女性として起業することに不安を抱く方もいるかもしれません。私自身、子育てをしながら事業を続けてきましたが、家族の支えや「好きなことを仕事にする」情熱が力になりました。好きなことを信じて取り組めば、道は自然と開けていくはずです。

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