「できるか」より「やりたいか」で国境を越える――ペット輸送の常識を塗り替える挑戦

株式会社PetAir 代表取締役社長 新宮 航平 氏

ペット国際輸送のトータルサポートを提供している株式会社PetAir。国内で数少ない同事業において「動物の福祉と家族の絆」を最優先に掲げる新宮航平氏に、創業の経緯、独自の強み、そして今後のビジョンを伺いました。

ペットの安全を最優先にする独自のポジション

――御社の事業内容について教えてください。

当社は「PetAirJPN」というブランド名で、ペット国際輸送のトータルサポートを提供しています。ペットは、私たちにとってかけがえのない家族です。そばにいてくれるだけで、毎日の暮らしを豊かにしてくれる大切な存在だと思っています。

だからこそ海外移住や留学、旅行などで渡航される飼い主様に代わり、動物検疫所への申請、輸出入規制に基づく書類作成、ワクチン接種やマイクロチップ装着、航空会社や現地エージェントとの調整までを一貫して行い、安全な輸送を実現しています。

――事業の強みはどのようなところにありますか。

最大の強みは「ペットの安全と安心」を最優先にした輸送方法です。一般的には効率やコスト重視で貨物輸送が選ばれますが、当社は受託手荷物として飼い主様と同じ便で運ぶ方法をメインに採用。ペットが一人きりになる時間を減らし、ストレスを最小限に抑えています。航空会社によっては機内持ち込みも可能で、その調整や手続きもサポートしています。

さらに大きなメリットが「時間削減」です。通常90〜125時間かかる手続きを、当社に依頼すれば8〜11時間程度まで圧縮可能。最大92%の時間削減で、お客様は新生活準備に集中できます。

海外での実体験が創り出した「国境をなくす」仕組みイトル

――会社を立ち上げた経緯や動機について教えてください。

私自身、かつて愛犬を連れて海外移住を夢見ましたが、複雑な手続きや書類作成の壁に阻まれ、最終的にはその夢を諦めざるを得ませんでした。家族同然の愛犬と離れ離れになることは、どうしても受け入れられなかったのです。あの時の悔しさと無念さは、今でも胸に深く残っています。

だからこそPetAirJPNを立ち上げました。同じ思いを誰にもさせたくない──ペットがいるからといって夢を諦める必要はない。その想いで、お客様が直面する煩雑な手続きや不安を、私たちがすべて引き受けます。

――どのようなビジョンを掲げて事業を運営されていますか。

ビジョンは「どんな国でも、ずっと一緒に。」そして「ペットの国境をなくす」ことです。「ペットがいるから海外生活を諦める」のではなく「ペットと一緒だから安心して海外に行ける」に変えることが使命です。この言葉には、ペットとご家族が世界のどこへ移動しても、常に一緒に過ごせるよう全力でサポートするという想いが込められています。

ペットとご家族が安心して新しい一歩を踏み出せるように。経験豊富なスタッフが、一頭一頭の性格や個性に合わせて丁寧にサポートします。「やっぱり一緒に来てよかった」──そう感じてもらえる瞬間のために、私たちは全力を尽くします。この思いを持って、お客様に寄り添い、不安を徹底的に取り除くサポートを大切にしています。

「任せる文化」と効率化で組織力を強化

――仕事をする上で大切にされている価値観は何でしょうか。

私が重視するのは「動物福祉」と「家族の絆」です。

さらに当社では5つのコアバリューを掲げています。①安全と健康の最優先、②専門性と信頼性、③個別対応による顧客満足、④グローバルな視点と柔軟性、⑤透明性とチームワークです。

また、経営者としての信念で言えば、「できるか」ではなく「やりたいか」で判断することです。起業はリスクを伴いますが、その醍醐味は常識を自分の手で塗り替えていけることだと思っています。例えば、当社が受託手荷物での輸送にこだわるのも、「コスト効率的にできるか」ではなく、「ペットにとって本当に良い方法は何か」という視点で判断した結果です。業界の常識に疑問を持ち、本当にお客様とペットのためになることは何かを考え続けることが、イノベーションを生むと信じています。この価値観をベースに、失敗を恐れずに新しいことに挑戦し続けています。

――社員の方々の主体性を引き出すために、どのような取り組みをされていますか。

「任せる文化」と「成果の適切な評価」を大切にしています。社員が自ら考え責任を持って動くことで、サービスの質が高まります。また、世界各地のパートナーと連携し、最新規制や現地情報を共有する体制を構築。お客様に正確で迅速なサポートを提供できる体制を構築しています。

Google Meetなどを活用し、毎日しっかりコミュニケーションを取り、情報共有と方向性のすり合わせを綿密に行うことで、全員が同じ目標に向かって進めるよう心がけています。チーム全体で常に情報を共有し、お客様からのお問い合わせには迅速に対応できる体制を整えています。この体制により、世界中どこの国への渡航でも、最高のサービスを提供できる組織を実現しています。

リピートモデルとグローバル展開で国内No.1へ

――今後の展望をお聞かせください。

今後は、「リピート性の高い」ペットの海外旅行事業を強化し、収益モデルを確立したいと考えています。具体的には、海外の高級ペットツアー会社との提携や、国内の旅行会社とのタイアップによるペット同伴海外ツアーパッケージの開発を構想中です。現在、ペットとの海外旅行は一部の愛好家に限られていますが、これを「誰もが気軽に楽しめる体験」に変えていきたいと考えています。旅行会社と組むことで、市場規模の拡大が見込めるだけでなく、リピーター獲得につながるモデルを構築したいと考えています。

私たちが目指すのは、単なる輸送サービスの提供にとどまらず、「ペットと一緒に世界を楽しむライフスタイル」を提案することです。ペットと一緒に海外のビーチを散歩したり、ペットフレンドリーなカフェでくつろいだり、そんな体験を日本の飼い主様にも当たり前に楽しんでいただける世界を創りたいのです。

――数値的な目標はありますか

3年以内に対応国を40から60へ拡大し、国内シェアNo.1を目指します。依頼件数は現在の150件から500件、売上3〜4倍を見込んでいます。現在、顧客満足度98%、トラブル解決率100%を達成しており、この品質を維持しつつ規模拡大を進めます。

犬や猫はもちろん、大型犬や高齢のペットなど幅広い実績を積み重ねてきました。外国人顧客も増加しており、多言語対応を進めることで利用者層をさらに拡大していきます。

最後に、ペットと海外に行くことを諦めかけている方にお伝えしたいのは、「諦める必要はない」ということです。確かに手続きは複雑ですが、私たちのような専門家に任せれば、思っているよりもずっとスムーズに、安全に、大切な家族と一緒に国境を越えることができます。ペットがいるから夢を諦めるのではなく、ペットと一緒だからこそ新しい世界に挑戦できる。その選択肢があることを、もっと多くの人に知ってほしい。

私自身、愛犬と一緒に海外に行けなかった経験があるからこそ、お客様の不安や葛藤が痛いほどわかります。あの時の悔しさと寂しさを、他の誰にも味わってほしくない。だからこそ、どんな困難があっても、「絶対に一緒に行けるようにする」という覚悟を持ってお客様と向き合っています。それが、PetAirの原点であり、変わらない使命です。

大切な家族と共に、新しい土地での暮らしを楽しんでいただけるよう、PetAirJPNにどうぞお任せください。

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