5fitz-john 代表 林 岳氏
挑戦する事業者や個人に寄り添い、成果につなげるマーケティングの力——。ファイブフィッツジョン代表の林様は、WEBマーケティング支援と自社ブランド運営を両輪に据え、小規模ながらも確実な成果を生み出す独自の手法で挑戦者を支援しています。起業に至った背景や今後の展望まで、挑戦者として歩むマーケティングの道を伺いました。
目次
Webマーケティングを中心に幅広く事業を展開
──まず、御社の事業内容を教えてください。
私たちは、Webマーケティング支援とクラウドファンディングを軸に事業を展開しています。具体的には、SNS広告やMeta広告、LINEマーケティング、通販サイト作成など、企業や個人事業主の成長を後押しする幅広いサポートを提供しています。
さらに、自社ブランドも運営していて、ここをマーケティング施策の実験場として活用しているんです。資金やリソースが限られている状態でも、クラウドファンディングで資金を集めてテストマーケティング→広告施策→販売まで一気通貫で行える。これが他社にはない強みだと考えています。
個人の専門性が、チーム全体の強み
──チームはどのような構成ですか?
現在のチームは6名の個人事業主で構成されています。それぞれが専門分野を持ち、自立して動けるので、案件を効率よく振り分けながらスキルを最大限に活かせます。誰か一人が負担を抱えるのではなく、全員で案件を育てる感覚ですね。個人の専門性がチーム全体の強みになっているのを感じます。
自分の商品を自分で売る
──起業のきっかけを教えてください。
もともとアパレル業界で働いていました。SPA型の製造から販売まで一貫して経験したことで『自分の商品を自分で売る』という一連の流れを身につけることができたのです。
この経験を通して、独立後もマーケティングの力で自分のブランドを育てられると確信しました。これが独立の大きな後押しになりました。
成功体験がチームに自信をもたらす
──クラウドファンディングはどのように取り入れたのですか?
自社ブランドを通して小規模に実験してみるのが目的でした。クラウドファンディングはそのための最適な手段です。初めてのプロジェクトでは、初日の売上が目標の10万円を大きく上回り、最終的に400万円に達しました。
この成功体験は、私だけでなくチーム全員に自信をもたらしました。さらに、クライアントに『挑戦してみたい』という気持ちを持ってもらうための具体的な成功事例にもなったんです。
電話を中心にコミュニケーションを
──チーム運営で大切にしていることは何ですか?
コミュニケーションは電話を中心にしています。オンラインMTGやチャットも使いますが、あくまで補助的です。直接声で話すことで、細かいニュアンスや思いを正確に伝えられますから。
また、メンバーの専門性を尊重することも大切です。それぞれの得意分野を活かして業務を任せることで、効率もクオリティも自然に上がります。自分で全部抱え込むより、信頼して任せることがチーム全体の成長につながります。
クラウドファンディングが一つの転機に
──印象的な成功体験はありますか?
やはり、自社ブランドのクラウドファンディングですね。初日で目標額を大きく上回った瞬間は、マーケティングの手応えを肌で感じました。また、この経験をチームで共有したことで、メンバー一人ひとりの意識も変わりました。『こうやれば成果が出る』という具体例があると、クライアントへの提案にも説得力が出るんです。単なる理論ではなく、体験に裏打ちされたマーケティングの価値を伝えられることは、私たちの強みになっています。
挑戦者の「成功」を支援し続けたい
──これからの展望を教えてください。
自社ブランドをさらにマーケティングの実験場として活用しつつ、クライアント支援を通じて挑戦者の事業成功に貢献していきたいです。さらに、チームのスキルや事業領域を広げ、より多くの方に価値を届けられる組織をつくることが目標です。目先の成果だけでなく、挑戦者が安心して挑戦できる環境を提供し続けること。それが最終的には、私たち自身の成長にもつながります。

